人間‐生活環境系シンポジウム報告集
Online ISSN : 2434-8007
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  • p. App1--
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    発行日: 2024年
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    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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  • p. App4--App16
    発行日: 2024年
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  • p. Cover1-
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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  • p. cover2-
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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  • 武内 奎太, 松原 斎樹, 岩崎 雅史, 池田 維
    p. 1-2
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    温熱環境評価では、「寒い」、「涼しい」、「暖かい」、「暑い」という言葉を用いて温熱感を表現するのが一般的である。本論文では、これらの温熱関連ワードの検索頻度と外気温との関係性を明らかにする。また、Googleトレンドのデータを用いて、未来の外気温を予測する実用的な方法を提案する。
  • オフィスワーカーを対象とした横断的調査
    依田 柊
    p. 3-6
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    本研究の目的は、ワーク・ライフ・バランス要因(労働時間、通勤時間、テレワークの実施)と、健康行動(睡眠時間、運動習慣)およびメンタルヘルスの関連を明らかにすることである。分析には、オフィスワーカーを対象としたWeb調査で得られた横断データセット (n=1997) を用いた。ロジスティック回帰分析により交絡因子(性別、年代、世帯年間収入、婚姻、職種、雇用形態、役職の有無)を調整し、時間外労働時間0時間/月、通勤時間60分/日未満、テレワーク未実施を基準としたときのオッズ比 (AOR) および95%信頼区間 (CI) を算出した。結果として、時間外労働および120分/日以上の通勤は睡眠時間過少と関連していること、テレワークの実施は日常の運動習慣と関連していること、40時間/月以上の時間外労働および120分/日以上の通勤は、重度精神障害のリスクの増加と関連していることが示された。
  • (その 7)建設現場におけるフルハーネス対応ファン付き作業服の 有効性の検証
    平澤 葵, 桒原 浩平, 藤崎 幸市郎, 杉山 拓真, 花澤 健介, 染谷 俊介, 傳法谷 郁乃, 小林 宏一郎, 白石 篤史
    p. 7-10
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    夏季の建設現場にてフルハーネス(FH)を着用し易く製作された襟無しFH対応ファン付き作業ベスト(VWV、以下新型)を作業員に着用させ、襟有りFH対応VWV(以下、従来型)と比較することで生理心理反応に及ぼす影響を検証した。新型はVWJの内側にFHを着用し、従来型はVWJの外側にFHを着用した7名の生理心理反応を比較した結果、有意な差は見られなかった。
  • (その8)建設現場における各種対策と生理反応の関係
    杉山 拓真, 藤崎 幸市郎, 花澤 健介, 染谷 俊介, 桒原 浩平, 平澤 葵, 傳法谷 郁乃, 小林 宏一郎, 白石 篤史
    p. 11-12
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    建設現場にて作業員の皮膚温を測定し、熱中症対策の有効性を検証した。熱中症対策として取り組む14時の休憩や飲水が、その後の作業員の皮膚温上昇を抑制する可能性があることを示唆した。
  • 第1報 CFD解析による冬季使用時の詳細解析
    藤本 遼, 五十嵐 希美, 岩本 靜男, 傳法谷 郁乃
    p. 13-16
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    炬燵はわが国における伝統的な採暖方式の一つであり、特に掘り炬燵は住戸と一体化しているため生活空間の一部として、一年中使用される場合がある。炬燵の温熱環境に対する研究は少なく、なかでも掘り炬燵に関する研究は見受けられない。本研究は掘り炬燵における温熱快適性を評価することを目的とし、本報ではCFD解析にて掘り炬燵の温熱環境を想定し、JOS-2モデルから算出される皮膚温をZhangモデルに入力することにより、掘り炬燵における温熱環境について検討した。本検討では、使用する乱流モデルによる差はほとんどないが、使用するメッシュのサイズによって部位別皮膚温に著しい差が生じることで、温冷感や快適感にまで波及する結果となることがわかった。
  • 可児 綾加, 田中 稲子
    p. 17-20
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    冬季のヒートショックリスク低減を目的として、非居室に着目した間取り変更による温熱環境改善手法が提案された。本研究では、温暖地域の戸建て住宅を対象に、夏季の健康性の観点から、間取り変更が温熱環境に及ぼす影響をシミュレーションによって検証した。結果として、非居室に着目して提案された間取り変更では、最暑日における居室の室温や相対湿度において、元住宅モデルとの差はほとんど見られなかった。しかし、提案モデルにおける最暑日のトイレの室温は、元住宅モデルよりも最大で4K低下した。さらに、非居室におけるWBGTの低減が確認できた提案モデルもあり、間取り変更によって非居室の熱中症リスクが改善される可能性が示唆された。
  • 宮城県七ヶ宿町横川集落のカワバタを対象として
    栗原 広佑
    p. 21-24
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    本研究では流水面が室内温熱環境形成に及ぼす効果を明らかにする事を目的として、宮城県七ヶ宿町横川集落のカワバタ1棟を対象に、夏季・冬季の室内温熱環境の測定調査を行った。その結果、日中のカワバタ室内の代表点は外気温や日射の影響を受け夏季・冬季ともに外気温よりも高温な室内温熱環境が形成された。一方で、カワバタ室内の床付近や流水面付近に夏季には相対的に低温で、冬季には相対的に高温な環境が形成された。夏季には相対的に低温かつ冬季には相対的に高温である流水面の影響を受けている可能性が高く、特に冬季には熟成している漬物の凍結を防ぐ効果がある可能性を指摘した。
  • 富永 直斗, 藤谷 拓実, 武谷 真由美, 友國 敦史, 枝 伸彦
    p. 25-27
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    暑熱環境下では太陽光による皮膚温度の上昇が引き起こされ心拍数増加などの身体負荷、疲労感、運動パフォーマンスの低下に関連していることが示唆されている。特に、ゴルフなどの長時間屋外に滞在するスポーツでは太陽光の影響が顕著であると考えられる。本研究では太陽光の熱の原因である近赤外線を遮断する衣類と日焼け止めが身体の状態、疲労感、パフォーマンスに及ぼす影響を検討した。夏季の晴天時を模した条件で10名の18~22歳の健康な男性ゴルファーを対象に、近赤外線のカット率が低いスポーツウェアとUVカットのみの日焼け止めを使用するcontrol条件と、近赤外線のカット率が高いスポーツウェアと日焼け止めを用いるtest条件でパター試験を実施した。その結果、test条件ではcontrol条件と比較して心拍数と発汗量の減少傾向が見られ、近赤外線をカットすることで身体負荷を軽減し、パフォーマンスに貢献できる可能性が示された。
  • (その6)CFD解析による日射透過率の増減が歩行者周辺微気候に与える影響
    熊谷 今日子, 吉田 伸治
    p. 29-32
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    夏季の暑熱環境悪化により屋外における滞在者や歩行者の行動的適応が注目されている。そのため、日傘使用者の人体生理反応やその周辺の微気候に与える影響を分析し、その実態を明らかにすることを目的とする。本論文では、CFD解析を用いて日傘の保持や日射透過率が歩行者の暑熱環境適応効果に与える影響の評価を行った。3ケースの解析が行われた。Case1では日傘を持たない場合、Case2では日傘を傾けて持ち透過率が30%の場合、Case3でもCase2と同様に日傘を傾けて持ち透過率が15%の場合を想定した。日傘の日射透過率の減少は、人体表面に到達する日射量の減少、日傘の日射吸収熱の増加に伴う表面温度の昇温を招くが、皮膚温度と深部体温が低下、発汗率が減少し、夏季屋外の暑熱環境の改善に寄与する結果となった。今後はこの分析から日射透過率を増加した場合における解析を行い、さらに歩行者に最適な暑熱適応策を明らかにすることが課題である。
  • (その6)CFD解析による日射透過率の増減が歩行者周辺微気候に与える影響
    伊藤 佳乃子, 芝﨑 学
    p. 33-36
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    執務空間の温熱環境が認知機能に及ぼす影響について、これまで一貫した結論は得られていない。本研究では、実際の執務室で想定される範囲の環境条件において、①高温環境が認知機能に及ぼす影響を、生理指標である脳波事象関連電位を用いて評価すること、および②呼吸・循環動態の測定や主観申告アンケートにより、認知機能の変化の生理・心理的要因を明らかにすることを目的とした。若年男女20名を、中温条件(23℃)と高温条件(33℃)の2条件の環境条件(いずれも相対湿度60%, 気流速0.15 m/s以下)に3時間曝露した。この結果、気温条件間で脳波事象関連電位のP300振幅および計算課題の成績に有意差は認められなかった。しかし、主観的な身体的疲労感が高温条件で有意に強かったことや、高温条件において脳血流が時間とともに減少する傾向が認められたことから、より長時間の高温曝露における認知機能を含む生産性への悪影響が示唆された。
  • 実測結果に基づく夏期・冬期の温熱空気環境の比較
    武内 彰子, 吉田 伸治
    p. 37-40
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    本研究は、空調システムとシーリングファン(以下 CF と表記)の併用が戸建住宅内吹抜け空間の温熱・空気環境に対する影響を評価することを目的とする。本稿では夏期・冬期各々の季節において、CF 運転を変更することによりこれらの影響を調査し、気流、温熱環境、温熱快適性指標の空間分布を評価した。調査の結果から、以下の知見が得られた。(1) 夏季、冬季共に、CF の運転は、吹抜け空間の鉛直方向の空気温度差を緩和する。(2)予測平均申告PMV の結果より、CF の運転は、夏期においては、吹抜け空間の温熱快適性を向上させる一方、冬期においては、その様な傾向が得られなかった。これは、気流の計測点の場所が冬期の結果に作用した可能性が懸念させるため、更なる調査が必要であると考えられる。
  • 鈴木 乙葉, 久保 博子
    p. 41-44
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    本研究では皮膚温の低下しやすい女性を対象に上下温度差が生理・心理反応に及ぼす影響について実験を行った。オフィスを模した実験室で、様々な温度条件下において実験を行い、皮膚温などの生理量の測定と、温冷感や快適感など11項目の心理的評価を実施した。さらに、実験参加者には認知課題や記憶課題にも取り組んでもらった。その結果、床吹出の併用によって下半身皮膚温の低下を防ぐことで全身の温冷感に影響を与えることが確認された。また、作業効率については得点には有意な差は見られなかったものの、作業効率感には影響が及ぶことが示された。
  • その3 異なる風温下での青年女性の前腕を対象とした場合
    衣川 心葉, 宮本 征一, 近藤 恵美, 桃井 良尚
    p. 45-46
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    異なる風温下において青年女性被験者の前腕部に気流を曝露して、気流を知覚し始める風速の閾値を測定する被験者実験と、同被験者の前腕の冷覚の閾値を測定する被験者実験を行った。その結果、既往研究の男性被験者の結果と比較して、冷覚の閾値が気流を知覚し始める風速の閾値に及ぼす影響は小さかった。回帰直線の外挿ではあるが、冷覚を知覚しない状態で気流を知覚するには、0.4m/s以上の風速が必要であることを明らかにした。室温22℃条件では0.1m/s以下の風速であっても被験者1名が気流を知覚し、室温30℃条件では0.2m/sの風速であっても気流を知覚する被験者がいないことを明らかにした。
  • 小櫻 秀花, 宮本 征一
    p. 47-48
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    S大学HキャンパスのEVホールの暑熱環境と視環境を改善することを目的に、ゴーヤを用いた緑のカーテンを西側窓面外に設置した。温熱環境と視環境を把握するために、気温、湿度、気流、表面温度と照度、色度を測定し、空間の印象評価のアンケート調査を行った。その結果、サーモカメラ画像によって、緑のカーテンによる日射の遮蔽効果を把握することができ、緑のカーテンを用いることによって、74%の時間で温熱的に快適な範囲内となった。机上面の照度は最低でも500lx以上であったので、作業環境としては十分な照度が得られている環境であったと考えられる。
  • 王 博, 都築 和代
    p. 49-50
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    生活水準の向上に伴い、肥満(BMI体質指数が高い)体型の人が増えてきた。これまでの温熱環境と睡眠に関する研究では、高BMIの人の睡眠時の温熱環境に関する研究は少ない。本研究では、異なるBMIを持つ人の睡眠環境を調査し、快適な睡眠環境を検討する。
  • -若齢者群と擬似高齢者群の比較-
    小松 美和子, 松下 涼子, 馬場 月輝乃, 庄山 茂子
    p. 51-52
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    夜間・雨天時のドライバーによる交通事故防止を目的に、夜間の歩道で、4色の傘に反射テープを「4か所」、「円周」、「放射状」に付けた3パターンと無地の傘の144画像に対し、若齢者群と擬似高齢者群の2条件で視認性評価実験を行った。若齢者群の視認性評価は、すべての傘において、擬似高齢者群より有意に高かった(p<0.05)。反射テープを「円周」、「放射状」に付けた場合、両群においてロービーム照射50~60m地点まで、視認性評価が4.0(やや見える)以上であった。「円周」は、「放射状」より反射テープの使用面積が少なく経済的であるため、視認性向上に有効であることが明らかとなった。
  • 庄山 茂子, 成吉 珠羽, 小松 美和子
    p. 53-54
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    薬の誤服用を防ぐ対策としてピクトグラムに着目し、若年女性を対象に薬の服用実態や薬のピクトグラムの認知度やわかりやすい図案について調査した。若年女性の約7%に誤服用の経験があり、服用時間や回数の間違いが認められた。薬のピクトグラムの認知度は約20%であり、5種の既存のピクトグラムの内容についての正答率は64.1~98.1%であった。わかりやすくするためには、日本語や英語の文字を表記することは有効であった。また、薬を飲む人の実際の行為を入れる、順番を示す場合は矢印より数字を入れる、単純な図案で表現するなどの工夫がわかりやすくするために有効であることが示唆された。
  • 阪東 美智子, 本間 義規, 下ノ薗 慧, 東 賢一, 島崎 大, 小林 健一, 西原 直枝
    p. 55-58
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    中規模建築物と特定建築物の衛生管理の実態について、建築物利用者の主観評価からその違いや特徴を把握するために、既往研究のデータの二次分析を行った。全体では「温度」「湿度」「水漏れ、結露、雨漏り」について、15-25%の物件で従業員からの苦情が見られた。「湿度」に対する苦情は特定建築物で有意に高く、「衛生害虫など」に対する苦情は非特定建築物で高かった。従業員が自覚している職場環境については、「湿度や温度、換気に関する項目が上位を占め、とくに「乾きすぎる」「空気の流れが不足、空気がよどむ」は、従業員の1~2割が常態的な問題として自覚していた。また、特定建築物の従業員よりも非特定建築物の従業員の方が多項目にわたり自覚があり、割合も高い傾向が見られた。これらの結果から、温湿度や換気は従業員の知覚でもある程度把握が可能であり、これが適正な環境衛生管理のためのトリガーとして利用できる可能性が示唆された。
  • 西原 直枝, 本間 義規, 下ノ薗 慧, 東 賢一, 島﨑 大, 小林 健一, 阪東 美智子
    p. 59-60
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    建築物衛生法の適用とならない3,000㎡未満の中小規模建築物の衛生環境向上を目指し、建築物所有者等の自主的管理をサポートするシステムを構築する上で、把握が比較的難しい着衣量について、夏季に調査を行った。6件の建物(うち3件は中小規模建築物)において2023年8月から9月にWeb回答システムを用いて着衣量調査を実施した。ISO 9920 に示される着衣単品の着衣量を基にして、各執務者の基礎着衣熱抵抗値を加算し算出したところ、男性で0.58clo、女性で0.64cloであった。着用者率の分布をみると、男性の73.5%が、0.5clo以上0.6clo未満の着衣量であった。女性は0.5clo以上0.6clo未満のカテゴリーで36.8%であり、男性よりも比較的広範囲に分布していた。建物規模別の分析では、3,000㎡以上の特定建築物では0.56clo、中小規模建築物では0.62cloであり、中小規模建築物において有意に高い着衣量であった。
  • 設定気温下の生理心理反応の性差
    東 実千代, 佐々 尚美
    p. 61-62
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、冷え性の特性を考慮した快適な冷暖房機器の使用方法を提案するための基礎調査として、人工気候室において大学生男女を被験者とし、25℃条件と20℃条件における皮膚温の変化と温冷感や快適感等の主観申告を計測して生理心理反応を分析した。冷え性者は総じて末梢部の皮膚温低下が顕著であり、女性は大腿や下腿の皮膚温の低下幅が大きい傾向がみられた。
  • 省エネを考慮した快適な風の当たり方の性差
    佐々  尚美, 東  実千代
    p. 63-64
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    気温30℃、相対湿度50%の人工気候室にて、身体の冷えを感じることなく快適に過ごせる様にスポット扇風機の設置位置及び気流の速さを被験者自身で自由に調節した。その結果、快適となる様に調整でき、男性は体に近い位置に扇風機を設置し早い気流にあたる傾向が、女性は体から遠い位置に扇風機を設置し遅い気流にあたる傾向を示した。また、同じ冷え性の中でも、男性の方が扇風機を近づけ気流を早めに調整する傾向を示した。
  • ―長期停電時の困りごとの季節差・地域差と給電機器の所持・検討状況について―
    安岡 絢子, 上野 剛, 宮永 俊之
    p. 65-68
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    災害による長期停電時の困りごと(早期復旧を望む家電機器等)ならびに、長期停電が発生した場合の困り具合と現状の給電機器の所持・検討状況およびその理由について、季節差・地域差に着目してwebアンケート調査を行った。その結果、困りごとについては、「空調機器」に季節差・地域差が生じた。また、長期停電が発生しても困らない人は、給電機器を所持している割合が高かった。また、給電機器を所持していない人は、価格面で購入へのハードルが高く、特に購入を検討していない人は、必要性を感じないという割合が高くなった。
  • 林 憧子, 光田 恵
    p. 69-70
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    におい評価には評価する環境の温湿度が影響するとされている。昨年度の研究では、基準臭A(β-フェニルエチルアルコール)を使用し、閾値測定におけるにおい袋内の湿度影響を検討した結果、におい袋内の湿度が評価値に影響を与えていることが示唆された。本研究では、引き続き閾値測定におけるにおい袋内の湿度影響を検討する。におい袋内の湿度を低湿条件(30%~35%)、高湿条件(90%~98%)の2条件に設定し、におい物質としてパネル選定試験で用いられる5基準臭を用いた。液体試薬を恒温槽で気化させた後、におい袋に封入し、被験者に提示した。公定法の三点比較式臭袋法を用い閾値を算出した。被験者はパネル選定試験に合格した20代男女6名を採用した。その結果、におい物質の特性によってにおい袋内の湿度が閾値測定の結果に影響することが示された。
  • 榎本 夕奈, 久保 博子
    p. 71-74
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    人の日常生活における睡眠に影響を与える要因の一つに、社会的時間制約がある。アルバイトやテスト期間など、多くの社会的時間制約のある生活を送っていることが想定される大学生を対象に、社会的時間制約(「忙しさ」)の異なる時期に、体動量計を用いて睡眠の実測調査を行った。女子大学生33名の「忙しい」時期と「忙しくない」時期の2週間ずつの睡眠を解析した結果、忙しい時期には忙しくない時期に比べ離床時刻が有意に早くなっており、睡眠時間がやや短かった。また質問紙により定量した個人特性との関連を検討したところ、忙しい時期には性格特性における情緒不安定性が高い人ほど眠りにつくまでの時間が長くかかる傾向が見られるようになるなど、個人特性によって、異なる社会的時間制約下での睡眠の変化には違いがあることが示唆された。
  • 竹内 颯, 鎌田 久喜, 堀畑 実希, 李 相逸, 若林 斉
    p. 75-76
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    本研究では、血管内皮機能が冷え性のメカニズムとして関与するかについて検討した。寺澤変法による質問紙を用いて判別した冷え性群、非冷え性群各12名の健常な若年男子学生(21.8±2.2 歳)を対象として、上腕動脈の駆血開放後の血流依存性血管拡張反応を近赤外線分光法および皮膚血流計を用いて評価した。その結果、前腕部組織酸素飽和度にみられる駆血開放後10秒間の勾配、最大値、最大値到達時間において、有意な群間差はみられなかった。一方、前腕部皮膚血流量は、非冷え性群よりも冷え性群の最大値が有意に低値を示した(P<0.05)。
  • (その1)水族館の屋外観覧席での臀部冷却の効果に関する被験者実験
    高田 暁, 楠 和馬, 前田 龍紀, 今岡 知晃, 原瀬 拓也
    p. 77-80
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    水族館の屋外観覧席の座面冷却の効果を、暑熱時の被験者実験により検討した。座面を冷却する群としない群に分けて60分間(立位・椅座位・立位を20分ずつ)の曝露実験を水族館の屋外スタジアムで行った。環境条件は、外気温30~32℃、相対湿度70%前後、日陰、風速0.3~0.8m/sで、冷却する場合の座面温度は28℃であった。被験者が回答した全身温冷感申告値より、座面冷却により暑さが緩和され、座面を冷却する群としない群とで差が生じた。快適感申告値が、座面冷却により快適側にシフトしている被験者とそうでない被験者の両方が確認された。臀部の皮膚温は、座面が冷却される場合、低下するが、冷却無しの座面では、上昇した。また、冷却される場合、離席後20分経過しても、臀部皮膚温が着席前より低いが、温冷感、快適感、前腕皮膚温は、着席前と同程度に戻るという結果が得られた。
  • (その2)臀部冷却による体温調節系の変動の解析
    楠 和馬, 高田 暁
    p. 81-84
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    暑熱環境下における人体の部分冷却の効果を評価することを目的として, 暑熱環境下に曝露された状態から20分間冷却椅子に着席し, その後再び暑熱環境に戻るという状況を想定した被験者実験の結果, 人体熱モデルを用いて解析した. 椅子内部の伝熱モデルと組み合わせた解析を行い, 冷却・非冷却それぞれの椅子に着席する場合の臀部皮膚温と前腕皮膚温の測定値の性状を概ね再現することができた. 解析モデルを用いて, 冷却椅子への着席による影響の大きさと持続時間を, 平均皮膚温, 深部温, 血流量および発汗量により検討した.
  • 寝具の使用実態とSET*による評価
    都築 和代, 大畑 瑛悠, 森 郁恵
    p. 85-86
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
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    一年を通して大学生の自宅寝室での睡眠環境の実態調査を実施し、睡眠環境と寝具の使用実態を報告する。寝具の組み合わせクロ値を人工気候室においてサーマルマネキンで測定し、個人の使用していた着衣や寝具の熱抵抗値を推定して、SET*を計算するとともに、睡眠変数との関係を検討した。
  • 男性における年間変動の非線形解析
    太田 周彰, 山内 泰樹, 岩瀬 豪太, 安福 勝, 平栗 靖浩
    p. 87-90
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    夜間の平均心拍数(以下、SHR)は睡眠中の自律神経系の活動評価に役立つと考えられる。本稿では男性被験者が普段就寝する寝室でどの環境要素がSHRに影響を与えるのかを得られた環境因子全てを特徴量として非線形モデルを構築しShapley値やPartial dependence plot値で評価した。被験者9名に対し長期間計測を行い、心拍数と体動に加え室温と放射温度、相対湿度、寝床内温度、二酸化炭素濃度、照度を測定した。結果、SHRは体動率に対して常に単調増加であった。環境因子では寝室の室温や放射温度が25~26[℃]付近で最もSHRが低く、寝床内温度が32[℃]以上でSHRが単調増加を示した。睡眠時間は7時間未満では短いほどSHRが高くなる傾向だが、7時間以上ではあまり変動はみられなかった。重量絶対湿度は13[g/kg]付近でSHRが最低値となった。照度は130[lx]を超える範囲でShapley値が負となる傾向を示した。しかし今回のモデル構築手法による結果が生理的メカニズムとして適切かを慎重に検討する必要がある。
  • 岩城 朱美, 古橋 拓也, 陸 茉莉花
    p. 91-94
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は,冬期の入浴方法と就寝までの時間が睡眠に与える影響について調査し,室内温熱環境と睡眠との関連について検討した。対象者は20代男子学生10名,女子学生11名の計21名であった。実験は対象者の自宅で行い,入浴を39℃と42℃,入浴から就寝までの時間を30分と90分,睡眠中の寝室環境を加えた4条件で行った。寝室環境については睡眠中にエアコンの暖房を稼働させる条件と1hタイマー稼働の条件,暖房を使用しない成り行き条件を組み合わせた。結果,男女差がみられ,男性は入浴温度が高いほど寝付きが良くなり,良い睡眠と関連していた。女性はエアコンの暖房使用条件で入眠潜時が短かったことから,入浴温度より暖房の影響が大きいことが示唆された。
  • エアコン立上り時の検討
    横江 彩, 垣内田 洋
    p. 95-98
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    標準環境と低放射環境の2室において、窓ガラス性能2種(3mm板ガラス、断熱フィルムU=4.6塗付ガラス)を変更し、計4条件の環境下におけるエアコン立上り時の人体の生理・心理反応を探った。その結果、低放射室の方が温度、PMVともに標準室よりも早く低下し、実験終了時までその傾向が続いた。また、窓ガラス仕様の違いによる上述の結果の差は、低放射室の方が顕著に現れた。生理反応のうち、平均皮膚温は入室後から低下し、その低下度合いは低放射室の方が標準室よりも大きく、窓ガラス仕様で比べると、断熱フィルムを用いた低放射ガラスの方が普通板ガラスを用いた条件よりも約0.5℃低く現れた。心理的には、低放射環境では時間経過とともに「涼しい」側の申告のみとなり、断熱フィルムを用いる場合は普通板ガラスを用いる場合よりも、入室時から速やかに「涼しい」側に変化した。このように、温熱環境の変化に応じて生理・心理反応も変化していることが明らかとなった。
  • −2014年と2023年の比較−
    堀越 哲美, 兼子 朋也, 近藤 恵美, 渡邊 慎一, 加藤 里実, 今西 貴美
    p. 99-102
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究の目的は、2014年と2023年の夏季の都市と避暑地における暑熱化と避暑の有効性の評価である。環境省のWBGTデータを用い超過時間数と積算温度を算定した。高地高原の避暑地を除き、2023年は都市と避暑地とも著しい暑熱化傾向が見られた。さらに時間数と積算温度の相対値比率によって、熱負荷の変化が評価できた。海浜の避暑地では、2014年には暑熱回避の効果が見られたが、2023年は都市並みの環境に近づいた。
  • 渡邊 慎一, 渡邊 珠吏
    p. 103-104
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究は、2種のタープテント下に形成される温熱環境を明らかにすることを目的とする。テントA・Bおよびテント無(日向)において、夏季に熱環境を測定した。その結果、昼のMRTは日向では極めて高温となり、75℃程度となった。一方、テント下のMRTは、地上1.1mにおいて日向よりも15℃程度低くなった。日射量800 W/㎡におけるテントAおよびBのUTCI低減効果は、それぞれ2.1℃および2.3℃であった。
  • 上田 龍馬, 安田 龍介, 吉田 篤正, 木下 進一, 飛田 国人
    p. 105-108
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    気候の季節変化に従い日常生活で獲得する生理的変化を季節馴化とよぶ.本研究では日常生活中における周囲気温と生理的変化との関係について検証した.2024年5月から9月まで,3人の被験者を対象に人工気候室において一定の暑熱環境(32℃,50%RH)で運動負荷実験を継続的に実施し,暑熱負荷に対する生理応答を測定した.また,被験者は温度ロガーを携帯し,日常生活中の周囲気温を計測した.被験者の周囲温度は外気温と比較して変化が小さく,外気温の観測値は人体の周囲温度よりも最大で6℃以上大きくなる日があった.したがって,個人の暑熱曝露量を評価する上では周囲温度が有用であることが示唆された.周囲温度と平均皮膚温度の上昇幅,発汗率には負の相関がみられ,向暑期にかけて皮膚温度の上昇の抑制,水分損失の抑制が確認された.普段から運動をする被験者は深部温度の上昇幅が小さく,暑熱への耐性に優れていることが示された.
  • 齋藤 輝幸, 飯塚 悟
    p. 109-112
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    夏季に屋外から入室時に採涼空間を利用し、その後執務室でファン付きベスト(採涼服)を着用した場合の効果について被験者実験を実施した。3条件を比較した結果、採涼空間24℃、執務室28℃で採涼服ありの場合に、執務室において快適感が高く満足側の評価が得られた。心拍数は3条件間で違いが見られなかったが、腹部発汗量は採涼空間24℃、執務室28℃、採涼服ありの場合に比較的多い結果となった。
  • 尾関 義一, 追分 美代子, 三浦 怜華, 野元 彬久, 龍崎 輝, 田辺 新一
    p. 113-116
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    ガラスに対する人間の温熱感度をより精度良く反映する新しい指標「暑熱感指数(HSI)」を提案する。この指標は、ガラスの外表面に到達する日射量に対し、ガラスの分光透過率および再放射特性と、人間の皮膚の分光透過率および吸収特性の両方を考慮し、各波長帯放射に対し温度受容器(温点)で生じる感覚量から算出される。HSIを検証するため、人工気候室で様々な種類のガラスを使用した実車実験を実施した。その結果、ガラスの熱性能を評価する従来の指標である総日射透過率Ttsより、HSIが被験者の温熱感覚との相関が高いことが示された。
  • 五十嵐 希美, 岩本 靜男, 傳法谷 郁乃, 藤本 遼
    p. 117-120
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    空調室内でベスト型ファン付き作業服を用いる場合の有効性をCFD解析で評価することを目的として、本報ではモデル構築と人体熱モデルを導入した解析を行った。人体の形状とファン付き作業服の形状を3Dスキャナで作成し、実測したファン風量を設定して解析を行い、温冷感・快適感を評価した。解析モデルの検証として、PIV測定を行い、顎先、鼻先、後頸部、後頭部の風速を解析結果と比較した。その結果、ファン付き作業服モデルを着用すると頭部、頸部、胸部、背部の皮膚温度が低下し、全身の温冷感・快適感も低下した。PIV測定よりもCFD解析の方が顎先、鼻先の風速が弱かった。
  • ファン付き作業服とフルハーネス着用時における胸背部に配置したインナーパッドの熱・気流特性評価
    福島 歩実, 傳法谷 郁乃, 岩本 靜男, 染谷 俊介, 杉山 拓真, 藤崎 幸市郎, 桒原 浩平
    p. 121-122
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    ファン付き作業服内部に設けたインナーパッドの位置を変え、開口部から出る気流速度と着衣熱抵抗を測定した。条件はインナーパッドを胸背部、または背部に取り付けた条件とインナーパッドを配置していない条件の計3条件である。室内環境実験用チャンバで、各条件のファン付き作業服とフルハーネスをサーマルマネキンに着用させて測定を行った。インナーパッドを背部に設けると胸背部より開口部から出る気流速度は大きくなった。全身の着衣熱抵抗値は胸背部に設けた条件が最も低く、インナーパッドを設けてない条件に比べて0.03clo低かった。
  • 大村 葵未子, 吉田 将司
    p. 123-124
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究では、教室内で学習する学生の快適度を評価するため、4月~6月まで毎月2回教室内の温熱環境観測と学生に向けたアンケートを行った。授業中の学生の快適度を、教室内で取得したPMVによる客観的評価とアンケートで収集した温冷感と想像温度をによる主観的評価で比較した。その結果、(1)主観的評価である温冷感とclo値は似た傾向を示したが、PMVとは異なる傾向にあった。(2)想像温度が快適度の心理的適応を示していた。(3)想像温度とclo値は負の相関により、行動的適応にも関係すると示唆された。
  • 中島 幸範, 徳原 志穂美, 津田 千春, 澤 正英, 秀島 朋樹, 玉田 嘉紀, 須摩 茜
    p. 125-126
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    季節変化が皮膚性状に影響することが報告されている。大きな環境変化だけでなく、個々の生活により変化する皮膚近傍環境も皮膚状態に関係することがアンケート調査により示唆された。そこで、本研究は、皮膚近傍環境に着目し、衣類内の温湿度および、衣類内の温湿度と皮膚性状の関連を検討した。衣類内の温湿度の検討では、背中の湿度は腕や脛よりも高く、個人差が大きいことがわかった。衣類内の温湿度と皮膚性状の関連の検討では、背中の衣類内湿度が高いほど、角層バリア機能が低下し、かゆみの程度も増加することがわかった。衣類内の蒸れ程度であっても角層バリア機能を低下させ、刺激を受けやすい皮膚状態を引き起こすことが示唆された。
  • 田中 琴絵, 高田 暁
    p. 127-130
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    冬季における乾燥感の発生に影響する皮膚特性を明らかにすることを目的として、56名の被験者を対象に皮膚特性(含水率、油分、弾力、温度、肌理の細かさ)の測定、および乾燥感、生活習慣についてアンケートを行った。日常的な皮膚乾燥感を「あまり感じない」「とても感じる」と申告した被験者間で有意差があった皮膚特性は、含水率、肌理の細かさの2項目で、乾燥感を強く感じる人の方が含水率は低く、肌理は粗かった。日常的な皮膚乾燥感による体格、生活習慣(体重、運動・飲酒の頻度、睡眠時間、入浴時間)の有意差はなかった。一方アトピー性皮膚炎、喫煙習慣がある人は少数だったが、全員が日常的な皮膚乾燥感について「やや感じる」「とても感じる」と回答した。
  • 近江 陽向, 光田 恵, 岩井 幸一郎, 早川 和美, 幸田 勝典
    p. 131-132
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    植物の花弁や葉、根などから抽出される精油は、それぞれ多様な香りを有しており、有効に活用することで生活環境の改善や、効能をもたらすことが期待される。本研究では、様々なにおいの質を有する137種の精油を対象に、香りの印象と香気成分の関係を明らかにすることを目的とし、調査を行った。におい試料として、臭気強度3程度となるようスクリュー管に精油を滴下して作成した。これを36名の大学生に提示し、臭気強度などの基本的な指標に加え、印象・感情に関わる指標を用いて評価させた。使用した137種の精油に含まれる成分について印象評価との関連を検討したところ、limoneneやlinalool、geraniolを多く含む精油で比較的ポジティブな印象評価が得られた。
  • 土屋 幸雄, 源城 かほり
    p. 133-134
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    学術研究向けの高精度な住環境センシングデバイスを産学連携チームで開発し、評価を進めている。本デバイスは、WBGTやPMVの計算の他、クラウドにて長期間のデータの蓄積、履歴管理が可能である。今後はセンサー追加や空気線図等の機能を強化予定である。
  • 石井  仁, 石黒 琢麻, 高田 泰佑
    p. 135-138
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/11/05
    会議録・要旨集 フリー
    本研究の目的は,等SET*環境における湿度条件がストレス・覚醒度および疲労,課題の作業効率に与える影響を検討することである。実験は2つの等SET*環境(約26 ℃と約28 ℃)を設定し,温湿度を組み合わせた4条件で行った。その際,高湿条件の相対湿度を70 %,低湿条件を30 %とした。得られた知見を以下に記す。SET*26 ℃環境では温熱感覚ならびにストレス・覚醒度,疲労ならびに作業効率に湿度条件による有意な差は示されなかった。このことから,夏季に室内を室温28 ℃相対湿度30 %あるいは室温26.5 ℃相対湿度70 %に制御しても快適さやストレス,作業効率は変わらない。
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