日本エネルギー学会誌
Online ISSN : 1882-6121
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98 巻 , 3 号
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目次
論文
  • Shota AKAOTSU, Kengo ISHIMODA, Yasuhiro SAITO, Yohsuke MATSUSHITA, Hid ...
    2019 年 98 巻 3 号 p. 35-43
    発行日: 2019/03/20
    公開日: 2019/03/29
    ジャーナル フリー

    微粉炭の揮発分放出と微粉炭チャーの酸化反応の物理的な相互作用を考慮する新しい考えをさまざまな炭種へ拡張した。単一微粉炭粒子周りにおいて擬定常状態の物質移動解析を実施し,半並発反応モデルを用いて物理的な相互作用をモデル化した。半並発反応モデルは阻害因子(inhibition factor)と呼ぶフィッティングパラメータを用いることにより,炭種によるチャーの反応速度の差異を表現することができた。また,単一微粉炭粒子の燃焼解析により,既往の微粉炭の反応モデルでは表現できなかった「揮発分放出中におけるチャーの酸化反応の低下」を表現可能な半並発反応モデルの優位性を示した。さらに,半並発反応モデルで用いる阻害因子と種々の変数との相関を調査した結果,揮発分の工業分析値との相関は見られなかったものの,チャーの酸化反応の律速段階が推移する温度と相関が見られることがわかった。これは,律速段階が推移する温度にチャーの反応性に関する情報が含まれているものの,石炭の工業分析値にはチャーの反応性に関する情報は含まれていないためである。以上より,揮発分放出がチャーの酸化反応に及ぼす阻害の影響は,チャーの反応全体における物質移動の寄与の大きさを示す変数と相関があることが示唆された。

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