家政学雑誌
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19 巻, 5 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 1968 年 19 巻 5 号 p. 84
    発行日: 1968年
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 各種調味料の馬鈴薯への滲透性について
    武 恒子, 大塚 一止
    1968 年 19 巻 5 号 p. 326-328
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    食塩、砂糖、グルタミン酸、イノシン酸、しょうゆが馬鈴薯へ滲透する経時的変化と、各調味料を添加する時期について検討した結果
    1) 調味料の滲透量は、一般に加熱時間の経過と共に増加する。
    2) 調味料を単独に用いる場合の添加時期は、調味料によって異なる。すなわち、食塩とイノシン酸は初めから添加して煮熟し、砂糖とグルタミン酸は20分~30分加熱後に添加する方法が滲透率を高める。
    3) しょうゆ中のNaClとグルタミン酸は、それぞれを単独で使用するよりも、内部への滲透を高める。
  • 泡立ち性に関する基礎実験
    吉松 藤子, 竹内 智恵子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 329-332
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. タコペーストの起泡性はすぐれていて、短時間の泡立てにより元の液量の5倍以上の体積となる。また泡の水和性も高く、室温で3時間放置後にも放水量は零か多くて4%前後であった。
    2. タコの泡に及ぼす添加物の影響は、イカの泡の挙動と同じような傾向を示しているが、食塩とpHの影響は特異の動きをみせている。これはタコとイカの蛋白質組成の相違に基づき、さらに添加物の作用とからんでみられる現象ではないかと推測される。
    3. むしパンの膨化力の比較から、タコの泡はパンを膨化する十分の力のないことを示した。これはタコの泡の表面膜のしなやかさ (flexibility) の欠如というタコペーストの泡の本質的な短所によるものなのか、あるいは泡の表面膜に付着してくる他の固形分、または他の物質によるものなのか、今後実験によって追求しなければならない点であろうと思われた。
    4. このような性質を示すタコペーストの泡をどのように利用していくかは、今後さらに泡の性質を解明していくことにより、また泡を補強することが能可になれば食品加工への用途も開かれてくると考えられるので、重ねて検討していきたいと思う。
  • 女子大学生の味覚の感度 (第1報)
    板橋 文代, 吉川 誠次
    1968 年 19 巻 5 号 p. 333-336
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    味覚の感度は個人差があり、官能検査のパネルを構成したり、調理科学の学習指導上にも、これを知ることが有益であろうと考えられる。
    われわれはLangwill女史の考案した呈味炉紙片を用いる方法を応用して、基本的呈味物質について、女子大学生300名について感度を調査した。
    調査結果を要約すれば次のごとくである。
    1) 被験者の平均の感度は米国における調査結果とほぼ近似した値73.2%の正答率をしめした。この正答率は東京都の学童について行なった調査に比べると、甘味については感度が高く、苦味についてはやや、低く、その他については同程度であった。
    2) 学級別の正答率については、学級別に正答率をくらべると、無味・甘味・酸味・うま味については高年令の学級が低年令よりもやや高い傾向がみられた。しかしこれらの差は、たまたまその学級に個人的に感度の高い学生が集中したためとも考えられるので、一般的な結論とするには更に調査を重ねてみなければならない。
    誤答の内容及び個人別の味覚感度の経時的変動については、今後に研究し、検討する。
  • 液中放電の衝撃波による洗浄作用
    藤井 清子, 今岡 小夜子, 竹下 伊佐雄
    1968 年 19 巻 5 号 p. 337-340
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 石崎 ダイ
    1968 年 19 巻 5 号 p. 341-345
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 疎水性繊維の織物の空隙と水分透過量の関係
    井上 栄
    1968 年 19 巻 5 号 p. 346-350
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • ヘムの縫い目線がスカートの長さ方向のドレープ線に及ぼす影響について
    早川 照子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 351-355
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 実物製作に関して
    佐川 澄子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 356-360
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • ステンカラーにおける機能的考察
    道家 三季, 大竹 節子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 361-365
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 袖の構成における機能的考察
    道家 三季, 大竹 節子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 366-369
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • ウエスト原型における立体的考察
    道家 三季, 大竹 節子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 370-375
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 昭和29年及び同39年の被服実態調査の比較
    金子 冨美
    1968 年 19 巻 5 号 p. 376-382
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 総体として被服所持数の増加が認められる。洋服の増加率は和服のそれよりも多い。洋服の増加の種類はパジャマ、ジャンパー、セーター、制服等機能的のものや、スーツのごとく服装として形式の整ったものである。和服は礼装としての式服、活動的、合理的な単仕立のものと、機能的特長のある作業服、丹前などであった。
    2. 地方別、性別による被服増加率の差の顕著なものは郡部の男子の作業服と女子の単羽織である。農村が比較的多い本県では作業服の増加は当然と思われる。女子の単羽織は市部と郡部の地域差が縮まって行く傾向にあることを示している。又一般に増加率は女子が上廻っている。
    3. 和洋服所持数の相関係数によれば、和・洋服取得に関する意識は、一般に各自の生活内容に応じて選択され、あまり相関性は認められなかった。
    4. 被服調製の方法は、約半数が既製品利用である。そして洋服下着の殆んどは既製品であった。家庭仕立は約1/3であり、その大部分が和服の上着と下着である。注文は1/5で、洋服の上着の中1/3、和服の上着の中1/4を占めていた。 (29年度の調製方法の調査が不備の為両年の比較が不可能であった。)
    5. 昭和39年度の被服所持数は必要の限度に略々達したものと考えられる。この所持数は経済企画庁調査の全国平均よりやや上廻っている。しかも国民生活白書によれば38年をピークとして、衣類の消費は他の方向 (服飾品、その他の高級品) に転じたといわれる。この現象を考え合わせて以上の結果が推測される。
  • 江戸時代の絵本にあらわれた調度について
    浅見 雅子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 383-388
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 江戸時代の絵本にあらわれた調度について
    浅見 雅子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 389-393
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 主婦の家事労働についての態度
    稲田 準子
    1968 年 19 巻 5 号 p. 394-397
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 家事労働に影響する要因の一つとして、主婦の家事労働についての態度を調査し、生活時間や疲労考察の基礎資料を得ることを目的とする。
    2. 主婦347人を対象とし、調査用紙により、参考項目を含め14項目に分類した家事労働について、5段階法で好みを調査した。
    3. 好きとやや好きを好反応群、嫌いとやや嫌いを嫌反応群とし、反応率に基づいて家事労働を分類し、上位群 (洗たく。料理、掃除、裁縫) と下位群 (食事のあとかたづけ、アイロンかけ、家計簿) とを比較すると、他の諸調査と類似の傾向を示し、労働強度における一般的差はあまりみられず、上位群における機械化傾向に対し下位群では機械化が少ない。
    なお、作業順序からみると、下位群では一般に後にくるものが多い。
    4. 項目間の関係を調べるために、好みについて、12項目66の絹関係数を求めた。最も相関が高い項目は、掃除と洗たくで、相関係数.594であり、つぎに、身の回りと外出、掃除とアイロンかけ、洗たくとアイロンかけ、料理と身の回りがつづいた。
    5. 4人家族 (夫婦と子ども2人) について、家事労働時問を好嫌反応群別に比較した。好反応群が時間が長いのは料理、裁縫であり、嫌反応群の方が時間が長いのは、食事のあとかたづけであった。
    6. 年令別に、35歳以下 (若年令群) と36歳以上 (中高年令群) の群に分けて比較すると、料理が若年令群に、裁縫が中高年令群により好まれていた。
    7. 年令を、20歳台、30歳台、40歳以上と3群に分けて、好き反応を比較すると、料理、裁縫には年令に伴う変化がみられ、料理は20歳台に、裁縫は40歳台により好まれるという相反する傾向を示した。掃除については2群比較では統計的に有意差がみられなかったが、3群比較において、裁縫と同様、年令の増加に伴い好き反応が増加する傾向を示した。家計簿については、3群間に統計的に有意な差はみられなかった。
    8. 家事労働についての好みと、家事労働の内容、家事労働時間との関連については、今後さらに検討報告したい。
  • 鹿股 寿美江
    1968 年 19 巻 5 号 p. 398-401
    発行日: 1968/10/20
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    調査農家は、自作農家としての歴史的背景をもち、現時点においても、専業農家としての姿勢で農業を営んでいる。昭和35年以降の経済成長期に、農業への設備投資をはかり、省力化が進んでいる。共同施設酪農或は共同養豚にふみきっている農家もある。農業所得で、現金家計支出がまかなわれる状態で、農業への意欲はさかんである。日常の生活必需物資は自家用車を旧松任町或は金沢市に馳せて購入し、田園都市的生活形態である。自立農家としての経済基盤は、堅実で、生活の安定度は高い。
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