腸内細菌学雑誌
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18 巻 , 2 号
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報文
  • 河野 麻実子, 吉野 智恵, 松浦 洋一, 浅田 雅宣, 河原 有三
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 18 巻 2 号 p. 87-92
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/04
    ジャーナル フリー
    健常成人94名 (男性32名, 女性62名, 平均年齢35.4歳) に, 1包中Bifidobacterium longum JBL01を包含したシームレスカプセル0.2g (2.0×109 CFU), Lactobacillus gasseri JLG01およびEnterococcus faecium JEF01を包含したシームレスカプセル0.1g (それぞれ5.0×108 CFU) およびオリゴ糖0.29gを含むビフィズス菌製剤 (商品名 ビフィーナR) を1日に1包, 2週間摂取させた. 供試試料の摂取により, 便秘傾向者 (排便回数が5回以下/週) 群の排便回数が有意に増加し (p <0.01), 排便量も増加の傾向がみられた. 排便回数が週5回を超える非便秘傾向者群においても排便量の増加傾向がみられた. 全群で, 便の形状の改善傾向が認められたが, 特に便秘傾向者群および下痢傾向者群で顕著であった. さらに, 両群で, 便の色の明るい色調への移行傾向が認められた. 以上の結果より, 本製剤の摂取は, 排便回数および便性状の改善に有効であることが示唆された.
  • 鈴木 宏美, 渡部 恂子, 竹内 治男, 只野 幸恵, 増田 静男, 丸田 喜義
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 18 巻 2 号 p. 93-99
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/04
    ジャーナル フリー
    Bacillus subtilis C-3102株大豆培養物は家畜に対し腸内菌叢改善, 増体, 感染防御, 卵殻強化, 肉質改善, 便臭改善等の効果があり添加物として利用されている. B. subtilis は古くからヒトの食生活に関わる納豆菌と類似菌であり, 今回はC-3102株のヒトでの効果を検証するため摂食試験を実施した. 健康成人25名 (25~57歳 : 平均年齢39.6歳, 男性22名, 女性3名) を対象にB. subtilis C-3102株大豆培養物錠剤 (1錠あたり1×108個の胞子を含む) を12名の被験者に毎食後1錠 (1日3錠), 13名の被験者に毎食後3錠 (1日9錠) を約1週間投与し, 簡単な2日間の食事コントロール後最初の便を採取し, 腸内菌叢の検索および化学分析を行ったところ, 毎食後3錠摂取群において便中腐敗産物のパラクレゾールの有意な減少 (p <0.001), 大腸菌群の減少傾向が観察された. 便中アンモニアについては試験前高値 (500μg/g以上) だった被験者 (n =12) で摂取量を問わず有意な減少が見られた (p <0.05). また便臭や排便回数の改善が見られ腸内環境に好影響を与えることが示唆された.
  • 湯山 輝彦, 高井 伸二, 椿 志郎, 角 有希子, 諸富 正己
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 18 巻 2 号 p. 101-106
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/04
    ジャーナル フリー
    新規に開発された宿主特異的な生菌製剤を育成馬および出生直後の仔馬に臨床応用し, 消化管疾病の予防・治療効果について検討するため, プラセーボをコントロールとした二重盲検臨床試験を行った. 育成牧場で飼養されていたサラブレッド種1歳馬で3日以上の下痢を発症した22頭および生産牧場で生まれたサラブレッド種仔馬46頭を供試した. 臨床試験に際し生菌製剤投与群 (以下投与群) と対照群を同数ずつ設定し, 育成馬については臨床症状の観察と短鎖脂肪酸量の測定を, 仔馬については臨床症状の観察とフローラ検索を行った. 育成馬では下痢発症率において6~8日目に投与群で有意に低かった. また, 仔馬では3週目に投与群で有意に低かった (p <0.05). 体重は21日目以降投与群において有意な高値を示し, 生後3カ月の平均体重は投与群の178.4±10.2kgに対して, 対照群では164.5±10.1kgであった (p <0.01). 以上の結果, 出生直後の生菌製剤投与は, 下痢の予防と仔馬の成長促進に効果的であると考えられた. また, 育成馬での生菌製剤投与は下痢などの消化管疾病の予防・治療に効果があると考えられた. さらに, 感染症の誘発などがなかったことからこの生菌製剤の投与は安全であり副作用が全くなく, 広範囲な臨床応用が可能であると思われる.
  • 堰 圭介, 中尾 治彦, 海野 弘之, 一色 宏之, 依田 伸生, 立原 玲子, 大内 としゑ, 猿田 秀子, 鈴木 邦彦, 光岡 知足
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 18 巻 2 号 p. 107-115
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/03/04
    ジャーナル フリー
    経管栄養摂取重度要介護高齢者18名 (64~102歳) を対象に, 新規ビフィズス菌増殖促進物質を含有するプロピオン酸菌による乳清発酵物 (BGS) 摂取の便通・便性・糞便細菌および腐敗産物等に及ぼす影響を検討した. 試験食は凍結乾燥BGSを0.4g含有する粉末状食品とし, 毎日4週間摂取させた. その結果, 試験食摂取に伴い, 排便回数および排便量は有意に増加し, 黒褐色便と悪臭便の割合が有意に減少した. また, 2週間の試験食摂取により, 糞便中のビフィズス菌の検出率は有意に増加し, ウェルシュ菌数は, 100分の1に減少した. さらに, 糞便中の硫化物および糞便pHは, 試験食摂取後有意に低下した. 以上の結果から, BGSの摂取は, 経管栄養摂取重度要介護高齢者の腸内環境および, 便通・便性を改善することが明らかとなった.
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