自然と親しむ最善の方法としては歩くことによる自然探勝と位置付け, ヨーロッパと日本における実態をアンケート調査により比較した. その結果休日, 自然の中を歩いている時間は, 平均日本人で30分余りで, ヨーロッパ人の2分の1にしかならないことが定量的に明らかになった. また, 自然の中を歩きたいという理由の比較から, ヨーロッパの人たちが, 自然に包まれて, 五感を通して自然と親しみたいという動機で, 自然の中をゆっくりと歩き回るという, ワンダリングを行っていることが分かった.
更に, 年齢別にワンダリングの時間を比較することで, 子供時代にワンダリングに親しんでいることの重要さが推論された.
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