地盤工学ジャーナル
Online ISSN : 1880-6341
ISSN-L : 1880-6341
4 巻 , 3 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
論文
  • 鈴木 壽, 高橋 和希, 槙野 積志
    2009 年 4 巻 3 号 p. 225-232
    発行日: 2009/09/18
    公開日: 2009/09/19
    ジャーナル フリー
    本研究で取り扱っている色付ガラスびんは,通常埋め立て処分場に廃棄されており,その有効な利用法が早急に望まれている1)。そこで,本研究ではこの色付ガラスびんの粉砕時に産出されるガラスカレットの地盤工学的有効利用を目指す。まず,透水・締固め試験から軟弱地盤改良工法などへの適用のための基礎的性質を示す。さらに,修正CBR試験よりガラスカレットの支持力特性を明らかにし,路盤材料への適用を評価する。また,その地盤材料の熱的特性を調べるために室内実験と現場特性実験を実施する。本研究を通して,ガラスカレットは力学的な側面ばかりでなく,環境にもやさしい歩道の建設,すなわちヒートアイランド現象2)を防止するのに適した地盤材料であることが分かった。
  • 川尻 峻三, 澁谷 啓, 川口 貴之, 鳥居 宣之
    2009 年 4 巻 3 号 p. 233-244
    発行日: 2009/09/18
    公開日: 2009/09/19
    ジャーナル フリー
    本論文では,京都府北部にある砂丘斜面の安定性を評価した事例研究について述べている。まず,現地測量,ボーリング調査,標準貫入試験,室内物理試験,表面波探査および密度検層から砂丘斜面の現況を把握した。次に,砂丘を鉛直に掘削したときの限界高さ,地山のサクション測定,室内一面せん断試験,室内ベンダーエレメント試験,等の各種試験を実施し,斜面の安定性の評価に必要な地盤の物性値を求めた。これらの結果を用いて,無限長すべりを仮定した極限つりあい法による安定解析により,斜面のすべり安定性を評価している。一連の調査より,当該斜面ではセメンテーションのないきれいな砂がゆるい状態で堆積しており,わずか数kPaのサクションが斜面の安定性に大きく寄与していることが分かった。
  • 金田 一広, 渡部 要一, 山崎 浩之, 新舎 博, 椎名 貴彦
    2009 年 4 巻 3 号 p. 245-258
    発行日: 2009/09/18
    公開日: 2009/09/19
    ジャーナル フリー
    浚渫粘土を骨格構造が高位なものと仮定して,SYSカムクレイモデルを用いた水~土連成有限変形計算で,真空圧密による地盤改良の効果について調べた.真空圧を載荷することで地盤内の有効応力が増加し,骨格構造の劣化を伴う圧縮によって間隙が小さくなることを示した.真空圧密工法はドレーンを通じて地盤深部まで真空圧を伝達するため,改良域全般に効果がある反面,改良域以外での卓越したせん断ひずみの発生を引き起こす可能性があることを示した.さらに,真空圧密工法の適用現場を取り上げ,このモデルを用いた事例解析を行った.沈下・時間関係や,地表面沈下,さらに,側方変位について整合した結果が得られたことから,有限要素法を用いた変形予測の可能性が示された.
feedback
Top