心身健康科学
Online ISSN : 1882-689X
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4 巻, 1 号
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特別講演
第5回人間総合科学会学術集会 シンポジウム
原著論文
  • —笑いと怒りについて—
    大谷 泰弘
    2008 年 4 巻 1 号 p. 27-36
    発行日: 2008/02/10
    公開日: 2010/11/25
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 盛夫, 川口 毅
    2008 年 4 巻 1 号 p. 37-46
    発行日: 2008/02/10
    公開日: 2010/11/25
    ジャーナル フリー
  • 野中 真由子
    2008 年 4 巻 1 号 p. 47-53
    発行日: 2008/02/10
    公開日: 2010/11/25
    ジャーナル フリー
    精神科看護師は,看護師のストレス要因に加え,精神疾患を抱える患者とのコミュニケーションの困難さ,患者の病状の把握や看護介入の困難さ,疾患の特徴から再発を繰り返しやすいという状態に起因するストレスがあると考えられる.また,精神疾患の多様化に伴い,ストレスは増強することが予想され,臨床で働く精神科看護師はその多様なストレスに柔軟に対処する力が必要となる.したがって,これまで以上に職場におけるメンタルヘルスが維持され,職業性ストレスを起こさない対策が求められると考える.
    本研究では,精神科病院に勤務する女性の精神科看護師76名を対象にストレス要因とその対処行動の実態についてのアンケート調査を行い,有効回答72名を対象にt—検定を用いて解析した.この結果,仕事のストレス要因は『心理的な仕事の質的負荷』『身体的負荷』『職場環境』であった.対処行動では,ストレス要因の大きい群と小さい群の比較を行ったところ,ストレス要因の大きい群に『仕事や生活の満足度』が少なく,『回避的認知・行動』が大きかった.しかし,これは精神科看護師に特有な対処行動とは考えにくかった.そこで,サポート体制の大きい群と少ない群での比較をした結果,サポート体制が多い群に『活気』があり,『不安』『抑うつ感』が少なかった.
    これらから,ストレス低減のための一つとして緩衝効果の高いサポート体制をより強化していくことが,ストレス要因が多い精神科看護師にとってもより健康的な対処行動を形成する上で有効であることが示唆された.
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