地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
1 巻 , 4 号
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論文
  • 本間 裕介, 玉井 智子, 冨永 晃司, 永井 及
    2006 年 1 巻 4 号 p. 123-130
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    鉄鋼スラグの有効利用法として、鉄鋼スラグの杭基礎構造物への適用を検討するため、鉄鋼スラグの力学的特性を定量的に把握しておくことは必要である。本論文は、鉄鋼スラグの力学的特性について経時的な変化を調べるため、供試体作製後の経過日数が異なる時点での膨張測定実験、透水試験および三軸圧縮実験を行った結果について報告する。また、杭基礎構造物への適用に際して、スラグの膨張が基礎スラブ等に悪影響を与える懸念があるため、スラグの膨張圧を直接測定する装置を作製し、膨張圧測定実験も行ったので報告する。
  • 中村 大, 後藤 隆司, 森 訓保, 鈴木 輝之, 平松 雅宏
    2006 年 1 巻 4 号 p. 131-142
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    本研究は,2種類の凍上試験で構成されている。一つは不攪乱の岩石供試体を用いた凍上試験,もう一つは人工的に破砕した引張強度を持たない岩石供試体を用いた凍上試験である。不攪乱の岩石供試体の凍上試験は,その凍上性を調べるために行われた。凍上試験の結果,大谷石と来待砂岩を凍上性岩石,札幌軟石を非凍上性岩石に分類することができた。また,凍上性岩石と非凍上性岩石の物性値について比較を行い,いくつかの明らかな違いがあることがわかった。人工的に破砕した岩石供試体の凍上試験は,破砕の影響を調べるために行われた。試験には,地盤工学会で定められた土の凍上性を判定するための試験方法を適用した。凍上試験の結果,岩石の凍上性は破砕によって増幅されることが明らかになった。また,非凍上であった岩石が破砕によって凍上を起こすようになることも明らかになった。
  • 山添 誠隆, 三田地 利之
    2006 年 1 巻 4 号 p. 143-156
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    真空圧密工法は,圧密促進および強度増加の面から,大きな改良効果があることが現場で実証されている。本文は,泥炭地盤において真空圧密工法を採用した場合の変形挙動の予測方法の確立を目的としている。従前,泥炭地盤では沈下挙動の推定すら容易なことではなく,沈下量および沈下速度を圧密試験結果を用いて予測することはきわめて困難と考えられてきた。泥炭に対してTerzaghi圧密理論に基づく沈下解析が困難なのは,圧密係数の著しい圧密圧力依存性と卓越するせん断変形によるものと考えられる。本文では,圧密係数の応力依存性とせん断変形の影響を考慮できる2次元水-土連成弾塑性FEMを用いることで,実務的に十分な精度の変形解析が可能であることを示している。
  • 三村 衛, 石崎 武志
    2006 年 1 巻 4 号 p. 157-168
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    奈良県高市郡明日香村平田において1972年に発見された高松塚古墳は,古墳時代末期の7世紀末~8世紀初頭頃に構築されたものであり,内部石室に極彩色の壁画を有する円墳である。発見後30年余を経て近年,漆喰表面へのカビの発生,石室内への虫類の侵入などによって,壁画の損傷が進んでおり,その修復と保存が愁眉の急となっている。本稿では,石室の環境モニタリングのために従来から行われている,石室内部の温度,湿度,含水量の計測結果と,昨年度実施された発掘調査に併せて行った墳丘土のボーリング調査,および高松塚古墳壁画恒久保存に向けて,墳丘版築の強度を調べるために実施した不攪乱試料採取,採取試料の密度検層,PS速度検層,原位置強度試験といった一連の地盤工学的な調査結果を紹介し,高松塚古墳墳丘の地盤工学的特徴,現在置かれている状況について概説する。
ノート
  • 瀬戸内 秀規, 小宮 康明
    2006 年 1 巻 4 号 p. 169-174
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/12/26
    ジャーナル フリー
    本研究では,吉村・小川によって提案された粒子形状を表現する凹凸係数FUを用いて,砂を対象にFUと間隙比および内部摩擦角の関係図を示す。試料はシリカおよび炭酸カルシウムをそれぞれ主成分とする均等係数Ucが1.7以下の粒径幅の狭い気乾状態の6種の砂である。粒子形状は間隙比および内部摩擦角に大きな影響を与えるが,粒子形状のみでなく砂の主成分に依存した粒子の硬度や表面粗度が無視し得ない影響を与えることが明らかとなった。さらに,最上による間隙比と内部摩擦角の関係を活用することで,砂の主成分を考慮したせん断試験によらない任意の密度を有するピーク時の内部摩擦角を粒子形状により推定できることを提案する。
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