口腔ダニアナフィラキシーは,保存小麦粉中で繁殖したダニ抗原摂取により誘発される稀な 疾患である
(1)(2)。保存小麦粉を用いたパンケーキ摂取直後に発症した 30 歳代女性例を報告する。来院時,眼瞼浮腫・膨隆疹・鼻汁と喘鳴を伴い,血圧低下を認めた。アドレナリン筋注,抗ヒスタミン薬とステロイド経静脈投与で速やかに症状は改善した。二峰性アナフィラキシーリスクを考慮し,観察入院とした。総 IgE 値 265 U/mL(ImmunoCAP 法,基準値 0-170 U/mL), ダニ(コナヒョウダニ・ヤケヒョウダニいずれも)特異的 IgE クラス 6,小麦特異的 IgE 陰性。小麦粉やパンケーキ中のダニ混入の証明は,家族が廃棄したため出来ていないが,サンチェス-ボルジェスらの診断基準に合致し,口腔ダニアナフィラキシーと診断した
(1)(2)。本症は喘息等アトピー性素因合併例で重篤化する可能性があり
(1)(2),ダニ舌下免疫療法を導入し,現在も継続している。本症は,詳細な食事歴聴取と適切な初期対応,小麦粉保管指導が重要である
(1)(2)。
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