当社で開発した、従来の次亜塩素酸水と比較してイオン濃度と導電率が著しく低い新しいタイプの次亜塩素酸水(pH6.1、有効塩素濃度30mg/Lまたは1,000mg/L、総イオン濃度<25mg/L、導電率<10µS/cm)を用いて以下の試験を行った。①25m3チャンバーでの空間噴霧による浮遊黄色ブドウ球菌と浮遊大腸菌ファージに対する有効性、②ラットに対する28日間吸入暴露(5000mg/m
3以下の噴霧量)の影響、および③SARS-CoV-2不活化活性(次亜塩素酸水と1:19の比率で混合後、Vero細胞に対する細胞障害効果)。その結果、①空間浮遊の黄色ブドウ球菌および大腸菌ファージは99.9%以上減少し、②ラットに対して吸入暴露による明確な異常は認められなかった。また、③SARS-CoV-2に対して 99.9%以上の不活化効果を示した。以上のように、新タイプの次亜塩素酸水の効果と安全性が認められた。
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