情報メディア研究
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2 巻 , 1 号
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原著論文
  • 佐藤 義則, 永田 治樹
    2003 年 2 巻 1 号 p. 1-15
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/27
    ジャーナル フリー
    本研究は,大学図書館のサービス品質に対する顧客の評価局面を明らかにするものである.マーケティング理論及び実務の両面でサービス品質評価の議論をリードしてきたSERVQUALのギャップ理論に基づき,英国とフィンランドの各1大学,日本の2大学図書館においてサーベイ調査を実施した.図書館サービスにおいては,サービスのプロセスだけでなく成果としての情報の入手が重要であることから,図書館サービスの特性に対応する内容を質問項目に盛り込んだ.調査データの探索的因子分析及び検証的因子分析から,SERVQUALの場合(有形性,信頼性,応答性,保証性,共感性)とは異なるサービス品質の4局面 (職員,「場」としての図書館,コレクション・アクセス,組織)が明らかとなった.
  • 青木 仕, 小野寺 夏生
    2003 年 2 巻 1 号 p. 17-27
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/27
    ジャーナル フリー
    目的:本研究は,1. 編集者による論文審査におけるStructured Abstractsの有用性の認知度,国内学会誌におけるStructured Abstractsの採用状況についてその実態を明らかにする.2. 学会誌編集者と医学研究者を対象にStructured Abstractsの認知度,国内学会誌への普及とその条件を明らかにする.方法:編集者と研究者を対象にして,2003年6月にアンケート調査を実施し,編集者67学会(有効回答率69.8%),研究者129名(有効回答率43.0%)から回答を得た.結果:1.編集者による論文審査におけるStructured Abstractsの有用性は61.2%だった.臨床系学会編集者は基礎系学会編集者よりStructured Abstractsについてよく周知し,採用率が高かった.2.Structured Abstractsの認知度は編集者88.1%,研究者78.3%であった.Structured Abstractsの国内医学雑誌への普及の可能性は編集者79.1%,研究者61.3%が支持していた.編集者と研究者の間に有意差が認められた項目は,「バンクーバースタイルの認知」と「Structured Abstracts の国内医学雑誌への普及」であり,共に編集者の方が高値であった.結論:Structured Abstractsの有用性は編集者,研究者ともに支持され,今後国内雑誌への普及が予測された.
  • 新保 史生
    2003 年 2 巻 1 号 p. 29-43
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/27
    ジャーナル フリー
    ネットワークにおいて個人情報を取得して利用する機会が増えるにつれ,情報システムの脆弱性を原因とする個人情報漏えい事件や不正利用が頻繁に発生している.また,我が国においても個人情報保護法が制定されたことから,個人情報の適正な取扱いと保護への関心と社会的要求が高まっている.その要請に応ずるための具体的な「指針」や「方針」を示したものとして「プライバシーポリシー」と呼ばれるものがあり,民間の事業者の多くは,これを掲載するところが増えてきている.行政機関においても日常的に行政事務やそれ以外の場面における個人情報の取扱量が増加している現状からすると,民間の事業者における取組同様に,行政機関におけるプライバシーポリシー掲載の必要性は高まっているといえる.そこで,主に米国の連邦政府機関の取組を中心に,プライバシーポリシーの掲載意義と現状を概観する.
解説論文
  • 原田 博二
    2003 年 2 巻 1 号 p. 45-55
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/27
    ジャーナル フリー
    阿蘭陀通詞は,オランダ語の通訳等を主な職務とした役職であるが,同じく中国語の通訳等を主な職務とした唐通事と同様,大通詞,小通詞,稽古通詞の3職がその基本構成で,阿蘭陀通詞はその後,大通詞より諸立合通詞,御用通詞,通詞目付,大通詞助が,小通事より小通詞助,小通詞並,小通詞末席が,稽古通詞より口稽古(稽古通詞見習)などが増設されたが,それぞれの詳細,特にそれぞれの家の成立事情等には不明の部分が多かった.そこで,本論では,これらについて,諸役人帳(分限帳)や由緒書等を参考にしながら,これらの問題について考察を行ったが,その結果,阿蘭陀通詞は,大通詞,小通詞,稽古通詞の3つが基本構成であるが,時代とともに諸立合通詞以下の諸職が設けられた.その陣容は,1704年当時は6職,合計36人であったが,1750年当時は10職,合計は57人,1854年当時は,14職,合計59人,1865年当時は13職,合計は62人と増加の傾向にあった.これら諸職の増設や人員の増加については,オランダ貿易の複雑化,特に1715年以降のオランダ貿易の統制,さらには1859年の開国と,その時々に対応して,阿蘭陀通詞の職制も多様化したものと考えられるが,概して阿蘭陀通詞より唐通事の方がより複雑多岐で,諸職の増設や待遇などはこの唐通事に追従する形で行われた感は歪めないようである.
レター
  • 佐藤 健
    2003 年 2 巻 1 号 p. 57-62
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/27
    ジャーナル フリー
    近年,外国語学習教材にコンピューターやインターネット等の「ニューメディア」を活用する流れが非常に強い.しかし,その事実は,単なる「斬新さ」にのみ着目した教材の多産を招き,ニューメディアの外国語学習における意義に対する具体的な議論を後回しにしている状況を生み出している.そこで,本研究は,先ず,外国語学習の中でも特に重要である語彙習得,その中でも特に使用頻度の高い「多義語」の学習において,ニューメディアの大きな特徴の1つである,「イメージ」の重要性を,認知意味論の観点から考察する.その後,ニューメディアの特性を生かしたイメージ表示の1つの例として,多義語である前置詞のoverとaboveの持つイメージ図式(イメージスキーマ)を提示した上で,今後のニューメディア利用の外国語学習教材の可能性を考察する.
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