この施設は,昭和39年に開催された東京オリンピックのために建設された日本初のサッカー専用スタジアムで,現在はJ1大宮アルディージャのホームスタジアムとして使用されているほか,市民利用の一般競技から公式競技などにも活用されている.今回の改築工事では,既存のメインスタンドの改修およびメインスタンドに架かる大屋根,両サイドスタンド・バックスタンドとともに,照明塔4基が新たに建設された.また,これまでは立ち見席だけだった両ゴール裏に椅子席を増設して,従来の収容人数12500名からJ1規格を満たす15300名とし,バックスタンドは,ピッチから観客席まで約5mと近くするなど,臨場感と一体感を味わえる構造としている.
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