日本家政学会誌
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41 巻 , 8 号
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  • 大瀧 ミドリ
    1990 年 41 巻 8 号 p. 679-688
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    青年期の学生を対象に性と生意識の実態を調査する.その結果つぎの結果を得る.
    1) 女子のほうが男子よりもいのちの支え合いについて意識することが多く, さらにいのちの偶然性について考えることが多く, いのちを心情的に受け入れる傾向が顕著に認められる。しかし, 自己肯定については有意な男女差はみられない.
    2) いのちの誕生に関する知的理解の程度には, 有意な男女差は認められない.女性の身体の一部である女性性器の名称に対する解答率が, 男女において低いことから, 性器などの名称に関する言語学習の過程に記憶を抑制するような社会的要因が関与していることが示唆される.
    3) 中絶に関しては必ずしも現状認識がされていない傾向がある.男女間には中絶とその状況の受けとめ方に多少の差異が認められる.
    4) 性交に対する考え方には明確な男女差があり, 性の二重道徳性を明確に反映している.5) 性交のとらえかたの違いは, 生き方において明らかな違いを呈している.つまり, 開放型のものは自己肯定的で自分の意図を重視するのに対して, 閉鎖型のものは自己否定的で関係性を重視する.
  • 食料消費支出パターン
    宮崎 礼子, 安倍 澄子, 天野 晴子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 689-695
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    We did the principal component analysis regarding the food expenditure patterns between the two countries based on the methodology of the first report, as we did the consumption expenditure patterns in the second report.
    In this third report, we discussed more detail on the patterns of food expenditure between the two countries. It can be summarized briefly as follows.
    The expenditure ratios in Japan about cereals and cereal products, fresh and processed vegetables, and fresh fruits are higher than in America. The characteristics of the food expenditure patterns of income class and age class in America are more evident than those of in Japan. The food expenditure patterns are quite different between the two countries.
  • 生活意識を視点として
    長沢 由喜子, 壁谷沢 万里子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 697-706
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    第1報に基づき, 家事サービス利用の抑制要因と考えられる保守性に着目し, それを具体的な生活意識としてとらえて分析軸とすることにより, 家事サービスの利用傾向に関する分析を行った.
    得られた結果は次のとおりである. (1) 手づくり肯定派は, 従来家庭で手づくりされるのがあたりまえとされるものについて継承志向がみられ, 一方, 手づくり否定派では冷凍食品のような新たな加工形態の食品において利用が促進される傾向が認められる.
    (2) 本人および夫の性別分業観にかかわる保守性が, サービス利用を抑制する要因として働くことが確認されたが, いずれも食生活関連サービスにおいてその傾向が顕著である.
    (3) 余暇に関する意識とサービス利用とのかかわりは希薄であり, 今後主婦の生活行動のなかに余暇行動がより明確に位置づけられるとともに変化していくことが予想される.
    (4) 家事技術の自己評価では, とくに炊事技術の評価が高いほど食生活関連サービスの利用が抑制される.
    (5) 今後の利用意向では, 手づくり意識に関連した健康・安全志向としての消費者意識の高さおよび家事技術への自信が利用抑制要因として働くことが確認された.以上, 家事サービスの利用抑制要因としての保守性にかかわる意識として, 手づくり意識本人および夫の性別分業観家事技術 (とくに炊事) の自己評価の存在を確認することができ, とりわけ一部食品関連サービスにおいてそれらの関係を鮮明にとらえることができた.
  • -小学生から大学生に対する質問紙調査による検討-
    外山 紀子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 707-714
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    We eat and dine everyday. Then how the concept of “dining” is perceived by people? The purpose of this study is to find out the process of acquiring the concept about “dining” through questionnaires concerning “a typical image of dining scene, ” “a typical image of dining script, ” and their reasons. The sample consisted of 188 second-, 211 fourth-, 201 sixth-, and 154 eighth grade children, 293 college students, and 246 parents whose children are elementary school pupils. The results are as follows :
    (1) The typical image commonly shared by the adult sample was to eat nutrious and delicious foods, chatting with their family or intimate friends in the evening at home.
    (2) Second grade children were found to attach much importance to the physiological function of “dining, ” sixth and eighth grade children to the function of “dining” to the family life, college students to the more general social function of “dining, ” and parents to both physiological and social functions. In other words, the concept of dining develops from the physiological function through the familial to the social functions with ages.
    (3) Females attached much importance to all functions of “dining” than makes.
  • 大羽 和子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 715-721
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    (1) 野菜の部位によりVC量が異なり, キャベツでは球の内側菜より外側葉に, レタスでは成熟葉より幼若葉に, カイワレダイコンでは胚軸より子葉に, ニンジンでは髄より皮層に多かった.
    (2) キャベツを線切りにして水洗すると, 細かくきざむほどVC量の減少が多く, 浸漬したほうが水洗いだけよりVC量の減少が多かった.
    (3) キャベツを切断し室温に放置するとVC量が減少したが, ニンジン, ダイコン, ジャガイモ, サツマイモを切片にして放置すると総VC量が増加した.総VC量の増加はAAO活性のないイモ類で顕著であった.
    (4) 市販のサラダ用切断野菜の総VC量は, 新鮮野菜に比べて細かくきざんで販売されるキャベツやニンジンで顕著に少なかった.ニンジンではデヒドロAsAの含量が多くなっていた.しかし, キュウリ, カイワレダイコン, レタス類では差がなかった.
    (5) AAO活性を測定するにあたり, 他の酸化酵素の影響を少なくするよう酵素の調製方法を改良した.
    (6) 野菜を切断・放置するとAAO活性が増大した.AAO活性のないイモ類を切断・放置しても活性は現れなかった.
  • 山下 安代, 杉本 温美, 不破 英次
    1990 年 41 巻 8 号 p. 723-732
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    ギンナンをいくつかの生育段階で採取し, ギンナン中のデンプンの形態ならびに内乳および外種皮より調製したデンプンの性質について検討したところ, 次のような結果が得られた.
    (1) ギンナンデンプンの最多粒は, 内乳の7月17日が6~8μm, それ以降の内乳および外種皮はいずれも10~20μmで, 生育による差は認められなかった.
    (2) α-アミラーゼによる分解性は生育による変化はみられなかったが, 内乳よりも外種皮のほうが高い分解性を示した.分解残渣デンプンのSEM観察より, 内乳のデンプンでは中から穴があいて侵食されていくようすが, 外種皮では表面がはがされていくようすが観察できた.
    (3) ギンナンデンプンの糊化開始温度は, フォトペーストグラフィーより内乳66.0~67.7℃, 外種皮59.3~59.7℃, DTAより内乳71.7~73.1℃, 外種皮64.3~65.0℃で, 内乳よりも外種皮のほうが糊化開始温度は低い傾向を示した.また, 内乳, 外種皮ともに生育による変化はほとんどみられなかった.
    (4) 電流滴定, ヨード吸収曲線よりの青価ならびにゲルろ過法の結果, 内乳のデンプンでは, アミロース含量が生育初期に増加する傾向がみられた.
    (5) X線回折図は, A図形からCa図形に変化した.
  • 各種食品の昇温速度
    肥後 温子, 島崎 通夫
    1990 年 41 巻 8 号 p. 733-743
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    マイクロ波加熱法では, 誘電加熱原理に従って規則的に発熱がおきるので, 加熱器の種類, 試料重量, 試料幅が決まれば昇温パターンはほぼ一定になり, 昇温パターンを分類したり, 理論的に裏づけることが可能になる.そこで本報では, 汎用型プラスチック容器 (9×12cm) に100gの各種食品または練生地を詰め, 出力500Wの電子レンジで一定時間加熱した場合の昇温速度を求め, 昇温特性を整理し分類した.
    (1) 試料中心部における昇温速度ΔTが, 35~130℃/minと大きく異なり, 乾物と油脂食品では大きく, 調理ずみ食品と調味料では小さかった.
    (2) 試料中心部における昇温速度ATは, 含水率とかなり高い負の相関を示し, とくに塩分濃度の低い試料に限定すると相関性が高くなった.
    (3) 試料中心部における昇温速度ΔTは, 塩分濃度とやや低い負の相関を示し, とくに含水率を制限すると相関性が高くなった.
    (4) 試料中心部の昇温速度と, 試料端部の昇温速度との間に負の相関があり, 含水率が低い試料では中心部が昇温しやすく, 含水率が高い試料と食塩が添加された試料では端部が昇温しやすかった.
    (5) 含水率が低い試料では, 2分間の加熱処理で高温に達するものが多かった.
    (6) 以上の測定結果に対して理論的な説明を加え, 食品を加熱する場合の適正加熱時間を求めた.
  • 小麦粉脂質の影響
    武田 紀久子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 745-752
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    小麦粉脂質がスポンジケーキの膨化に及ぼす影響を検討するため, 脱脂粉に小麦粉の遊離脂質, 非極性脂質区分および極性脂質区分の3種の脂質を, おのおの元の粉に含まれる量の50,100,150%添加した再構成粉を作製し, 粉の成分, 特性およびこれらから作製したスポンジケーキの特性を測定し, 次の結果を得た.
    (1) 脱脂粉はコントロールに比べ水との懸濁液の粘りが強い, 糊化開始温度が低いなどの特徴を有していた.
    (2) 脱脂粉に非極性脂質を添加した場合, 粉の性質はコントロールに類似したが, アミログラフの最高粘度と冷却粘度はコントロールよりも大きかった.これに対し, 極性脂質添加では, 添加による粉の特性の変化はほとんどなかった.
    (3) 再構成粉のケーキは, 脱脂粉に比べ最大膨化量と焼き縮み量が減少し, 比容積は増加した.比容積の増加には, 極性脂質のほうが非極性脂質よりも少量で効果があり, これは極性脂質添加ケーキの焼き縮み量が小さいことに起因する.同程度の比容積で比較した場合, 極性脂質添加粉のほうが非極性脂質添加粉よりも軟らかいケーキが得られた.
  • 縮緬の地直し処理が和針の布通し力にあたえる影響
    大村 寧, 阿部 栄子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 753-759
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    This paper is concerned with the penetrating force P of Japanese needles, and the shrinking effect of cloths on P of Japanese needles. The results obtained are as follows :
    (1) The following Eq. (1) is applicable to the penetrating force P of Japanese needles into cloths.
    P=2πktan3θ/sinθ al2 (1-a/l+a2/3l2)
    (1) where, a : thickness (mm) of sewn cloths, 1 : penetrated length (mm) of the pointed head of needle from the upward surface of sewn cloths, θ : a half vertical angle (°) of the needle, k : constant (g/mm3), which relates to the force resistance of the needle in its penetrating direction.
    (2) The value of P of shrunk cloths is smaller than that of unshrunk cloths. It results from the decrease of the value of k and al2 (1-a/l+a2/3l2) in Eq. (1) by the shrinking treatment of sewn cloths.
    (3) Each shear stiffness G, bending rigidity B and coefficient of friction MIU of cloths corresponds well to k.
    And the values of G, B and MIU of shrunk cloths decrease mostly compared with the ones of unshrunk cloths, this is caused by the falling-off of value of k in Eq. (1) by shrinking of cloths.
  • 麓 泉, 小栗 恭子, 二階堂 宏子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 761-774
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    An attachment of the hydrophobic or hydrophilic carbon black particles to substrates of fiber materials (cellulose, polyester and nylon) and detachment from substrates in aqueous solutions of fatty acid soap were discussed as to be associated with interfacial free energies interaction between particle/substrate, particle/liquid, and substrate/liquid interfaces and the potential energies due to the interaction of the dissimilar electrical double layers.
    The values of free energies at the contacting surfaces composed of the three components (dispersion force, polar force and hydrogen bonding force) were calculated from values of contact angle and surface tension.
    The degree of attachment of the particles to the substrates increased with hydrogen bonding force at the interfaces (e.g., cellulose or the hydrophilic carbon black). The effect of the hydrogen bonding force component was superior to that of other components, but the presence of soap in the bath caused a substantial decrease of the hydrogen bonding components, and a significant reduction of the degree of the attachment was followed by that. Consequently, it was recognized that the soiling in the soap solution was prevented with the reduction of hydrogen bonding force due to adsorption of the soap on the surfaces of particles and substrates. The influence of hydrogen bonding force on the attachment was more effectively than that of the repulsive force due to the electrical double layers. Similarly, the presence of soap contributed to an increase in removal of particles from the substrates because the redeposition of the particles were prevented.
  • 楠 幹江
    1990 年 41 巻 8 号 p. 775-779
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    特別養護老人ホーム入所者男女各3名, 計6名のねたきり老人を対象に, 昼間および夜間の体動を測定した結果, 以下の結論が得られた.
    (1) 被験者の褥瘡予想スコアーは1.24~14.50であり, ねたきりの状態としては, かなり重い状態にあった.
    (2) 1時問あたりの体動数は, 昼間2.9~11.1回, 夜間1.4~7.8回, 平均静止時間は, 昼間3.9~22.8分, 夜間8, 4~66.0分, 最大静止時間は, 昼間35.5~77.3分, 夜間53.1~213.9分となった.
    (3) 夜間において3名の被験者に, 最大静止時間が2時間以上を示す値が記録された.
    (4) 若年者との比較において, 夜間の1時間あたりの体動数は, 若年者のほうが多く, 平均静止時間および最大静止時間は, 老人のほうが長い結果となった。以上の結果, ねたきり老人の体動は, 若年者と比較して少ない傾向にあったが, 皆無ではないことが実験的に確認された.
  • -女子短大生とその母親による展望と回顧-
    岡野 雅子
    1990 年 41 巻 8 号 p. 781-790
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • 横山 理雄
    1990 年 41 巻 8 号 p. 791-796
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • 国際化と消費者問題
    茂木 信明
    1990 年 41 巻 8 号 p. 797-800
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
  • 小木 紀之
    1990 年 41 巻 8 号 p. 800-803
    発行日: 1990/08/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
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