人間と生活環境
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26 巻, 2 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. cover1-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. cover2-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. App1-App2
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • -高齢者擬似体験装置を用いた色の判別-
    三好 麻紀, 青木 久恵, 窪田 惠子, 庄山 茂子
    2019 年 26 巻 2 号 p. 55-64
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    高齢者に特徴的な視覚症状である白内障、黄変化、白内障+黄変化の擬似眼鏡を20名の女子大学生が装着し、錠剤の色の判別実験を実施した。実験は、錠剤に見立てた直径7mmの円形紙片90色(12色相7トーンと無彩色6色)を用いた。結果、白内障+黄変化症状の視力が最も低く、判別に時間がかかるほど判別得点が高い傾向にあった。黄変化症状では、視力が低いほど判別に時間がかかり、視力が低いほど判別得点も低い傾向であった。7トーンの中で、3症状ともに判別得点が高い色相が最も多いのはブライトトーンであり、次に多いのはライトトーンであった。また、全ての色相の中で白は、高齢者にとって最も判別しやすい色であった。高齢者の内服薬の飲み間違いを防ぐためには、ブライトトーンの8つの色相の錠剤と白色の錠剤を組み合わせることが有効ではないかと推察された。

  • 片山 徹也, 庄山 茂子, 栃原 裕
    2019 年 26 巻 2 号 p. 65-74
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    18歳以上の男女265人を対象に、スマートデバイスの利用実態、利用による自覚症、画面上に感じる問題点を調査し、自覚症の背景要因と負担を軽減するための対策を考察した。その結果、若年者(18~29歳) は中年者(30~49歳)及び高年者(50歳以上)よりスマートフォンを多く利用し、利用時間が長かった。利用による自覚症は、目の疲れが最も多く、若年者は利用時間が長いほど目の疲れを感じていた。若年者は、利用時間が長いほど体の痛みやだるさを感じていたが、中高年者は利用時間が短い場合も感じていた。就寝前のスマートデバイスの利用と睡眠への悪影響の有無に関連が認められた。目の疲れを感じる中高年の利用者は、彩度や明度の高い色による見づらさ、文字の色やサイズ等による読みにくさを感じていた。年齢や色覚特性を踏まえた読み取りやすい文字表示や配色を画面に用いることで、利用者の負担を軽減する効果が期待できる。

  • 森林資源の建材・燃料としての利用に着目して
    栗原 広佑, 橋本 剛, 今 和俊
    2019 年 26 巻 2 号 p. 75-85
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    地域型住宅と薪ストーブ使用住宅の実態及び相互関係を明らかにする事を目的として、山形県最上郡金山町を対象として地域型住宅の戸数と薪ストーブ使用住宅の戸数に関する悉皆調査を行った。地域型住宅は町全体の41.6%(720戸)の割合で建設されており、薪ストーブは町全体の11.5%(199戸)で使用されている事が明らかになった。地域型住宅は町内の市街地エリアにおいて51.7%(329戸)と最も割合が高く、薪ストーブ使用住宅は町内の山間エリアで23.9%(78戸)と最も割合が高い事が明らかになった。一方で、地域型住宅における薪ストーブの使用率は9.9%(71戸)と相対的に低い。同じ町においてもエリアごとに地域型住宅の戸数や家屋形態が異なるとともに、薪ストーブの使用が地域型住宅の家屋形態に影響を及ぼしている可能性を示した。

  • 土川 忠浩, 近藤 恵美, 藏澄 美仁
    2019 年 26 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    乳幼児に対する直達日射の熱影響評価には人体の日射投射面積率が必要となる。本研究では、ベビーカー乗車時における乳幼児人体の日射投射面積率を、乳児・幼児マネキンを対象に写真撮影法によって実測した。乳児および幼児マネキンそれぞれに対する日射投射面積率を、太陽位置として高度0°~90°の15°毎と、方位角0°(正面)~180°(背面)の30°毎に示し、立位成人(既往研究)との比較を行った。また、ベビーカーのシートから人体への日射熱の伝達を考慮して、ベビーカーのシート部分を含めた日射投射面積率も求めた。さらに、ベビーカーの日よけカバーの日射遮蔽効果について、幼児マネキンに対する日射投射面積率によって検討した結果、日よけカバーの効果は高度60°以上で顕著になった。

  • 片山 徹也, 庄山 茂子, 栃原 裕
    2019 年 26 巻 2 号 p. 93-100
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    本研究では、大学生の男女17名を対象に、タブレット端末画面の文字色と背景色が文章閲覧時の効率性に及ぼす影響について分析した。色相と輝度が異なる背景色18色を用い、1配色につき文章表示画面を35画面設定した。タブレット端末画面に表示された文章から指定されたひらがなの個数を数え、回答の数字をタップ入力する文字探索課題を実施した。その結果、背景色が緑の色相では、高輝度より低輝度の配色において正答所要時間は有意に短かった。文字色と背景色の輝度差を一定にした場合、閲覧効率において色相間に顕著な差異はみられなかった。文字表示において、白文字と黒や低輝度の背景色を用いた配色は、タブレット端末の文章閲覧において閲覧効率を向上させる可能性が示唆された。

  • 橋本 剛, 小林 久高, 佐藤 布武, 今 和俊, 栗原 広佑
    2019 年 26 巻 2 号 p. 101-112
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は、対馬の石屋根のコヤの配置と集落小気候との関係を検証することである。対馬市の久根田舎集落において、2015年、2016年、2018年の冬季に小気候観測調査を行った。対馬上空で季節風が卓越する時、久根田舎集落では主に南西から西の風が吹き、北東の風が観測されることもあった。久根田舎集落の南西部には、「コヤヤシキ(小屋屋敷)」と呼ばれる石屋根のコヤの群倉が形成されている。調査の結果、集落において石屋根のコヤの群倉は冬季の季節風の風上側にあたることが確認された。久根川沿いのコヤは、冬季の季節風の風下側にあたり延焼の恐れがあるとともに、北東の風が吹く時には風上側になり相対的な強風域となる。集落北側の山沿いのコヤは弱風域にあたり、延焼の恐れが少ない。石屋根のコヤの配置パターンと風環境の関係が明らかになった。

  • 門司 真由美, 庄山 茂子
    2019 年 26 巻 2 号 p. 113-120
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    産婦人科病院の入院患者を対象に、黄赤・黄・白の3色のトレイで配膳された病院食のおいしさ感や印象を比較した。さらに、3色のトレイの残食量を測定した。入院患者は、黄赤色トレイの方が白色トレイよりも食欲がわき、おいしいと評価した。白色のトレイに対し、体調の悪い患者は、体調の良い患者よりも、「味がある」の項目を低く評価した。因子分析の結果「健康的で温かい食環境」、「食の適切性」、「若者向けの食」「高齢者向けの食」の4因子が抽出された。「健康的で温かい食環境」の平均因子得点は、黄赤色や黄色トレイの方が、白色トレイよりも高かった。残食量についてみると、黄赤色トレイの方が白色トレイよりも残食量が少なかった。産科の入院患者において、トレイの色彩の違いによる食事量の変化の可能性が推察され、食事そのものだけでなく、食環境の重要性が示唆された。

  • 笠原 優子, 齊藤 格子, 庄山 茂子
    2019 年 26 巻 2 号 p. 121-131
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    皿に盛ったショートケーキの画像に対し、異なる明度と彩度の赤で、ケーキの色と皿(食器)の色をそれぞれ着色し、甘さの印象やイメージの違いについて検討した。サンプルは、着色したケーキ8サンプルと食器8サンプルを用いた。その結果、見た目のおいしさの評価を損なわない範囲で、ケーキを着色した場合、食器を着色した場合、どちらも明度は低いほど(明度6.5~7)、彩度は高いほど(彩度6~7)、甘味を強く感じることが認められた。二元配置分散分析と単純主効果検定を行った結果、食欲増進やおいしさ感はケーキを着色することが有効であり、高級感については食器を着色することが有効であった。また、甘味の印象や親しみ感、目立たせる効果は、ケーキの着色、食器の着色、どちらも有効であった。以上より、赤色の明度と彩度の差異によって印象が異なることから、ケーキの甘さの印象を皿の色によって調整できる可能性が示唆された。

  • -明度と彩度に着目して-
    三好 麻紀, 庄山 茂子
    2019 年 26 巻 2 号 p. 133-143
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー

    女子大学生20名を対象に、高齢者を擬似させる眼鏡を装着した状態(擬似高齢者群)と装着なしの状態(若年者群)の2条件で、錠剤の色の判別実験を行った。被験者は、錠剤に見立てた直径7mmの円形色紙片と同じ色を90色から選択した。その結果、擬似高齢者群の視力と90色の判別総得点は、若年者群に比較して有意に低く、擬似高齢者群では判別に時間がかかるほど判別得点が高かった。2群に共通して判別しにくいのは、赤紫系統と青系統の色であった。特に、明度と彩度が低いトーンの色の判別得点が低かった。2群に共通して判別しやすいのは、明度と彩度が高めのブライトトーンの中から青系統を除いた色、明度が高く彩度が中程度のライトトーンの中から青系統と赤紫系統を除いた色であった。内服薬の飲み間違いを防ぐためには、ブライトトーンやライトトーンのいくつかの色相や無彩色の錠剤を組み合わせることが有効であることが推察された。

  • 一研究者の回顧
    堀 雅宏
    2019 年 26 巻 2 号 p. 145-151
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. 153-155
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. 156-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. 157-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
  • 2019 年 26 巻 2 号 p. 159-
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
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