日本救急医学会雑誌
Online ISSN : 1883-3772
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8 巻 , 2 号
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  • 中原 保裕, 村田 正弘, 鈴木 健, 大津 文雄, 長澤 絋一
    1997 年 8 巻 2 号 p. 43-50
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    経口徐放性theophylline製剤(テオロング®)の気管支喘息発作期における体内動態の変動について検討した。外来にて経口徐放性theophylline製剤を服用していたにもかかわらず気管支喘息発作のため入院となった患者10例(男4例,女6例)を対象とした。入院後同一患者の発作期並びに寛解期に血清中theophylline濃度測定を実施しベイジアン法を用いて両期における体内動態パラメータを算出し比較した。Theophylline血清中濃度は発作期14.4±0.7μg/ml,寛解期18.1±3.2μg/mlであり,発作期の血清中濃度は低下していた。Theophyllineの全身クリアランスは発作期0.044±0.0151/kg/hr,寛解期0.037±0.0181/kg/hrと発作期のクリアランスが亢進していた。分布容積は発作期0.429±0.0241/kg,寛解期0.399±0.0461/kgであり,発作期の分布容積は増大していた。また分布容積と動脈血pH値との間にはr=-0.65の有意の相関が示された。TheophyllineはpH依存性にタンパク結合をすることから,動脈血pH値の変動によりタンパク結合率が影響を受けたために分布容積の増大が生じた可能性が示唆された。吸収ラグタイムは両期とも有意な差は認められなかった。発作期から寛解期に移行する中でtheophyllineの体内動態は変化し,血清中濃度値に影響を及ぼし副作用発現が生じやすくなるので,血清中濃度をモニターしながら必要に応じて投与量の変更を行うことの重要性が示された。
  • 金 弘, 赤間 洋一, 薬丸 洋秋, 深田 祐作, 矢走 英夫, 伊藤 善一, 高木 恒雄
    1997 年 8 巻 2 号 p. 51-57
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    2年間のドクターカー運用の経験をもとに一地域における院外心肺停止の実態を明らかにする。1993年4月1日からの2年間にドクターカー出動で経験した463例の院外心肺停止例を対象とし,頻度,年齢,性別,種別,病前のプロフィール,心肺停止の時刻,場所,目撃者の有無,現場到着時の状況,について検討した。1)頻度:院外心肺停止の頻度は人口10万あたり50.6~59.8人/年であった。2)年齢:71歳以上の例が43.7%と高齢者の占める割合がきわめて高かった。3)種別:内因性心肺停止は65.0%,外因性は21.4%,不明13.6%であった。4)病前のプロフィール:11.4%は病前慢性疾患や末期癌のため寝たきりの状態であった。5)発症時刻:準夜帯,日勤帯,深夜帯の順に多く発症していた。6)発症場所:内因性心肺停止例,不明例のほとんどは自宅内で発症しており,そのうち16.8%は浴槽内で発見された。7)目撃者:目撃者がいたのはのは38.9%にすぎなかった。8)現場到着時の状態,心電図所見:26.3%はすでに死体現象を呈していた。これらを除くと心静止が78.3%,心室細動が12.8%,電導収縮解離が3.1%,徐脈が5.8%であった。著者らの院外心肺停止例は従来の報告におけるDOA例と比べると,1)高齢者の比率が高く若年者の比率が低い,2)内因性心肺停止の比率が高い,3)目撃者(+)の例が少ない,4)心室細動の比率に大きな差はない,5)DOA例のなかには搬送中の救急車内で心肺停止を来した例が混入しているなどの相違点があった。院外心肺停止の実態と従来報告されているプレホスピタルケアが行われなかった時代のDOAとの間には,母集団の質に明らかな隔たりがあった。今後は母集団を統一したうえで各システム間の治療成績を比較検討する必要がある。
  • 上野 孝, 中村 陽市
    1997 年 8 巻 2 号 p. 58-64
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
    熱傷受傷部位の真皮内リンパ管の形態変化の解明を目的に,ラットの腹部に局所的なII度熱傷を作成し,受傷部位の真皮内リンパ管の分布およびその拡張の程度を経時的に観察した。このために連続準薄切切片を作りリンパ管の同定を確実に行い,その三次元立体構築像をコンピューターで作成し検討した。また真皮内リンパ管の拡張の程度を言及するには,一切片の観察では不適当と考え,三次元立体構築像から単位皮膚面積あたりの真皮内リンパ管容積を算定し,正常時のものと比較した。正常時では真皮内リンパ管は主に脂腺の存在するレベル,すなわち真皮中層で皮膚面に平行に走る管腔組織として認められ,表皮直下からも下降しそれに流入するリンパ管がみられた。熱傷創では1時間後から12時間後までは,真皮中層に存在するリンパ管網,表皮直下からリンパ管網に流入するリンパ管,およびリンパ管網からさらに深層に向かうリンパ管のいずれも確認できた。1日後以降では表皮直下にみられるリンパ管が少なくなり,リンパ管は主に真皮の中層・深層で確認されるようになった。単位皮膚面積あたりの真皮内リンパ管の容積は1時間後から2日後までで正常時より有意に大きく,とくに4時間後から12時間後までは正常時の7倍ないし9倍になった。4日後以降はリンパ管の容積は正常時より大きいものの有意差は認められなかった。今回の結果は,実際に熱傷の影響を受けた真皮内に存在する末梢のリンパ管が組織間液を取り込みリンパが増加したことを形態学的に裏付けたことになる。また,2日後以降は真皮内リンパ管内に多数の遊走性細胞がみられたことより,これらの通路として機能していることも考えられる。本研究により,熱傷受傷局所の真皮内リンパ管の分布と拡張の程度の経時的変化を初めて実際に再現することができたと考える。
  • 横田 徹, 谷 徹, 小林 知恵, 小玉 正智
    1997 年 8 巻 2 号 p. 65-66
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
  • 福塚 邦太郎, 川上 正人, 岡田 芳明
    1997 年 8 巻 2 号 p. 67-68
    発行日: 1997/02/15
    公開日: 2009/03/27
    ジャーナル フリー
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