脊椎関節炎(Spondyloarthritis;SpA)は,体軸性SpA と末梢性SpA に大別される1,2)。末梢性SpA には乾癬性関節炎(PsA),炎症性腸疾患に伴うSpA,反応性関節炎に加え分類不能型SpA(uSpA)が含まれる。今回,68 歳男性が
10 年来非対称性に反復する両側手指( 2 ~ 4指)浅指・深指屈筋鞘滑膜炎に引き続き,両側(左優位)長母指外転筋鞘滑膜炎-付着部複合体炎3,4)(ドケルバン鞘炎様)と両側肩三角筋部付着部炎を併発しuSpA と考えられた症
例を経験した。末梢性SpA の付着部炎で乾癬性関節炎(PsA)に特徴的である踵部付着部炎は知られている4)が,長母指外転筋鞘滑膜炎-付着部複合体炎様は報告が殆どないので報告する。また,診断への変遷と付着部炎3,4)や鞘
滑膜炎の発症機序に関する考察を行ったので報告する。
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