耳鼻と臨床
Online ISSN : 2185-1034
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62 巻, Suppl.1 号
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第 21 回 頭頸部癌化学療法研究会
Ⅰ.Keynote Presentation
Ⅱ.中咽頭癌に対する集学的治療
  • 倉富 勇一郎
    2016 年 62 巻 Suppl.1 号 p. S6-S8
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
  • 加納 里志
    2016 年 62 巻 Suppl.1 号 p. S9-S16
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    近年、進行中咽頭癌に対する標準治療が手術から化学療法同時併用放射線治療(CCRT)に変わりつつある。しかしながら、これまでに中咽頭癌に対する手術と CCRT を直接比較した報告はなく、今後も新たなランダマイズ試験が行われることは難しいと思われる。そこで本研究では、多施設より収集した中咽頭癌症例 523 例から、matched-pair 解析という手法を用いて背景をそろえた 2 群(手術群と CCRT 群)を抽出し比較検討したところ、無増悪生存率および局所制御率では有意差なく、治療後の嚥下障害に関しては CCRT 群の方が少なかった。また、CCRT 施行例での局所再発率は 20.6%であり、その内の 31.4%に救済手術が施行された。進行中咽頭癌に対する CCRT は手術と同等の治療成績であり、治療後の嚥下機能も優れているが、局所再発した場合の救済率は低いため、慎重な治療方法の選択が必要である。
  • 濱 孝憲
    2016 年 62 巻 Suppl.1 号 p. S17-S21
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
    HPV 陽性中咽頭癌は臨床像および予後において陰性例とは異なった特徴を持っており、HPV 感染の有無は既に治療の選択や予後を予測する上で不可欠なものといえる。初回治療として手術を先行した症例に限定すると無病再発生存は HPV 感染による有意差(log-rank:p=0.13)は認めなかった。次に HPV 陽性中咽頭癌症例に限定し転帰および予後を検討すると初回治療の選択により全生存および無病生存ともに統計学的有意差は認めなかった。化学放射線治療先行群では 46 例中 8 例(17.4%)、手術先行群では 33 例中 7 例(21.2%)に再発を認めている。手術先行群の方が再発率は高いが統計学的有意差は認めていない。また化学放射線治療先行群では 46 例中 5 例(10.9%)、手術先行群では 33 例中 2 例(6.1%)が原病死している。再発症例の救済治療後に関する生存解析では初回治療の選択により統計学的有意差(p=0.04)を認めた。HPV 陽性中咽頭癌で再発症例に限定すると救済治療後の生存解析において初回手術先行群が予後良好であった。
  • 門司 幹男, 倉富 勇一郎
    2016 年 62 巻 Suppl.1 号 p. S22-S27
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
  • 倉富 勇一郎, 加納 里志, 濱 孝憲, 門司 幹男
    2016 年 62 巻 Suppl.1 号 p. S28-S41
    発行日: 2016/11/20
    公開日: 2017/12/01
    ジャーナル フリー
Ⅲ.下咽頭癌に対する集学的治療
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