家政学雑誌
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9 巻, 2 号
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  • 石毛 フミ子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 53-56
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 蹴襞の高さについての考察
    鈴木 きみ子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 56-60
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 春の蔬菜類について
    松下 アヤコ
    1958 年 9 巻 2 号 p. 61-63
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 遊離アミノ酸の分布
    春の蔬菜14種類についてそれらの含有する遊離アミノ酸の種類をイオン交換樹脂及びペーパークロマトグラフイにより分離検出した。これらの蔬菜中に共通して存在するアミノ酸は、アスパラギン酸、グルタミン酸アスパラギン、アラニン、グルタミン、バリン、ロイシン等の7種類であつたが、セリン、プロリン、スレオニン、チロシン等の4種類も1、2の蔬菜を除けば全部の試験蔬菜に含まれていた。その他共通でないアミノ酸としてヒスチジン, γ-アミノ酪酸、グリシン、フェニールアラニン、β-アラニン、シスチン、リジン等が見出されたが、ヒスチジン、γ-アミノ酪酸、グリシン、フェニールアラニシ等も可成り広く分布するアミノ酸であつた。
    アミノ酸の種類は多いものとして紫蘇に17種類をみとめたが大体12~15種類のものが多かつた。
    2. 遊離アミノ酸の含有量
    アミノ酸の量的差異を求めるために上記アミノ酸のクロマトグラムについて呈色斑抽出比色法により定量を行つた。アミノ酸の含有量はさやまめに著しく多く筍、ピース、わらび、そらまめ等がこれに次いで多くふき、青しそ等には少なかつた。
    グルタミンは紫蘇、茶葉、そらまめ等には含有量が少なかつたが、その他の試験蔬菜には共通して著しく含有量の多いアミノ酸であつた。その他含有量の多いアミノ酸としてアスパラギン、プロリン、バリン、ロイシン等があげられるが、アスパラギンはさやまめ、筍、そらまめピース、紫蘇、よもぎ、さんしよう、うど等にプロリンは筍、さやまめ、ふき (茎) 、よもぎ、ピース、ぜんまいさんしよう等に、バリンはさやまめ、筍、うど、ピースそらまめ、茶葉等に、ロイシンは、さやまめ、わらび、筍、そらまめ、等に多く見出された。その他アスパラギン酸は筍、さやまめ、よもぎ、そらまめ、紫蘇等に、グルタミン酸はさやまめ、そらまめ、紫蘇等に、セリンは筍、さやまめ、そらまめ等に、アラニンは筍、さやまめそらまめ、茶葉、紫蘇等にそれぞれ多い成分として見出された。
    スレオニン、チロシン、フェニールアラニン等は大体試験蔬菜類に共通して存在したが含有量は少いようであつた。又シスチンも含有量は少なかつたが、さんしようピース、そらまめ、紫蘇等に見出された。
    3. アミノ態Nの含有量
    アミノ態Nの含有量はさやまめ、筍、ピース、そらまめ、わらび等に多く青紫蘇、ふき (茎) に少く検出された。
  • 伊藤 己い
    1958 年 9 巻 2 号 p. 64-67
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 天ぷらの味について
    松元 文子, 林 恵美子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 68-70
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    天ぷらの味のうち、特に衣のおいしさについて実験した結果、次のことが明らかになつた。
    1. 小麦粉は上質薄力粉を用い、副材料として卵を用いれば、小麦粉だけを用いた衣よりも水分少く、口ざわりがよい。重曹を用いると衣の水分が一層少く仕上り、且つ衣の表面の吸湿は極めておそいので、これらの点に於いては卵に優るが口触りが硬すぎる。卵と重曹を併用すれば両者の長所を採り入れることが出来るであろう。
    2. 天ぷらの衣に於ける水分と油の含有量は副材料の種類によつて互に消長するもので水分多ければ油少く、水分少ければ油が多く衣の口ざわり(歯もろさ)は、水分と反比例的である。従つて、おいしい天ぷらの条件としての“油じみていない”ということは、必ずしも吸油量が少いという事ではなく、付着油即ち油切れの問題であろう。(この点については次報で述べたい。)
    3. 揚げたての天ぷらがおいしい理由は、喫食時の温度にあるのはいうまでもないが、衣に卵を用いた場合は、表面の水分の増加以前を尊重するためと考えられる。
  • 冬季間における寝室気候の実態的考察
    太田 久枝
    1958 年 9 巻 2 号 p. 71-76
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 農繁期における家事作業と居住空間との関係
    阿部 和子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 77-80
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 高橋 キヨ子, 岡村 益, 辻 英子, 小野 栄子, 佐々木 嘉彦
    1958 年 9 巻 2 号 p. 81-86
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 奥田 富子, 中浜 信子, 田原 都久子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 86-91
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 酒井 ノブ子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 91-94
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
  • 海津 美代子
    1958 年 9 巻 2 号 p. 95-99
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 労務者は所得水準の高いものは感情的購買動機の相関度が高い。
    2. 職員は所得水準の高いものは理性的購買動機の相関度が高い。
    3. 一般は異分子の集合体であるために顕著な傾向が現れていない。
    4. 三者とも各期を通じ動機の比重は理性的購買動機が最も強い。
    5. 三者とも購買力の強い間は感情的購買動機が強く購買力が減少すると理性的動機が強くなる。
    6. 三者のうちで職員が最も感情的購買動機の比重が大きく、所得水準に関する相関度もかなり高いという事は新奇えの滲透性が強い事を示すものである。
  • 子供の有無、家族形態、子供の入数による影響について
    稲葉 ナミ
    1958 年 9 巻 2 号 p. 99-103
    発行日: 1958/04/05
    公開日: 2010/03/09
    ジャーナル フリー
    1. 何れの分類によつても、職業労働をもつ者(共稼ぎ家庭の夫・妻、一般家庭の夫)は、平日は長い拘束時間を持つため、その差が認められず、拘束時間を持たない一般主婦にはその差が表われている。
    2. 自由時間の多い休日には、平日差のない者にもその差を認められるから、平日は職業労働のため、家庭生活が圧迫されていることが分る。
    3. 平日、2の考察によるI・IVの一般家庭の主婦以外は、常に妻はその夫より労働時間が長く、従つて余暇が少ない。
    4. 2の考察により同じくIIの妻について共稼ぎの妻と一般主婦とは、その時間的構造を異にしている。共稼ぎの妻はIの妻と同じ時間的構造を示しているがこれは、自然である。一般主婦がIIIの妻と同じ時間的構造を示すのは、他の家庭と同居している場合の封建性を示すものであろう。すなわち、妻が職業を持つことにより、家庭における自由が得られると見るべきであろう。
    5. このこととあわせて考えられることは、一段家庭のIIの妻が、平日、休日共に最も家事労働が多いにもかかわらず、その夫は常に最も家事に協力していないことは、やはり他の家族との同居による封建的な嫁としての立場を表わしているものであろう。
    6. 2の考察によるVIの妻は、共稼ぎ家庭、一般家庭共に、本調査中最高の余暇時間をもつておる。さきに調査した埼玉県下の共稼ぎ家庭ではVIの妻が最も労働時間が長く、余暇が少なかつたのと対照的である。
    これは子供の人数の少ないためであろうか。
    7. 子供の人数による差より、学令前の幼児の右無による差が大きく表われている。
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