日本看護評価学会誌
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4 巻, 1 号
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原著
  • 緒方 泰子, 湯本 淑江, 佐藤 可奈, 橋本 廸生
    2014 年 4 巻 1 号 p. 1-11
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー
    目的:本研究では,訪問看護ステーション(ステーション)の利用者や家族が受けている訪問看護サービスに関する“経験”頻度と彼らによる質評価の値等との関連を検討した.
    方法:協力意思を示したステーション6か所を通じて利用者423人に自記式調査票を配布し,研究者宛に直接返送してもらい,229人(有効回答率54.1%)から回答があった.訪問看護の内容ごとの経験頻度や質評価の値(10点満点)を尋ね,両者の関連を検討した.
    結果:利用者の平均年齢は77.7歳,女性54.1%,独居10.5%で,全回答者のうち16.2%が利用者本人,73.8%が家族によるものであった.質評価の値は平均9.1点で,訪問看護の内容ごとの経験頻度が高い方が質評価の値が有意に高かった(P<0.01).
    結論:質評価の値と関連したことから,利用する立場からみた訪問看護の経験は,訪問看護の質評価に活用できる可能性がある.今後,日本の訪問看護領域において利用する立場による経験を評価する標準化されたツールの開発が望まれる.
資料
  • 大西 麻未, 永田 文子, 長井 聡子, 菅田 勝也
    2014 年 4 巻 1 号 p. 13-21
    発行日: 2014年
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー
     本研究では,看護管理者の視点から,病院の看護サービスの質を高めるために行われている管理活動について,評価のニーズが高い活動を明らかにすることを目的として,デルファイ法による調査を行った.認定看護管理者281名を対象とした質問紙調査を行い,49名(17.4%)から回答を得た.5つのカテゴリーで分類される24の活動のうち,『評価ニーズが特に高い』と判断された活動は,看護部門のマネジメントに関する活動,有害事象の予防対策の領域に多く認められた.有害事象の予防対策のうち,褥瘡予防対策や転倒・転落予防対策などは,『評価ニーズが次に高い』と判断された.医療者-患者関係に関わる活動は,『評価ニーズがある』とは判断されない項目が多く,特に数値化された指標や効率の評価のニーズは低いと認識されていた.評価ニーズが高い領域の評価指標とその活用の充実を図るとともに,質的な方法も含めて医療者-患者関係を評価する手法を検討していく必要があると考えられる.
第4回日本看護評価学会学術集会
講演
シンポジウム
看護職のHealthy Work Environmentの探求
セミナーI
看護管理者のコンピテンシー・モデルを使った評価
セミナーII
ベンチマーキングによる看護の質評価のためのデータベースの構築
feedback
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