本報はフォト・ダイオードを用いた作業域測定装置の開発について述べる.この装置は適生作業域を決定するためのデータ収集に用いる.そして本装置を用いた作業域測定結果の一例を述べる.

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自動化生産ラインにおいては, 平均修復時間が長くなるとbuffer容量導入効率が小さくなる.したがって, 生産率を向上させるにはかなり大きなbufferが必要となり, 生産技術者はbufferコストやbufferスペースの問題を考えなくてはならない.ここでは, bufferを有効に利用し高生産率を得るための一方法として, 2工程自動化生産ラインの並列化を考え, 並列化による生産ラインの挙動とbufferの節約効果を解析する.すなわち, 並列型自動化生産ラインにおける種々のパラメータの生産率に及ぼす影響が明らかにされ, さらに仮想buffer容量という尺度を導入することにより並列化のbuffer節約効果が明らかにされる.

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個別生産工場等では, 適切なショップタイムを見積もることが一つの重要な課題である.ショップタイムは, 移動時間, 待ち時間, 段取時間, 加工時間などの要素により構成される.これらの要素のうち, 待ち時間以外のものは比較的簡単に見積もることができる.しかし待ち時間を見積もるのは簡単ではない.著者らは, 従来より, 待ち時間の推定式をショップのタイム別にいくつか発表してきたが, 本報では相互待合せ型工程のショップタイム推定について考える.相互待合せ型工程では, ペアとなった部品の到着時間間隔分布の変動保数を求めることが, 待ち時間すなわちショップタイム推定のかなめになる.しかし, これを解析的に解くのはむずかしい.かりに解けたとしても, 実際に適用する段階では数値を算出しなければならない.そこで, 本報では, たたみこみ数値計算法の考え方に基づいて, この変動係数の数値計算法を工夫する.

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ここ数年, 間接作業に対する標準時間設定に関心がよせられているが, その一つの方法とうしてUMSをはじめとする比較見積り法(comparative estimatign)がある.この方法は, 代表的ないくつかのベンチマーク作業を詳細分析し, 関連する変動要因を一覧表に標準時間資料化したものをいい, 一般に標準時間を簡便に見積もろうとする場合に用いる.この方法がふつうの標準時間資料と異なる点は, 新規のベンチマーク作業の標準時間設定を, 比較的類似な変動要因から選択することにある.こういった方法なので若干客観性を欠き, また精度と分割数, 分割方法との関係が明確にされていなかった.本研究では, 比較見積り法の精度を定義史, また従来の研究を三つの分割方法に整理し, 目標精度と分割数, 分割方法との関係を明確にすることを目的とした.そして比較見積り法に用いる標準時間資料(適用シート)を実際例で示し, その精度の監査手順を検討した.

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効果性は一般的には包括的指標概念であり, 効果性の測定・評価は効果性概念枠組のなかで合目的的に行なわれる.したがって効果的作業集団の設計過程を展開するにさいして, 効果性評価を中心とした基本的な設計指針を見いだすことが必要である.とくに効果性の複数の側面を有利に追及できるような効果性の評価が要請される.そこで具体的に職務満足および作業成果の二つの効果性指標をとりあげ, これらの全体的な効果性の実現状態をはあくできる統合効果性空間を導入する.これを用いて設計基準設定および設計評価の二つの設計過程に関する指針設定の仕方を例示する.効果性の複数の側面を追及することを前提にする場合, 統合効果性空間に基づいて設定された指針が設計過程のために有効であることが例証される.

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自動車保有台数の増加にともない, 自動車用補修部品は多様化し、複雑化してきた.そのため, ユーザーへの供給体制に種々の問題が生じてきている.本研究は, 補修部品の物的流通における在庫管理方式に着目し, 数万点に及ぶ部品を, 緊急性の有無, 競合性の有無, 交換性の難易, 需要の大小により層別し, 評価尺度にしたがって, それぞれのグループに適する管理方式の選定を試みた.また, 保管スペースに影響を与える部品の体積値による層別を行った.その結果, 部品のグループに応じた管理方式の必要性を示し, また, 体積値についても, かなり少ない層別でよい近似値が得られることが明らかになった.

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