日本乳癌検診学会誌
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12 巻, 1 号
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  • 霞 富士雄
    2003 年 12 巻 1 号 p. 2-14
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 大内 憲明, 福田 護
    2003 年 12 巻 1 号 p. 15
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • 大森 芳, 大内 憲明, 辻 一郎
    2003 年 12 巻 1 号 p. 16-25
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    がん検診の精度をめぐる地域格差の要因を明らかにし, 質の管理と改善を図るためのコンピュータシステムを開発した。われわれは「がん検診の精度管理のためのコンピュータシステム開発委員会」を設置し, 以下のようなシステム設計を行った。1) 各市区町村・検診機関は性・年齢階級別の対象者数, 受診者数等の入力を行う。これをもとに診断精度に関する7つの指標 (受診率, がん発見率, 要精検率, 精検受診率, 人口に対する受診者の割合, 前回未受診者構成比, 陽性反応適中度) を算出する。データは各都道府県単位・全国単位で集計され, 7つの指標をめぐる地域間の比較を容易に行うことができる。2) 地域間格差の要因を検討するため, 検診実施体制を自己評価する際のチェックリストを作成した。自己評価の達成度は, 各都道府県平均と比較検討ができるレーダーチャートで示され, 関係各機関の検診実施体制の努力目標が明らかになる。これにより, 検診精度に関わる情報の標準化や比較検討が容易となり, 関係機関や地域間の格差の改善を通じて, がん検診事業の質の管理と改善に資することが期待される。
  • 東野 英利子, 村上 穆, 植木 浜一, 田枝 督教, 角田 博子, 鯨岡 結賀, 太田代 紀子, 森島 勇, 川口 祐子
    2003 年 12 巻 1 号 p. 26-29
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    茨城県におけるマンモグラフィ検診の特徴は1つの集団検診機関が多くの地域をカバーしていることである。そこでは精度管理者による統計の管理や, 読影医のほぼ全員が参加する検討会などにより精度管理がなされている。問題点としてはすべての検診機関で同様の精度管理を行うことが難しい, 対象人数が増えると同じような検討会の開催が難しくなる可能性があることなどがある。改善策としては, すべての検診機関が茨城県がん検診実施指針にそった検診を実施するよう監視することなどが考えられる。
  • 古妻 嘉一, 遠藤 登喜子, 岩瀬 拓士, 大貫 幸二, 永井 宏, 東野 英利子, 角田 博子, 大村 峯夫, 増田 慎三, 中谷 守一, ...
    2003 年 12 巻 1 号 p. 30-37
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    マンモグラフィ併用検診の精度管理には, 「良質の画像」に基づいた「読影力の向上」が大きな要因である。読影医不足解消のため, 精中委主催の読影講習会に加えて精中委共催の読影講習会を多く開催する必要があり, しかも, 共催講習会が主催講習会と精度が同じであることが必須である。大内班大阪講習会 (平成12年3月) での研究成果を基礎に, 平成14年3月末までの全30講習会 (大内班京都講習会では, 同日に初心者と経験者用の2つの講習会を実施した) 受講者1,412人を対象に調査を実施した。講習会の精度クリアは, 試験評価A+B取得率から, 講習会のランク別に設定した基準にて判定した。初期の8講習会では, 精度クリア率は88%であったが, 中期 (13年2月~13年9月) の11講習会では45%と極端に悪化した。この間, 講師に対するアンケートなども開始し, 講師のレベルアップとともに講習内容の改良を行った。その結果, 後期の11講習会ではクリア率は82%と改善した。今後も, 講習会の精度管理のためにアンケート調査を継続して実施していきたい。
  • 医師会員600名の講習効果について
    岡崎 邦泰, 山本 泰久, 園尾 博司, 小谷 秀成
    2003 年 12 巻 1 号 p. 38-43
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    乳癌検診の目的は乳癌の死亡率を低下させることである。そのためには精度の高い検診と受診率の向上が必要である。今後マンモグラフィ併用検診を広く普及させるために, まず視触診の精度を十分に保った上で, マンモグラフィ検診を導入する必要がある。岡山県医師会では2002年から3回の基礎講習を受講した医師が視触診検診を担当することにした。その結果, 岡山県全体では約70,345人の受診者の癌発見率は0.13%, 岡山市では20,936人で, 癌発見率は0.17%であった。過去10年の平均癌発見率0.04~0.05%に比較して大幅な上昇が見られ, 基礎講習会は精度向上に大変有効であった。受診率の向上には, 現在の医療制度のもとでは, かかりつけ医 (プライマリケアードクター) の参入が必要で, かかりつけ医のもとで精度の高いマンモグラフィ併用検診導入のシステム作りを進めている。さらに国, 行政, 医師会, 学会, マスコミ, 企業, 各種団体など官民が一体となった「乳癌撲滅の国民運動」を展開する必要がある。
  • 西村 誠一郎, 高橋 かおる, 田辺 真彦, 徳留 なほみ, 多田 敬一郎, 蒔田 益次郎, 多田 隆士, 吉本 賢隆, 霞 富士雄, 秋山 ...
    2003 年 12 巻 1 号 p. 44-49
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    1998年から2000年の間に外来経過観察中に新出してきた乳癌症例30例をもとに, 年齢別の至適な検診間隔, 検診方法について検討した。2年以内であれば25例中22例 (88%) がT1で発見され, また3年まででは30例中25例 (83%) がT1であったことから, 多くの症例が3年以内であればT1で見つけ得ると思われた。これらを年齢別にみてみると, 60歳以上では観察間隔が長いにもかかわらず, 40歳代, 50歳代に比べて腫瘍径は小さく緩徐に発育することが示唆された。年齢別の発見動機では, 50歳, 60歳以上では視・触診あるいはMMGがほとんどで, 40歳代では全例MMGあるいはUS発見であり, そのうちの2/3はUS発見であった。60歳以上であれば検診間隔を3年に延ばせる可能性が示唆され, また40歳代は1~2年の間隔でMMG併用を基本とし, 適宜USを併用すべきであると思われた。
  • 金沢市医師会方式1年を経過しての検討
    羽柴 厚, 石田 一樹, 小山 信, 浮田 俊彦, 前川 信政, 西村 功, 村 俊成, 川島 博子, 津川 浩一郎, 三輪 晃一
    2003 年 12 巻 1 号 p. 50-57
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    金沢市すこやか検診では平成13年度よりMMG併用検診を開始し, その1年の現状と問題点を検討した。対象は50, 55, 60歳女性で視触診にマンモグラフィ (MMG) を併用した。検診方式は分離併用B (2施設分離併用) 変法とした。撮影方法はMLOとし, 撮影医療機関は指定した。撮影医療機関で一次, 医師会で二次およびレフェリーによる三次読影を行った。検診対象者7,754名, 受診者数945名 (12.2%), 要精検率10.3%, 精検受診率82.5%であった。発見癌5例 (0.53%) のうち4例が早期で, そのうち2例 (0.21%) が非触知早期乳癌であった。二次読影以降で, 一次で要精検 (カテゴリー3, 4, 5) が最終異常なし (カテゴリー2, 1) へは93例 (9.8%), 異常なしから要精検へは42例 (4.4%) あった。その結果, 要精検が14.7%から10.3%に減少し, この変更例から非触知早期乳癌1例を発見できた。また陽性反応適中度は5.2%であった。
    金沢市では胃癌, 肺癌検診にこの三次読影方式を用い, 高い精度管理を行ってきた。今回この方式をMMG併用乳癌検診にも適用し, 要精検率の低下をさせつつ, 二次以降で非触知早期乳癌1例を拾い出すことができた。しかし, 検診受診率, 精検受診率が低く, 費用対効果など問題も多い。検診医療機関の指定, かかりつけ医への情報還元, MMG検診の有用性, 検診制度の周知にも熱意と工夫が必要である。
  • 西田 禎宏, 先田 功, 林田 博人, 吉田 哲也, 杉本 欣也, 竹政 順三郎
    2003 年 12 巻 1 号 p. 58-63
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    西宮市では平成13年7月よりMMG併用検診を開始した。当初より精度管理に重点をおいた検診を進めてきているが, 問題点を抱えながらの船出であった。これらの問題点に対するわれわれのストラテジーとこの1年間の成果を報告する。
    医師・技師の確保は医師会報での啓発等により受講者数を増やしてきた。数少ない受講医でのダブルチェックは困難で, CADとA判定医による二次読影を委託した。精度管理委員会を設け, 医師会と行政との連携を強化した。検診日数を増やし, 受診数の増加を図った。市主催の講演会で市民にMMG検診の意義を訴え, 受診者にも説明している。西宮MMG研究会を設立し, 各施設での精度管理の向上・維持に努めている。アンケートにより精検施設を検討・選出し, 検診後の受診施設紹介のため市に提示した。平成13年度の併用検診による発見乳癌は1名で, 発見率は0.37%であった。
  • 萩原 明, 有田 英二, 土井 卓子, 中島 康雄, 福田 護
    2003 年 12 巻 1 号 p. 64-69
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    「目的」平成13年10月から横浜市ではマンモグラフィ併用検診をスタートさせた。日本乳癌検診学会精度管理中央委員会の上位認定医師15名と神奈川乳房画像研究会世話人の放射線技師18名の協力により読影会を実施している。
    「方法」乳房X線装置を保存している46機関が, 問診, 触診後, 一次マンモグラフィを施行し, フィルムは宅配便で総合判定会事務局に送付され, 二次読影は3~4人の医師と当番世話人技師8人および事務局2人が出席し, オープンリーディング方式で誰でも自由に参加できるシステムとした。
    「結果」判定会は延べ47回, 合計12,040人, 要精検率14.9%, 癌確定者は31名 (0.25%) となった。精度管理面として, 読影時には臨床画像評価票にコメントを記入し, フィルムと同時に一次医療機関に連絡をしている。
    「考察」ガイドラインを満たす装置は約半分の23機関で, CR装置の保有は6機関となり, これからの課題ともなっている。今後は問題となった17機関の追跡を行い, 精度向上に寄与したいと考えている。
  • 大内 憲明, 福田 護
    2003 年 12 巻 1 号 p. 70-76
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
  • マンモグラフィ導入にあたって
    千島 隆司, 須田 嵩, 田村 暢男, 有田 英二, 福田 護, 土屋 周二
    2003 年 12 巻 1 号 p. 77-87
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    昭和55年度から平成11年度までの20年間にわたる横浜市乳癌検診結果を集計し, 視・触診法による乳癌検診の有効性と, これからの乳癌検診の方向性について検討した。検診の対象は横浜市在住の30歳以上の女性で, 20年間における乳癌検診受診者総数は620,429人であった。そのうち要精検率は7.1%であり, 乳癌発見率は0・11%であった。発見乳癌患者のうち早期乳癌は49.8%で, 乳癌検診の目標とされる50%をほぼ満足する値であった。その一方で, 近年は初診者での乳癌発見率が上昇しているにもかかわらず, 初診時の早期乳癌症例は減少傾向にあった。本来の乳癌検診の目的を早期乳癌発見による乳癌死亡率の減少と考えるならば, 現行の視・触診のみによる検診では不十分であることが再認識された。今回われわれは, 視・触診による乳癌検診について再検討するとともに, マンモグラフィ併用モデル検診の結果を加味しながら, 横浜市乳癌検診にマンモグラフィが導入されるに至った経緯について考察する。
  • 大貫 幸二, 黒澤 郁夫, 渋谷 大助, 松野 正紀, 大内 憲明
    2003 年 12 巻 1 号 p. 88-93
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    宮城県対がん協会は, 乳癌検診会場にマンモグラフィと超音波検査装置を設置し, 精密検査の一部を検診会場で実施している。この検診会場での精密検査と検診時の指示の妥当性につき検討した。
    検診方法は視触診単独あるいはマンモグラフィ併用で, 検診間隔は基本的には逐年である。1995~1998年の受診者230,979名, および1996~1999年の癌登録者306名と検診後1年以内に発見された中間期癌登録者25名について, それぞれ検診時の精密検査, 指示状況, 臨床病理学的因子について調査した。
    検診時の指示は, 隔年検診における次回集検 (1年後検診) が7,531名 (3.3%) と多かった。癌登録者では13名 (逐年受診の11%), 中間期癌では5名 (20%) において次回集検の指示がなされていた。その18例中13例 (72%) に腫瘤を触知し, 15例 (83%) が49歳以下で, 12例 (67%) で乳腺症と診断されていた。精密検査の画像を見直すと6例 (33%) に癌を疑わせる所見があった。触診所見のあった中間期乳癌5例を精密検査の偽陰性例とすると, 精密検査の感度は98.4%と推定できた。
    検診機関で有所見者の経過観察を行うのは不適切であり, また, 精密検査の精度管理が必要であると思われた。
  • -読影実験からみた所見の取り方, 共通認識の再確認-
    森島 勇, 角田 博子, 遠藤 登喜子, 東野 英利子, 大貫 幸二, 岩瀬 拓士
    2003 年 12 巻 1 号 p. 94-100
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    マンモグラフィ講習会を通じた所見の取り方・共通用語の認識が正しく浸透しているのか, 講習内容の問題点や改善点はないのかを探る目的で, 読影実験を施行した。講習会読影試験A取得者2人の合意に基づき, 乳癌15症例および良性・正常を含む60症例120乳房のマンモグラムを準備した。読影試験A取得者41人に対して読影実験を施行し, マンモグラムを準備した2人を加えた43人を対象に, 所見の取り方・カテゴリーの相同違を検討した。また, 41人のうち2回読影をした7人について, 1回目と2回目での差異についても検討した。腫瘤に関しては, 境界の認識はよく一致していた。石灰化は, カテゴリー分類そのものはよく一致していたが, カテゴリー判定に至るまでの形態・分布の評価に若干の差がみられた。構築の乱れは, 大きいものはよく認識され一致していたが, 程度の軽いものは一致率が低い結果であった。局所的非対称陰影は, 所見の拾い上げそのものの一致度が低い結果であった。2回読影した各個人における1回目と2回目の取捨の差異を所見別にみてみると, 腫瘤と石灰化は差異が少なかったが, 構築の乱れ, 局所的非対称陰影は一致度が低い結果であった。今回の読影実験からは, 構築の乱れや局所的非対称陰影が最も差が生じた所見であったが, 腫瘤や石灰化についても改善されるべき点が見つかった。今後これらの結果を念頭において, 講習会の際の内容に還元したいと考えている。
  • 長谷川 志賀子, 大貫 幸二, 永窪 純, 北見 淳, 大山 勝彦, 小泉 亮, 大内 憲明
    2003 年 12 巻 1 号 p. 101-107
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    [目的] マンモグラフィ併用検診発見乳癌の画像所見を検討することによって, 特に40歳代にマンモグラフィを導入する場合の問題点を明らかにする。 [対象と方法] 1995年から1998年までの, 宮城県対がん協会におけるマンモグラフィ併用検診発見乳癌のうち, 40歳代29例, 50歳代19例, 60歳代17例の65例を対象とした。対象症例の画像所見を腫瘤, 石灰化, その他, 所見なしに分類し, その結果を年齢階級別, 乳房の構成要素別で検討を行った。 [結果] 年齢階級別での描出率は, 40歳代は83%, 50歳代は90%, 60歳代は100%であった。所見別では, 40歳代は石灰化が多く, 50歳代と60歳代は腫瘤が多かった。乳房の構成要素別に見た所見は乳腺が脂肪性になるに従い, 腫瘤の割合が高くなった。ステージI以上の浸潤癌では, 40歳代の腫瘤の描出率は33%と他の年代に比べて低かった。また, 40歳代の所見なしの5例のうち不適切な撮影条件等によるものが2例あった。 [考察] 40歳代の乳房の構成は不均一高濃度, 高濃度が多く腫瘤の認識が困難で, 石灰化を伴わない微小浸潤癌を描出していない可能性がある。40歳代にマンモグラフィ検診を導入する場合, 最適なポジショニングと適切な乳腺濃度が不可欠であり, 高コントラストシステムの使用と日常の品質管理が重要である。
  • 東野 英利子, 植野 映, 角田 博子, 森島 勇, 太田代 紀子, 金澤 宏
    2003 年 12 巻 1 号 p. 108-113
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    茨城県では超音波を用いた乳癌検診を開始するにあたり, 2001年1月および3月に超音波検診従事希望者に対して2日間の講習会を2回行った。その講習会の講習効果を知るためにビデオを用いた動画による2種類のテストを講習の前後に行った。
    対象は医師69名, 技師57名, 計126名である。テスト1は病変の検出能を調べるためにある範囲のスキャンの中に乳癌が含まれていたかどうかを問うもので, 6題出題した。テスト2は病変に対する評価能を調べるためのもので, 病変部のスキャンを見てそのカテゴリー判定を答えるもので, あらかじめ講師の合議で決定したカテゴリーを正答とした。
    テスト1, 2ともに成績に経験による差が見られなかった。またテスト1は講習前後で改善が認められず, テスト方法に問題があるか, 講習の仕方に問題があるか, あるいは短い講習では検出能の向上は望めない可能性があった。テスト2は講習後に改善し, 講習により病変に対して共通のカテゴリー判定を教え, それを用いることが可能と考えられた。
  • 西 敏夫, 弥生 恵司, 古妻 嘉一, 綿谷 正弘, 藤本 幹夫, 中谷 守一, 上池 渉, 野村 孝, 川崎 勝弘
    2003 年 12 巻 1 号 p. 114-118
    発行日: 2003/03/20
    公開日: 2011/03/02
    ジャーナル フリー
    乳頭異常分泌は腫瘤非触知乳癌の唯一の症状であることがあり, その分泌液中のCEA測定は重要なスクリーニング法の1つである。われわれは, 簡便で迅速なimmunochromatographic assay (ICGA) 法によるCEA測定キットを開発し, 従来よりのCEA測定キットであるマンモテックとICGA法を比較検討した。南大阪地区の近隣14施設を受診した乳腺疾患患者94症例の乳頭分泌液115検体で比較検討をおこなった結果, カットオフ値を400ng/mlとすると, 陽性一致率86.2%, 陰性一致率100%, 全体一致率は96.5%であった。
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