日本エネルギー学会機関誌えねるみくす
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98 巻, 3 号
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目次
随想
学会賞(学術部門)
  • 松村 幸彦
    原稿種別: 学会賞(学術部門)
    2019 年 98 巻 3 号 p. 227-232
    発行日: 2019/05/20
    公開日: 2019/05/31
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    再生可能エネルギーであるバイオマス,特に含水率の高い原料の場合は,多くの場合生物的な処理法が広く適用されている。仮に,含水率の高い原料であっても超臨界水ガス化反応を適用することで有機物質を完全にガス化し可燃性の気体燃料に変換でき,エネルギーとして有効利用が可能である。しかし,反応工学的な検討が不十分であったために,装置設計などに十分な知見が得られている状況にはなかった。 これに対し,実際のバイオマス原料やモデル化合物を用いて系統的な検討を行い,反応工学的にガス化速度の決定,反応ネットワークの検討,反応速度の温度依存性,チャー生成機構などの検討を通して,バイオマスを超臨界水ガス化する上での,装置設計につながる反応工学的な知見を整理した。特に,原料の昇温速度が生成物に大きく影響するという特性について検討を行った結果,イオン反応とラジカル反応が競争的に起きるという機構で進行することを明らかにした。この知見はこれまでに説明のつかなかった事象を明らかにするものであった。 さらに低温側での水熱処理を前処理として行う検討を進め,超臨界水ガス化の実用化に向けての指針を提示することができた。

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