日本エネルギー学会誌
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論文
  • 大和久 崇, 秋澤 淳
    原稿種別: 論文
    2025 年 104 巻 3 号 p. 13-24
    発行日: 2025/03/20
    公開日: 2025/03/31
    ジャーナル フリー

    本研究では需要と供給,それらを接続する電力・ガスの供給インフラの地理的特徴も考慮した電源計画・運用モデルに対して,合成メタンや水素関連設備,CCS等の脱炭素技術を組み込み,電力・都市ガスだけでなく,水素供給も考慮したモデルを構築し,2050年のカーボンニュートラル達成時の電源構成について,合成メタンと水素を比較し評価を実施した。 合成メタンを活用することにより,既設の設備を活用可能となることから低コストでカーボンニュートラル達成可能であることが示された。本結果から経済合理的にカーボンニュートラルを実現するためには電化シフトは進めるものの,使用可能な既設設備を活用することが重要であると判断できる。また,CGSのような分散型エネルギーリソースが増加することにより,エリア内の電力需要のシャドープライスの価格差の縮小にも繋がることからも既設の都市ガス輸送インフラを活用可能なCGSの普及は意義があり,より一層の設置コストの低減が求められる。

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