廃タイヤを平均粒径2.0mmと6.0mmにチップス状に破砕したタイヤチップスをそのまま地盤材料として使用することを想定し三軸圧縮試験と液状化試験を行った。その結果,三軸圧縮試験では軸ひずみε
a=15%以下であるとタイヤチップス粒子間のせん断は生じず,破壊線も排水条件によって異なる破壊線となる。そして,軸ひずみε
a=15%以降となるとタイヤチップス粒子間のせん断による体積ひずみが生じ始め,軸ひずみε
a=25%で排水条件によらない一つの破壊線となる。また,液状化試験では繰返し回数初期の段階で両振幅ひずみDA=5%に達するが,間隙水圧は繰返し回数が増加してもΔu=30kPa程度であり,過剰間隙水圧比(Δu/σ'
c)が0.9以上となることはなく,今回の試験条件ではタイヤチップスは液状化を生じる材料ではないことが判明した。
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