東京国際空港D滑走路建設工事は東京国際空港の南方沖合に約150万m
2の新滑走路島を築造し,2,500mの滑走路を新設するプロジェクトである。本工事では,施工中に圧密放置期間が十分に得られない条件下で高盛土を急速施工するため,地盤の挙動を精度良く把握し,地盤の沈下および安定に関して十分な管理を行う必要があった。本論文は、電気式静的コーン貫入試験(CPT)による地盤調査結果を用いて,護岸部と埋立部の各施工段階における圧密の進行状況を把握する方法について検討した。また,関西国際空港第二期事業で行われた一軸圧縮試験結果と,今回の工事で用いたCPTによる調査結果を強度のバラツキの観点から比較した。
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