野草を緑地へ導入するためには第一に種子の発芽特性を把握しておくことが亜要である。本実験ではウマノアシガタ, オヘビイチゴなど11種について, 室内のシャーレ実験によって, 光の影響, 発芽適温低温湿層処理の効果を明らかにした。また既報の実験結果とあわせて合計16種の野草を1) 光に対する反応2) 発芽適温3) 低温湿層処理の効果の面から分類した。明条件下で発芽が促進されたものは16種中12種であり, 低温湿層処理の効果が認められたものは16種中11種であった。明条件下での発芽適温域から低温域, 中温域, 高温域, 広い温度域でよく発芽するもの, いずれの発芽温度域でもほとんど発芽しなかったものに大別した。
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