近年, 各種のデジタルシステムを設計する場合, ASIC (特定用途向IC) あるいは特殊用途の配線板などユーザのニーズにあわせて設計製造する傾向があり, その用途および応用分野はきわめて広範囲にわたっている。一方, このような設計を行うにはかなりの知識と熟練技術が必要である。また, 設計の複雑化や開発期間, コストの増大から設計の自動化が強く望まれている。そこで著者らは, 小規模ながら実用的なシステムを目標に, 手書きの状態遷移図を利用し, 回路動作を視覚的にとらえて設計できるシステムを開発した。すなわち, この状態遷移図をイメージスキャナでコンピュータに取り込み, 円, 矢印, 文字の認識を行い, 最終的に状態遷移表などのデータとして出力する。文字の認識には階層型ニューラルネットワークを利用した。円, 矢印の認識は比較的容易に良い結果が得られたが, 多種類の文字の認識は高い認識率を得るのが困難である。そこで筆者らは状態遷移図に必要最小限の文字に限定することにより高い認識率を得ることができ, 実用化のめどをつけることができた。

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一般に, 無電解銅めっき皮膜の物性は浴の主成分濃度や操作条件およびめっき浴中に存在する不純物に依存する。本研究では, 各種めっき条件下での延性と応力の相関性について検討した。その結果, 錯化剤濃度が高く, 添加剤としてCeCl₃を添加しためっき浴から高延性, 低応力の皮膜が得られた。しかし, 5%前後の低延性皮膜でもノンクラックに近いものがあることが認められた。5ターン後の模擬老化浴1L中に, 1μm以上の微粒子が200万個以上存在する事を確認した。これらの微粒子はSi, Al, Fe等から構成されており, 異常析出の発生原因となっている。連続ろ過により, これらの微粒子は数千個まで減少し, 異常析出を大幅に抑制し, クラックのない皮膜が得られた。

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CADによるプリント配線板のマニュアルパターン設計において, ノイズを考慮した部品配置を支援するツールの試作を行った。本ツールは, ノイズを低減するような配置設計を, 早い段階で, ノイズを意識せずに, またマニュアル操作に適した形で支援を行う。このため, 部品配置段階において反射や遅延を見積もり, ノイズを低減するための素子の移動方向や, 反射ノイズの警告をCAD画面上に表示する。設計者は表示を参考に, ノイズを考慮した部品配置を行うことができる。また, 高速処理を行うため, 反射ノイズデータベース・反射計算プログラムを作成し, 作業性を向上させている。

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