心身健康科学
Online ISSN : 1882-689X
Print ISSN : 1882-6881
13 巻 , 2 号
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原著論文
  • 久保田 智洋, 黒川 喬介, 鍵谷 方子
    2017 年 13 巻 2 号 p. 51-61
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/15
    ジャーナル フリー
    本研究では,介護予防の観点から要介護の恐れのある地域高齢者における転倒リスクとその身体および高次脳機能,さらに生活機能との関連性を明らかにする目的で調査を行った.対象は,二次予防事業対象の高齢者45名とし,転倒リスクおよび身体・高次脳機能評価,生活機能と転倒恐怖感の調査を行った.その結果,転倒リスクの高まりは,身体機能面で動的および静的バランス能力・歩行スピードの低下,高次脳機能面で,認知機能および注意機能(選択性)の低下,生活機能面で,転倒に対する注意の強さ,趣味活動や家庭内役割の制限,階段昇降などの動作に対する転倒恐怖感の強さと関連した.さらに,転倒恐怖感の強さは,家庭内役割の有無に関連した.転倒経験者は11%であった.
    二次予防事業対象者への転倒予防の取り組みには,身体および高次脳機能面だけでなく,転倒恐怖感を踏まえ,生活機能,特に家庭内役割や余暇活動への介入も必要である事が示唆された.
  • 大鳥 和子, 福島 和代
    2017 年 13 巻 2 号 p. 62-71
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/15
    ジャーナル フリー
    本研究は,看護大学生のストレス対策の一環として,入学時の職業志望動機とストレスとの関連を明らかにすることを目的に実施した.A看護系大学看護学科の学生137人を対象に職業志望動機,ストレス反応,ストレス対処力(Sense of Coherence/SOC)を尋ねる無記名自記式質問紙調査を行い,有効回答112を分析対象にした.「経済的な面に惹かれた」「人に勧められた」「何となく」という職業志望動機の「強い群」は,「弱い群」よりも「高ストレス群」の人数の割合が高かった.「やりがいのある職業」「看護職に興味があった」という職業志望動機の「強い群」は,「弱い群」よりもSOC得点(中央値)が高かった.看護大学生の職業志望動機を把握することは,心身の健康保持のためのストレス対策に有用である可能性が示唆された.
研究報告
  • 西川 明美, 吉田 浩子
    2017 年 13 巻 2 号 p. 72-78
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/09/15
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は,産後1カ月の母親の母乳育児不安とそれに関連する諸要因を心身健康科学の視点から分析し,母乳育児不安の低減につながる知見を得ることであり,産後1カ月の母親196人を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した(回収率100%有効回答183人有効回答率93.4%).
    有効回答者183人を分析したところ,57.9%(106人)に「母乳育児不安」が見られ,関連要因として,出産経験,仕事復帰予定,出産準備教室参加経験,退院時・1カ月時の栄養方法,睡眠の状況,育児に対する楽しさの実感の有無が挙げられた.さらに,母乳不足ぎみ,乳頭・乳房痛,赤ちゃんの飲み方,乳頭保護器の使用が不安の直接要因であった.これらのことから,育児経験のない初産婦が出産直後から退院時までの短期間で新生児に対する育児技術を習得することは困難な可能性が示唆された.
教育講演
日本心身健康科学会 ニュース
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