ある燃料ガスがある器具である供給圧力のもとで良好に燃焼する場合を考えてこの良好な燃焼を構成する燃料ガスの燃焼性と器具の燃焼能力と供給圧力の三つを都市ガス燃焼上の体系の三要素と呼ぶことにする。この体系の統一理論があれば燃料ガスの変化に対して器具や供給圧力を如何にすればよいかなどの問題に非常に役に立つと考えられる。すでに本誌に発表した燃焼指数, 供給指数は燃料ガスの燃焼速度, 発熱量, 比重, 器具のノズル面積, 炎孔面積, 空気孔面積, 炎孔数, 炎の長さ, 供給圧力に関する需用家数, 器具の効率, 供給導管網と圧力損失などの函数関係を示すものでこれらにより都市ガス燃焼上の理論体系がほぼ完成したと考えられる。この統一理論から導かれる規格指数, 零次空気問題, 圧力損失と需用家の関係について述べるのがこの報文の内容である。
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