造園雑誌
Online ISSN : 2185-3053
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57 巻, 2 号
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  • 森本 幸裕
    1993 年 57 巻 2 号 p. 113-120
    発行日: 1993/11/29
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    植生景観の維持管理などに役立てることを目的として, 樹木形状をモデリングし, 可視化できるソフトウェアであるAMAP・LANDMAKER (ワークステーションIRISVGXで稼働) などを用いて桂離宮庭園の植生景観のシミュレーションを行った。パソコンPC9801とMacを用いて高木48種, 2382本, 低木1093本のデータベースを作成し, 書院や茶室など9つの建築物のモデリングを行った。その結果, 庭園独自の樹形や庭石の表現に課題はあるものの, 品質の高いシミュレーション画像が任意の視点で得ることができ, 植生管理だけでなく, 多方面の造園学的研究に役立てられることが判明した。
  • 近藤 哲也
    1993 年 57 巻 2 号 p. 121-128
    発行日: 1993/11/29
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    野草を緑地へ導入するためには第一に種子の発芽特性を把握しておくことが亜要である。本実験ではウマノアシガタ, オヘビイチゴなど11種について, 室内のシャーレ実験によって, 光の影響, 発芽適温低温湿層処理の効果を明らかにした。また既報の実験結果とあわせて合計16種の野草を1) 光に対する反応2) 発芽適温3) 低温湿層処理の効果の面から分類した。明条件下で発芽が促進されたものは16種中12種であり, 低温湿層処理の効果が認められたものは16種中11種であった。明条件下での発芽適温域から低温域, 中温域, 高温域, 広い温度域でよく発芽するもの, いずれの発芽温度域でもほとんど発芽しなかったものに大別した。
  • 飯島 健太郎, 近藤 三雄
    1993 年 57 巻 2 号 p. 129-134
    発行日: 1993/11/29
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
    多肉植物は貯水組織の発達によって耐旱性を獲得し, 恒常的な水分供給がなくても生育が可能である。このような特性を有ずる緑化材料が必要とされる乾燥条件下におかれる都市緑化空間, すなわち超軽最人工地盤, 壁面, 室内等への多肉植物の導入可能性について, 栽培体験や観察事例, 実験的試みなどから考察した。その結果, 各多肉植物の性状, 環境適応性などから各空間へ導入可能と考えられる種類を提案した。
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