市販組織状大豆系人工肉2種類A, Bを選び, その栄養価をカゼインを対照としてシロネズミ成長法で多角的に検討した。
1) 5~18%蛋白含有飼料域では人工肉はいずれもカゼインに比べて成長が劣る。また人工肉AはBに比べて同含有域で成長が良い。
2) 人工肉, カゼイン各飼料群間での体位はカゼイン, 人工肉A, Bの順に良く, その差は体重, 肝重量差に著しく, 体長, 尾長の差は著しくない。
3) N.G.I.は人工肉A, Bでそれぞれ15, 11で, カゼインは19であった。
4) P.R.E.は人工肉A, Bでそれぞれ47.6, 42.5, カゼインは67.6であった。
5) N.P.R.は人工肉A, Bでそれぞれ2.98, 2.65, カゼインは4.23であった。
6) 人工肉, カゼインのいずれもP.E.R.は10%蛋白含有飼料で最大となり, 低蛋白飼料域では急激に, 高蛋白飼料域では緩やかに低下する。10%蛋白含有飼料による各3, 4週間飼育の際のP.E.R.は, 人工肉Aで2.27, 2.24, 人工肉Bで2.06, 1.92, カゼインで2.66, 2.27であった。
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