健康・栄養食品研究
Online ISSN : 2189-9266
Print ISSN : 1345-8388
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原著論文
  • 高妻 和哉, 首藤 愛呼, 石丸 琴美, 高野 和彦, 太田 七絵, 竹原 功, 桂木 能久
    2021 年 18 巻 1 号 p. 1-8
    発行日: 2021/06/11
    公開日: 2021/06/11
    ジャーナル フリー

    背景と目的 コーヒー豆由来クロロゲン酸は,降圧作用,抗肥満作用,認知機能改善作用,肌性状改善作用等の様々な生理効果を持つことが知られている.本試験では,日本人の健常成人を対象に,コーヒー豆由来クロロゲン酸の過剰摂取時の安全性を検証した.

    方法 日本人の健常成人(20~60歳)を対象に,コーヒー豆由来クロロゲン酸を一日摂取目安量(270 mg/日)の5倍量(1,350 mg/日)または,プラセボを4週間摂取させるランダム化二重盲検プラセボ対照比較試験で,臨床検査値の異常や発生した有害事象から安全性を評価した.

    結果 26名が試験に参加し,参加した全員を安全性評価の対象とした.コーヒー豆由来クロロゲン酸または,プラセボ摂取による,臨床検査値の異常は認められず,コーヒー豆由来クロロゲン酸または,プラセボ摂取と因果関係がある有害事象も認められなかった.

    結論 日本人の健常成人に対する,コーヒー豆由来クロロゲン酸の過剰摂取時の安全性が確認された.

    臨床試験登録 大学病院医療情報ネットワーク臨床試験登録システム(UMIN-CTR)ID: UMIN000037230.

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