日本総合健診医学会誌
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25 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 日野原 重明, 岩塚 徹, 菅沼 源二, 三輪 卓爾, 田村 政紀
    1998 年 25 巻 1 号 p. 12-26
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 三山 鎮皓, 武藤 孝司, 福渡 靖
    1998 年 25 巻 1 号 p. 27-35
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    医療法に示される良質かつ適切な医療の効率的な提供という理念に添うべく, 人間ドック (以下, ドック) 上部消化管X線検査 (以下, UGI検査) のシステムとしてのQuality向上に資するため, ドックUGI検査の判定に関連する因子についての検討を行なった。
    平成7年の日帰りドックでUGI検査を受診した14,142名 (男10,275名/女3,867名, 平均年齢48.7±9.6歳) を対象として, UGI検査の判定 (問題なし・要再検・要精検) と判定医・撮影技師・撮影装置・結果通知方法・診察医と判定医の異同・性別・年齢・受診時期の8項目との関連を, 危険率1%でx2検定およびLogistic回帰分析により求めた。
    x2検定では, 判定医・撮影技師・撮影装置・結果通知方法・性別・年齢・受診時期で判定との関連が認められた。Logistic回帰分析では要精再検判定で判定医・年齢・性別・受診時期, 要精検判定で判定医・撮影技師・年齢・受診時期で判定との関連が認められた。判定医は, 要精再検判定より要精検判定において判定との関連が大きく, また要精検判定では, 撮影技師より判定医により判定との関連が大きかった。判定医・撮影技師の経験の多寡と判定には, 一定の傾向はみられなかった。
    医療施設側から, ドックUGI検査のQuality保持・向上を計るためには, 判定医への情報の集約が効率的と考えられ, その方法論として, 撮影技師の判定への積極的参加・画像のデジタル化による比較読影のルーチン化・二次検査結果のフィードバック体制などが望まれる。
  • 三山 鎮皓, 武藤 孝司
    1998 年 25 巻 1 号 p. 36-42
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    人間ドック (以下, ドック) 上部消化管X線検査 (以下, UGI検査) の一時貸与フィルム返却状況を画像情報の損失率の点から評価し, ドック受診者の行動様式およびドックに対するニーズなどについて検討した。
    対象は, 平成7年および平成8年の日帰りドックUGI検査受診者で, 各年16,787名 (男12,268名/女4,519名, 平均年齢49.0歳)/16,764名 (男12,266名/女4,498名, 平均年齢49.3歳) であった。各年のUGI検査フィルムの一時貸与292名/288名に対し未返却は216名/226名で, 各判定者数に対する未返却数 (損失率) は全体で各年ともに1.3%だが, 判定が重篤なほど高い傾向がみられ, D判定 (内視鏡による精検を要す) での損失率は11.0%/10.0%であった。また平成7年のフィルム一時貸与者292名のうち141名が平成8年にドックを再受診したが, 104名が未返却であった。この104名中, 平成7年にD判定かつ平成8年もD判定を受けた者は13名で, 平成8年のD判定全体の0.9%であった。さらにドックと同施設で内視鏡二次検査を受けた者のうち, 各年の91.6%/98.3%がドックでD判定であった。逆にD判定の41.0%/39.8%がドックと同施設で内視鏡検査を受けたが, これらの者でUGI検査フィルムの一時貸与を希望したのは僅少であった。
    検査フィルムの保存義務は検査を施行した医療機関にあることを十分認識し, 画像情報損失を回避する努力をするだけでなく, 前回検査フィルムが比較参照できるシステムの構築がドックUGI検査の効率や精度向上に寄与すると考えられる。また, ドックの受診や受診施設は必ずしも地理的条件・自発的意志では決定されず, 二次検査や治療もドックと異なる施設で行なわれることがあり, フィルムの一時貸与の多くは他施設での二次検査受診のためと考えられる。よってドックには医療情報に関して, 平素は専門家に預けておき必要に応じて自由に出し入れできる「個人データバンク」としての利用形態・ニーズもあると考えられる。
  • 那須 繁, 東條 道徳, 岩尾 光洋, 山崎 美樹, 山崎 昌典, 岩谷 良一, 井手 一馬, 水田 由紀, 船越 健彦, 宗 栄治, 井上 ...
    1998 年 25 巻 1 号 p. 43-46
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 平園 賢一, 小川 哲平, 喜多川 浩, 尾形 利郎, 瀧脇 収二, 平澤 猛, 村松 俊成, 宮本 壮, 篠塚 孝男, 牧野 恒久
    1998 年 25 巻 1 号 p. 47-49
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 日野原 茂雄, 高橋 為生
    1998 年 25 巻 1 号 p. 50-53
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
  • 集団検診のデータに基づく分析
    石塚 毅彦, 石原 フミ, 降矢 容子, 石塚 明, 小沢 武史
    1998 年 25 巻 1 号 p. 54-65
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    平成7年実施の定期検診の受診者2,765名の記録に基づき, 葛生町における高血圧の現状を分析した。まず, 町を27地区に分け, 収縮期血圧 (SBP), 拡張期血圧 (DBP), 平均血圧 (MBP) 等を求め, それらの値が全地区のSBP, DBP, MBPのそれぞれの相加平均値を越えた地区数を数えた。山間地域は市街地域よりも血圧の高い地区が多く, 年代別にみても60代では血圧の高い地区が多かった。逆に高血糖者数と高血圧者数の比は, 市街地域に高い地区が多かった。血圧の高い地区は低い地区よりも総コレステロール値, 中性脂肪値がともに高かった。次に, 血圧測定を施行した総数3,250名中, 職種または趣味を知り得た2,031名を51群に分類し, 血圧を比較した。蕎麦を食べる機会の多い蕎麦センター職員は血圧が低く, 建材業者は血圧が高かった。葛生町の高血圧は都市型と農村型の混交型であることが示され, また高血圧関連疾患の予防には, 高血圧の治療と並んで地区全体の血圧レベルを下げるに如くはないという結論が得られた。
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