日本総合健診医学会誌
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28 巻, 1 号
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  • 保坂 隆, 平井 啓, 杉山 洋子, 堀 三郎, 高橋 為生
    2001 年 28 巻 1 号 p. 11-15
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    聖路加国際病院予防医療センターでは, 「ストレスに関する質問表-第1版」を全受診者に施行している。この質問表では単にストレスの有無や程度を質問するのではなく, 特に, 健診でも指導できる対処様式を評価することを目的とした。具体的には, あらかじめストレスへの対処の仕方として, 積極行動コーピング・気晴らしコーピング・あきらめコーピング・回避コーピングの4因子を想定し, それぞれを代表するであろうと思われる質問を3項目ずつ作成した。その回答を単純に1-4点と割り振って得点化し, 検証的因子分析の手法を用いて因子分析を行った。その結果, 12項目のうち2項目が当初想定した以外の因子への負荷を示したが, それ以外は想定した4因子構造が統計的に当てはまることが示された。次に, 各項目から4つの因子への重み係数が, 因子負荷量を基に算出された。その結果, 積極行動コーピングの因子得点の平均点は66.3±18.4 [33-132] 点, 気晴らしコーピング, 36.2±9.3 [21-78] 点, あきらめコーピング, 38.8±11.1 [22-88] 点, 回避コーピング, 25.9±7.9 [14-55] 点となった。因子間の相関について検討した結果, 「あきらめコーピング」と「回避コーピング」の相関が高く (γ=0.83) , これら2つの因子は共に, 消極的な対処行動を表すものであると考えられた。
    以上の結果から, 本テストは, 構造的な妥当性を持ち, かつ比較的簡便に実施できるテストであると言える。今後は, 本テストを用いて検診受診者に対してフィードバックを行い, コーピングスタイルやライフスタイルに対する指導が可能になると考えられる。
  • ―健診での1年の追跡調査―
    堀江 秀茂, 柴田 洋子, 三橋 信次
    2001 年 28 巻 1 号 p. 16-22
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    1998年4月から1999年3月までに, 徳島県農村健康管理センター (以下当センター) を受診し翌年にも当センターにて健診を受診した3, 958名を対象として, 体脂肪率のLDL-コレステロール値 (LDL-C) に及ぼす影響を検討した。体脂肪率はインピーダンス法を用いた体脂肪計により測定し, LDL-C値はFriedewaldの計算式より算出した。翌年とスターティングポイントとの体脂肪率の変化量により分類し, D5群 (体脂肪率が2.0%以上増加) とD1群 (体脂肪率が2.0%以上減少) のLDL-Cの変化量の平均値の差を体脂肪率の変化量の平均値の差で除し, 体脂肪率1ポイント当たりのLDL-Cの変化量として算出した (dL/dF) 。dL/dFは, 男性では1.29mg/dl, 女性ではdL/dFは2.18mg/dl, 45~59歳女性では3.17mg/dlであった。体脂肪率の変化から1年後のLDL-C値の変化量を予測すると, 体脂肪率1ポイントあたりLDL-Cは, 体脂肪率26%未満の男性および体脂肪率34%未満の女性では, 平均で1.5mg/dl程度変動し, 体脂肪率26%以上の男性および体脂肪率34%以上の女性では, 1mg/dl程度変動すると期待されるが, 45~59歳女性については, この効果の上に, 閉経を境としてのLDL-C値の急速な上昇やホルモン補充療法の効果などが加わるので別途検討する必要があると考えられた。
  • 三木 一正
    2001 年 28 巻 1 号 p. 23-25
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 村 俊成
    2001 年 28 巻 1 号 p. 26-27
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 山中 英壽
    2001 年 28 巻 1 号 p. 28-30
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
  • 西山 祥行, 三澤 潤, 田寺 守, 鈴木 誠一, 松井 英介, 大松 広伸, 柿沼 龍太郎, 江口 研二, 祖父江 友孝, 楠本 昌彦, ...
    2001 年 28 巻 1 号 p. 31-33
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    「東京から肺がんをなくす会」においてヘリカルCTを肺がん1次検診に導入し, 発見された肺がん例について検討した。CT導入後の肺がん発見率は対10万人比で360と高率で, 病期ではIA期例が80.6%と有意に増加し, その平均腫瘍径はCTのみ発見例では12.3mmと有意に小さかった。5年生存率は82%と良好で, 他施設の報告でも同様に良好な結果であり, 今後は本邦においてもヘリカルCTによる肺がん検診の有効性を証明できるRCT等の研究に取り組む必要がある。
  • 菅沼 源二
    2001 年 28 巻 1 号 p. 34-73
    発行日: 2001/03/30
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
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