本研究で取り扱っている色付ガラスびんは,通常埋め立て処分場に廃棄されており,その有効な利用法が早急に望まれている
1)。そこで,本研究ではこの色付ガラスびんの粉砕時に産出されるガラスカレットの地盤工学的有効利用を目指す。まず,透水・締固め試験から軟弱地盤改良工法などへの適用のための基礎的性質を示す。さらに,修正CBR試験よりガラスカレットの支持力特性を明らかにし,路盤材料への適用を評価する。また,その地盤材料の熱的特性を調べるために室内実験と現場特性実験を実施する。本研究を通して,ガラスカレットは力学的な側面ばかりでなく,環境にもやさしい歩道の建設,すなわちヒートアイランド現象
2)を防止するのに適した地盤材料であることが分かった。
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