インドネシア, 西ジャワの伝統的なホームガーデン“プカランガン”を対象として,その構造に及ぼす都市化の影響を検討した。ホームガーデンの構造として, 履歴,面積,ゾーンニング, 構成要素を取り上げ, 都市化の程度が異なる地区のホームガーデンにおいてそれらを比較検討した。その結果, 都市化が進むほど新しく田畑からホームガーデンになる場合が多く, 面積が小さく, 形状も方形型に限られる傾向があった。いずれのホームガーデンにも前庭が見られたが, 都市化の進行によって横手の庭は減少した。しかし, 都市化が進行しても裏庭は確保される傾向があった。ホームガーデンの構成要素の特徴から, 都市化の進行に伴って, ホームガーデンのアグロフォーレストリーとしての特性と, 村落における共用的利用特性が消失しつつあることが明らかになった。
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