日本家政学会誌
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41 巻, 3 号
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  • 平田 昌
    1990 年 41 巻 3 号 p. 183-186
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • -生活習慣の自立および社会性発達を中心に-
    長津 美代子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 187-195
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to explore the relations between working mothers and independence of the daily habit formation and social development of their children by considering some conditional variables. The survey was conducted from the middle of June to the end of July, 1985 to 495 parents who had a 5-year-old child. The major findings are as follows.
    1) The children of working mothers are lower than those of non-working mothers concerning the level of independence of the daily habit formation.
    2) The hours of interaction between child and mother on weekdays are important as a conditional variable. The shorter they interact, the less children of non-working mothers achieve their independence of the daily habit formation and the less children of working mothers achieve their social development.
    3) There is no significant difference between the hours of daily interaction with fathers and the level of achievement of two developmental tasks of the children for both working and non-working mothers.
  • 粒状組織化大豆タンパク質の調味特性 (第1報)
    島田 淳子, 小竹 佐知子, 松本 美鈴, 畑江 敬子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 197-203
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    調理操作の中の調味操作が, 押し出し成型したタンパク質を主成分とする組織化製品に及ぼす影響を物性変化の面から検討した.試料はタンパク質含量90.0%, マトリックス構造中に直径0.003~400μmの細孔の分布が認められるもので, 水浸漬を対照とし, ショ糖, 食塩, 醤油, 酢酸および乳酸の0.1~1.0M水溶液に浸漬した結果次のことが明らかになった.
    (1) ショ糖, 食塩, 醤油水溶液浸漬後の重量増加による保水性は対照に比べ増加したが, 比重を考慮して保水された水溶液の体積をみると, ショ糖は吸水されにくいことが認められた.一方, 酸浸漬によるTSPの保水性は著しく大きかった.
    (2) かたさは, 保水性同様, ショ糖, 食塩および醤油浸漬試料では対照とほとんど差がなかったが, 酸類では著しく軟化した.
    (3) 内部構造については, ショ糖, 食塩および醤油浸漬TSPの断面は対照と差がなかったが, 酸浸漬 TSPではマトリックスの様相が著しく変化し, 断面全体に網目構造が発達した.
    (4) 調味液浸漬後の試料の断面を測定した結果, 吸水膨潤による断面積変化量は保水性を反映する結果であった.
  • 田口 田鶴子, 岡本 洋子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 205-215
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    1) 養護学校群146名 (年齢6~17歳) および対照群900名 (年齢6~17歳) を被検者として, 甘・酸・塩・苦味食品について食味嗜好調査を行った.
    2) 被検者を年齢別, 障害別に類別し, 甘・酸・塩味食品に対する嗜好度を比較した。年齢別では, 養護学校群 (6~11歳, 12~14歳) は対照の小・中学生に比べ, いずれの群間でも有意に低値を示したが, 養護学校群(15~17歳) と対照の高校生との間ではほとんど有意差がみられなかった。これらから養護学校群は, 年齢別では低年齢層ほど, 障害別には障害の重い群ほど, 食嗜好, 食体験, 食欲求が乏しいことが考察される.
    3) 食味平均嗜好度を変量として, 性・年齢, 障害別に数量化皿類による分析結果, 養護学校群と対照群の嗜好パターンの相違や, 障害の度合による嗜好差が認められた.脳性小児麻痺群, ダウン症候群被検者群, 痙攣症候群被検者群 (男子) の嗜好食品としては甘味食品があげられ, 痙攣症候群被検者群 (女子), 精神遅滞群, 自閉症群, 対照群の嗜好食品ではその多くは塩・酸味食品となっていることが定量的に2次元空間上に分類・観察できた.
  • 五島 淑子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 217-224
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    The purpose of this study is to estimate the total production of marine products in Choshu-han (17 saiban [counties]) in 1840s. The average catch of an individual product per village was calculated from the data listed in “Bocho Fudo Chushin-an” (a geographical description and local history of Choshu-han compiled in 1840s), and then the total production was estimated by multiplying the average by the total number of listed villages. However, most of the marine products were recorded based on sales. Therefore, since it was difficult to estimate the catch of individual marine products, some of the data were obtained in reference to larger categories such as seawater fish or shellfish.
    The results are as follows : (1) The main freshwater fishes were Ayu (sweetfish), Unagi (eel) and Masu (trout). The total estimated catch of freshwater fishes was 132 (metric) t. (2) The total estimated catch of saltwater fishes was 3, 859 t. (3) The total catch of whales was estimated to be 1, 961 t. (4) The main shellfishes were Hamaguri (hard clam), Mategai and Sazae (top shell). The estimated catch of shellfishes were 1, 23S t. (5) The main seaweeds were Wakame, Hijiki and Nori. The estimated catch of seaweeds was 204 t.
  • 藤井 富美子, 綿谷 玲子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 225-231
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    Soil removal of n-undecane as drycleaning solvent was investigated in comparison with those of other commercially available petroleum solvents. The effects of the water solubilized in the solvents by surfactant on soil removal were also discussed by using sodium chloride as water soluble soil and mixture of carbon black and triolein as pigment soil.
    Maximum amount of the water solubilized in the solvents by the surfactant (Aerosol OT) increases in the order of Stoddard solvent<hydrogenated Stoddard solventn-undecane<n-decane. The removal rate of sodium chloride increases as the amount of the solubilized water increases. Sodium chloride is finally distributed into the solubilized water and the water absorbed by the fiber. The partition coefficient [NaCl]F/[NaCl]S decreases in the order of Stoddard solvent> n-decane > hydrogenated Stoddard solvent > n-undecane.
    The removal rate of carbon black mixed with triolein is higher with other solvents than with Stoddard solvent. The removal rate decreases as the amount of the solubilized water increases. However, in case that the molar ratio of the water to the surfactant is low and constant, the removal rate is kept constant at the certain level.
  • 楠 幹江
    1990 年 41 巻 3 号 p. 233-239
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    寝具の快適性に関する季節差を追究するため, 硬度の異なる3種の敷布団を使用して, 体動実験を試みた.得られた結果は, 次のとおりである.
    (1) 3種の敷布団の快適性は, 夏季・冬季とも, 4kg寝具が最も評価が高く, ついで5kg寝具, 3kg寝具の順となった.快適性の順位についての季節差は, 認められなかった.
    (2) 敷布団については, 所有枚数=使用枚数とすることが可能であり, 住居の収納空間に占める比率も改善されると思われる.
    (3) 敷布団の好みは, 夏季・冬季とも, やわらかいものほど好まれる傾向にあり, かたさ・やわらかさ感が好感度を決定する重要な感覚であることが指摘された.
    (4) 体動実験による客観的評価と, 手ざわりによる好感度は一致せず, 消費者に対する教育の必要性が感じられた.
  • 服装評価による分類
    藤原 康晴, 川端 澄子, 近藤 信子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 241-248
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    数種の服装を提示し, 服装を評価する各用語ごとに当てはまる程度の評定を行い, 評価用語間のユークリッド距離行列を算出した.この距離行列をインプットデータとして用い, クラスター分析および多次元尺度分析によって評価用語の分類を行い, 服装の評価構造を考察した.クラスター分析の結果, 60個の評価用語は, (1) 斬新で目立つ, (2) ファッショナブルで高級, (3) 場違いでいやらしい, (4) スポーティで男性的, (5) 若々しく新鮮, (6) 清潔でほっそり, (7) 安っぽくてやぼったい, (8) 優雅でフォーマル, (9) 慎み深くてベーシック, (10) 女性的で上品の10個の基本クラスターに分類された.また, 多次元尺度分析によって, 地味と派手, フォーマルとカジュアル, 上品と下品の三つの次元が抽出された.この 3次元空間に各評価用語を10個の基本クラスター別にプロットしたところ, 1次元の派手側に強いイメージを表現する (1) ~ (5) のクラスター, 地味側に弱いイメージを表現する (6) ~ (10) のクラスターが布置された.また, 2次元のフォーマル側には, (2), (8), (10) のクラスター, カジュアル側に (4), (5) のクラスター, 3次元の上品側に (1), (2), (5), (8), (10) のクラスター, 下品側に (3), (4), (7), (9) のクラスターが布置された.これら各次元におけるクラスターの空間配置から服装評価における基本次元を見いだした.
    さらに, 5種の服装に対する評定結果を多次元尺度分析のINDSCALモデルを用いて分析し, 各服装について各次元の重みを算出した.その重みの大きさから評価のときに重視される次元を服装別に明らかにすることができた.
  • 田中 伸子, 西川 真理子, 岡村 浩
    1990 年 41 巻 3 号 p. 249-255
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    食品中の水分測定に, 従来用いられている食品を外部から加熱する方法に替え, 電子レンジを使用した水分測定法の検討を行い, 次の結果が得られた.
    (1) 同一試料 (キャベツ) を用い, 常圧加熱乾燥法, 電子レンジ加熱法および赤外加熱法で水分を測定したところ, 常圧加熱乾燥法による水分値を基準値100%としたときの水分残存率は, 電子レンジ加熱法が0.78~ 0.90%, 赤外加熱法が1.5~22%となり, わずかではあるが赤外加熱法よりも常圧加熱乾燥法に近い値が得られたことより, 水分測定に電子レンジを利用できる可能性は高いと考えられた.
    (2) 水分含有量の多い食品に関しては, 電子レンジ加熱法では, 食品により多少異なるが常圧加熱乾燥法の約1/40~1/30の加熱時間で水分測定可能であった.
    (3) 大豆, 米糠, 白ゴマは水分残存率が高かった.精白米を除く3種は高脂質含量の試料であるので, 脂質含量の影響を豚肉について検討を行ったが, 脂質含量の高いことが水分残存率の高くなる原因とは考えられなかった.したがって, これらの試料の水分残存率の高いことは比較的低水分量の試料であることと関連している可能性があり, 今後さらに詳細な検討を行う必要がある.
    (4) 複合食品の試料採取量を多くし (約10倍), さらに, 摩砕などの試料調製をほとんどしないで電子レンジ加熱法により水分測定を行った結果, 水分残存率0%という結果が得られた.
    以上の結果より, 電子レンジによる水分測定法は, 水分含有量の多い食品は, 基準となる常圧加熱乾燥法とほぼ等しい数値が得られ, 測定時間の短縮化, 操作の簡便性の点からも学生実験への導入の可能性は高いと考えられた.
  • -毛布の洗浄効果と性能への影響-
    高橋 睦子, 土橋 明美, 小沢 節子, 大熊 志津江, 林 雅子
    1990 年 41 巻 3 号 p. 257-263
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    本報では, 大型の新水流洗濯機の8機種をとりあげ, 毛布の洗浄に対する各メーカーの取扱い説明書の指示に従って洗浄を試みた.すなわち, タフト毛布 (アクリル100%) を, 市販洗剤を用いて, 繰り返し10サイクルの洗浄を行い, どの程度の洗浄効率が得られるか, 被洗物の性能変化の程度はどうか, および操作性等について比較検討した.
    その結果, 洗浄効率, 性能保持については, (1) 洗濯用ネット使用の有無, (2) 洗濯槽に対する脱水槽の大きさ等の影響が大きいことが明らかになった.
    (1) のネット使用の有無については, ネットを使用していないA, E, H洗濯機では, 洗浄効率は高いが, 反面, 表面状態の劣化は大きかった.とくにA洗濯機でその傾向が最も大きくあらわれた.
    また, 逆にネットを使用したB, D, F, G洗濯機では, 洗浄効率が低く, 反面, 風合い等の性能変化は少なかった.なかでもG洗濯機で, その傾向が大きく, 原布に近い良い表面状態に仕上がっていた.
    (2) の洗濯槽, 脱水槽の大きさについては, 二槽式では, 脱水槽への毛布の出し入れ時に, 無理がかかり, 表面状態の劣化を招く一因となった.とくに, 脱水槽のいちばん小さかったB洗濯機で劣化が大きくあらわれた.
    さらに, 操作上からは, 毛布のような大物の被洗物では, 含水状態での洗濯槽から脱水槽への移動等の労力が少ない点で, 二槽式より全自動式洗濯機が優れており, この点では, 毛布の洗濯機洗浄は, 全自動式洗濯機に絞られそうである.
  • 増沢 光信
    1990 年 41 巻 3 号 p. 265-272
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • -1989年夏の駆け足旅行より-
    西村 一朗
    1990 年 41 巻 3 号 p. 273-279
    発行日: 1990/03/05
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
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