日本舶用機関学会誌
Online ISSN : 1884-4758
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4 巻, 10 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 川崎 義人
    1969 年 4 巻 10 号 p. 567-570
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 安田 豊
    1969 年 4 巻 10 号 p. 571-579
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
  • 内海 博, 山内 雅夫
    1969 年 4 巻 10 号 p. 580-587
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    中高速ディーゼルエンジンは燃料として一般に軽油あるいはA重油を使用しているが, しばしば黒煙の発生や燃料弁のカーボン付着などが起こり, 大気汚染やエンジンの保全上大きな障害となっている.
    バリウムを含む添加剤を軽油やA重油などの軽質燃料油に少量添加すると, これらの障害を抑制し得ることがいままで二, 三報告されている.
    試験炉および実験用ディーゼル機関で各種の金属化合物を軽油に添加し, 黒煙の抑制効果を検討したところ, バリウム化合物が効果を示し, バリウム化合物の構造による差がほとんど認められず.バリウム添加量に比例的であることがわかった.そこで高含量バリウム化合物を試作し試験炉について灯油, 軽油, A重油およびB重油に対する効果を検討したところ, 残留炭素の多いB重油に対する効果は軽質燃料油に対する効果より劣ることを認めた.さらに, 渦流室式, 予燃焼室式および直接噴射式の形式の異なるディーゼル機関について検討したところ, ディーゼル機関の形式や運転条件にかかわらず黒煙抑制効果のあることが判明した.また, 船舶のA重油使用発電機用ディーゼル機関について高含量バリウム化合物を主成分とする添加剤を添加し検討したところ黒煙が減少し, 燃料弁のカーボンフラワおよびシリンダの汚れが著しく減り, シリンダ内最高圧力や排気温度の変動も少なくなって長時間の連続運転が可能であることが判明した.
  • 植田 靖夫, 稲見 信雄, 竹沢 節雄, 大竹 和夫
    1969 年 4 巻 10 号 p. 588-593
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
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  • 新井 淳一
    1969 年 4 巻 10 号 p. 594-605
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
    ジャーナル フリー
    クランク軸の強度については従来からかなり多くの研究が行なわれているが, まだ明らかにされていない点が非常に多い.
    著者もクランク軸強度について多くの研究を行なってきたが, 今回は著者らの行なった実機のクランク軸すみ肉部応力の計測結果を公表し, また著者の方法で計算した結果と比較することによって,
    1.クランク軸の縦振動は一体鍛造形のクランク軸ではほとんど計測されない.また, このようなクランク軸のすみ肉部で計測された応力波形は計算で求めたものとよく合う.
    2.クランク軸のすみ肉部応力を計算する場合, 支点のたわみの影響を無視することができない.特に2サイクル機関の場合にこの影響が大きい.
    3.縦振動の共振点における変位計測によって求めた縦振動の弾性曲線は, 従来の方法で減衰を無視して推定した弾性曲線とかなりよく合う.
    4.ねじり振動の共振点付近で, クランク軸に曲げ応力を生じる現象はほとんどの機関のクランク軸で観察されるが, その大きさはねじり振動の弾性曲線から想像されるものとは異なる点で極大となることがあるので注意を要する.
    などの結論を得た.
    なお強制振動による付加応力の大きさと, 位相を正確につかむこと, 著者の行なったような計算の精度をさらに高めるために, 架構・台板の剛さを十分の精度で推定すること, および材料の抗張力から疲れ強さを推定する際の精度を高めることなどの問題が将来に残された.
  • 永井 将, 水島 一祐, 浅田 忠敬, 中塚 勉
    1969 年 4 巻 10 号 p. 619-630
    発行日: 1969年
    公開日: 2010/05/31
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    最近, 船舶主機の遠隔操縦装置が一般化し, さらに船舶の超自動化 (高度集中制御化) においてディーぜール主機の計算機制御が実用化されつつある.また, 機関が大形化, 高過給化するとともに, 負荷急変時の追従性の問題, 熱負荷, 振動, 機械応力などに起因する事故に対する耐久性の問題, さらに, 船舶および主機の汚れに対する経年変化 (トルク・リッチを含む) の問題などが注目されるようになってきた.これらの問題および将来の超自動化に対処するためには, 標準のプロペラ特性およびサイクル特性上ばかりでなく, それら以外の種々の条件での機関の特性をは握せねばならない.
    そこで, 大形2サイクルディーゼル機関の陸上運転時に, 水動力計を用いて20種のトルクおよび回転数の組み合わせで, また, 50%および90%負荷にて掃気圧力を標準状態より最大約10% (絶対圧力にて) 低下させ, 機関の燃焼, ガス流れ, サイクルなどの諸特性を測定, 解析した.その結果, 大形ディーゼル機関の燃焼, ガス流れ, 性能, 熱負荷などを支配する諸因子が明確となり, これらから機関の過渡時の挙動, トルク・リッチを含めた経年変化による特性などを推定するための資料が得られた.また, これらは経年変化, トルク・リッチを考慮にいれたプロペラ特性, サイクル特性の初期設定資料として, また, 将来の超自動化における機関のサイクル設定資料としても有効に利用されるだろう.
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