1. 化膿性中耳炎症例においてNFLXとSCMCを併用することの意義をNFLX単独投与群37例, SCMCを併用する群24例につき検討した. 著効率は単独群40.5%, 併用群45.8%で, 有効率は単独群67.6%, 併用群75.0%であり, ともにSCMC併用群が良好な結果を示した. なお併用効果はとくに急性例で認められた.
2. 中耳分泌物の性状では著効率, 単独群55.6%, 併用群69.6%, 有効率, 単独群77.8%, 併用率82.6%, 中耳分泌物量でも著効率, 単独群55.6%, 併用群65.2%, 有効率, 単独群88.9%, 併用群95.7%で, ともに併用群が良好な結果を示した.
3. NFLXとSCMCの併用により化膿性中耳炎の早期治癒の可能性が示唆された.
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