心身健康科学
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14 巻 , 2 号
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原著論文
  • 橘 達枝, 吉田 浩子, 庄子 和夫
    2018 年 14 巻 2 号 p. 67-76
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー

    本研究は,対人支援職者の職業性ストレスの低減につながる新たな実証的知見の創出を目的に,近接職種である訪問看護師と訪問介護員に着目し,A県の訪問看護ステーションまたは訪問介護事業所に所属する訪問看護師213人,訪問介護員194人を対象に,職業性ストレス簡易調査票を用いた無記名自記式質問紙郵送調査を実施した.得られたデータを分析した結果,どちらもストレスコントロールの良い集団で,就労に対する肯定的な価値観の持続がストレスコントロールの良さと関連し,職種によりストレスコントロールの関連要因が異なることが明らかになった.これまでにも当該職種の職業性ストレスの高さに着目した研究はなされているが,ストレスコントロールの良さに着目した研究はなく,当該集団を新たにストレスコントロールの良い集団として捉え,それに関連する諸要因が示されたことは,心身相関の一端の実証に留まらず,当該職種の新たな一面の発見であった.

  • 大賀 淳子, 庄子 和夫, 島田 凉子
    2018 年 14 巻 2 号 p. 77-89
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー

    本研究は,生徒の自己効力感への学校登山の影響について明らかにすることを目的とした.長野県の山への登山を行った2つの中学と2つの高校の生徒(登山参加者531人,登山をしなかった対照群73人)を対象として,登山前,後,1ヶ月後(登山をしなかった対照群では相当時)における自己効力感の測定を行った.また,登山を行った生徒には登山後に,Banduraの4つの情報源,波多野らの5つの条件,および登山での体験に関する質問紙調査を行った.その結果,登山に参加した生徒の自己効力感は登山後に有意に上昇し,1ヶ月後まで保たれていた.これに対して,対照群の自己効力感に変化はみられなかった.また,登山前の自己効力感が低かった生徒のほうが登山による自己効力感の上昇が大きかった.登山における自己効力感の変化への関連要因は「山の自然の印象」,Banduraの「代理的経験」,および波多野らの「他者との暖かいやりとり」であった.したがって,学校登山においては,山の自然に心を動かされることに加えて,友人の頑張る姿から刺激を受けたり,友人との暖かなやりとりを通じて,生徒の自己効力感が上昇すると考えられた.

  • 入井 俊昭, 岩楯 公晴, 青木 清
    2018 年 14 巻 2 号 p. 90-97
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/11/01
    ジャーナル フリー

    本研究は,独居死(独居者が自宅において死亡状態で発見されたこと)における社会との繋がりを図る因子として,(推定)死亡日から発見されるまでの日数を用い,独居死の発見と精神疾患の関連を調査した.対象となる剖検例のうち,独居死1122件について,死後30日までの経過日数における発見率(○日目までに発見されている件数÷全数×100(%))を算出し,比較したところ,男性よりも女性の方が,発見率の高い傾向にあった.また,精神疾患の有無により比較した結果,男性の場合,精神疾患者群の発見率が高くなる傾向を示す一方,女性においては,精神疾患者群の発見率が低下する傾向を示し,精神疾患の種類によっても,発見率の推移に違いが見られた.これより,独居死の発見に,男女間,精神疾患の有無,精神疾患の種類によって違いが生じることが示唆され,周囲のサポートについて,今後の社会福祉における支援の方向性を示す一助となる.

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