機能水研究
Online ISSN : 2759-551X
Print ISSN : 1348-2432
2 巻, 2 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 糸川 嘉則
    2003 年 2 巻 2 号 p. 59-64
    発行日: 2003年
    公開日: 2024/08/02
    ジャーナル フリー
    This review article includes a historical sketches on develop a potable alkaline water by electrolysis called Alkali-ion water and results of researches by the examining committee on safety and efficiency of alkaline water in human health. The researches by the committee were categorized following six studies. (1) Properties of potable alkaline water. (2) Acute and chronic toxicity test on animals. (3) Clinical test. This test was carried out by three different methods. ① pH value in stomach was measured after drinking alkaline water on healthy human volunteer. ② Efficacy test on patients suffered from disorders in digestive tract after administration of alkaline water. ③ Efficiency test on patients suffered from disorders in digestive tracts by double blind control study on alkaline water and non-electrolyzed water. (4) Effect of alkaline water on abnormal fermentation in intestinal tracts in rats. (5) Effect of alkaline water on calcium nutrition and osteogenesis in rats. (6) Effect of alkaline water on gastric erosion in rats. From theses studies, it was proved that potable alkaline water is good to drink and beneficial effect on disorders in digestive tract. In addition, it was suggested that potable alkaline water increased body calcium content and ostrogenetic activity.
  • 菊地 憲次
    2003 年 2 巻 2 号 p. 65-69
    発行日: 2003年
    公開日: 2024/08/09
    ジャーナル フリー
    アルカリイオン水(アルカリ性電解水)は、水道水をアルカリイオン整水器で電気分解して陰極室から得られる水である。市販されているこのアルカリイオン整水器はトリハロメタンや過酸化水素の生成を防ぐ構造を備えていて、原水より陽イオン(ミネラル)を多く含み、溶存水素を含んでいる。アルカリイオン水の飲用は、健康維持によいことが明らかにされつつあり、この有効成分として溶存水素が考えられている。アルカリイオン水の酸化還元電位は主として溶存水素と溶存酸素の濃度で決まってくる。
  • 西本 右子, 井上 啓
    2003 年 2 巻 2 号 p. 71-74
    発行日: 2003年
    公開日: 2024/08/09
    ジャーナル フリー
    強酸性電解水は0.1%以下の塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの強電解質を添加した水溶液を電気分解して得られた殺菌作用を有する陽極水である。強酸性電解水の殺菌因子は、塩の電解分解で生じる次亜塩素酸の作用が主である。次亜塩素酸は水溶液中では次亜塩素酸イオンと平衡系にあるので、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンの存在比はpHによって決まるが、pH2.5以下の酸性側では平衡系は成立せず、溶存塩素が生成する。そのため酸性電解水の安定性もpHによって変化すると考えられた。そこで本研究では、酸性電解水の有効塩素量の安定性に対するpHおよび保持温度の影響を明らかとすることを目的として、2種の方法で調整した電解酸性水と、pH2~7の範囲で有効塩素量が0.27~0.28mmol/Lとなるよう調整した疑似的電解水を用いて、各測定を行った。その結果、酸性電解水の安定性にはpHと保持温度の影響が大きいことが分かり、pHを3以上とし、冷蔵保存することで使用期間延長の可能性が考えられた。
  • 土屋 桂, 堀田 国元
    2003 年 2 巻 2 号 p. 75-80
    発行日: 2003年
    公開日: 2024/08/09
    ジャーナル フリー
    NaCl水溶液の隔膜電解で生成させた強酸性電解水と、NaCl、HCl、NaClOを純水に溶解混合して調整した強酸性電解水模擬液[いずれも有効塩素濃度41.0mg/L、pH2.8、酸化還元電気(ORP)1.36V vs. SHE]、および両液を原液として有効塩素濃度(ACC)とpHを変えて調整した液を試験液として、物性変化の把握と殺菌試験(4×106cfuを含む枯草菌液25μLを5mLの試験液に5分間混合)を行って酸性電解水の殺菌基盤について検討した結果、以下のように整理ができた。ACC、pH、ORPのいづれも実質的に変化しなかった。2)殺菌活性は、HOCl態有効塩素濃度と相関し、酸性電解水と模擬液との間で殺菌特性の基本的違いはなかった。これらのことから、3)主な殺菌基盤はHClO態の有効塩素である。4)pHは、有効塩素中のHClO態の存在割合を決める形で間接的に影響し、直接的影響は小さい。5)ORPは、直接的殺菌要因にはならない。6)ヒドロキシルラジカルは、HClOや過酸化水素から生成し、殺菌機構的には直接的殺菌因子として作用しうると考えられるが、起点における支配因子ではないと判断される。
  • 早川 享志
    2003 年 2 巻 2 号 p. 81-82
    発行日: 2003年
    公開日: 2024/08/09
    ジャーナル フリー
    昨年度の第1回日本機能水学会学術大会に引き続き、第2回学術大会が平成15年11月27日(木)・28日(金)の両日にわたってホテル水明館コンベンションホール(下呂温泉)において「健康の維持と増進に役立つ機能水の本質を求めて」を大会テーマに開催された。開催地については、昨年の第1回学術大会の閉会式において第2回大会長の岐阜薬科大学葛谷昌之先生よりアナウンスのあったとおりである。岐阜地区での開催にあたって岐阜県の共催がほぼ決まっており、それを受けての開催となったことから、県の意向を受けての判断であった。岐阜県は、四方を山に囲まれ、木曽川を擁し、温泉にも恵まれた山紫水明の地であり、水に対する関心はひとしお強いものがある。この地で第2回学術大会を開催できたことは、開催関係者にとっても願ってもない喜びである。しかし、日本の真ん中に位置するという地理的条件もあり、全国からの参加者アクセスを考えて開会は遅めに、閉会は早めにプログラムを組まざるを得ず、かなり密な内容となった。以下にその概要について報告する。
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