日本応用動物昆虫学会誌
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22 巻 , 1 号
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  • 成瀬 博行
    1978 年 22 巻 1 号 p. 1-6
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    モモハモグリガの幼虫密度とモモの落葉程度との関係を調査し,以下の結果を得た。
    1973年の7月∼9月にかけて激しい落葉により葉枚数が減少したが,これは第3∼第6世代の幼虫の多発にともなうものであった。年間の落葉率(%)の消長は,1葉当り幼虫密度の消長と極めて類似した。また,各調査日ごとの幼虫密度の対数値と落葉率との間に直線関係が存在し,落葉の起こる限界の密度は,1葉当り約2頭であると推定された。同様の関係は調査樹ごとの幼虫密度と落葉率との間にも認められたが,それ程明瞭ではなかった。個々の葉を比較すると,葉位の低いものほど落葉しやすい傾向が認められたが,葉位に大差なければ,1葉当り生息数の多い葉ほど落葉率が高かった。また,このような落葉が本種個体群に対して,密度依存的な過程として大きな影響を与えうると考えられた。
  • 松浦 博一, 宮下 和喜
    1978 年 22 巻 1 号 p. 7-11
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    タマナヤガ幼虫の発生消長を石川県において調べた結果,日長が12時間を割る9月下旬頃から発生数が急激に減少し,10月以降は発生が確認できなかった。そこで,ふ化直後の幼虫をいろいろな温度・光周条件下で飼育し,幼虫期または蛹期で休眠が起こるかどうか,また,成虫の夜間活動性および卵巣の発育に違いが生じるかどうかを調査した。その結果,
    (1) 20°Cおよび26°Cの温度条件下で日長を10L-14D∼16L-8Dの間で変えても,幼虫期および蛹期に休眠誘起は認められなかった。
    (2) アクトグラフで調べた成虫の夜間活動量も,幼虫期および成虫期の日長の違いによって特別な変化は示さななかった。
    (3) 成虫の卵巣は,幼虫期における日長の違いに関係なく,羽化6日目までにはすべて成熟していた。
  • 安田 誠
    1978 年 22 巻 1 号 p. 12-17
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    室内条件下におけるミカンハダニの増殖及び増殖過程での分散の起こり方を調査した。
    1) 雌の生存曲線(lx),産卵曲線(mx)及びlx・mx曲線を求め,これから純増殖率(R0)と内的自然増加率(r)を求めた。R0は19.57,rは0.1708/♀/日であった。
    2) 室内条件下での増殖は,雌成虫が1頭でも侵入すると,それ以後指数的増加傾向を示した。ピーク以後の個体数の減少も急激で,食い尽くし的増殖傾向を示すものと推測された。
    3) ピーク以後の減少は,植物体上でハダニ密度が高まり(1葉当り雌成虫が40頭位),それに伴い植物体の栄養状態が悪化(被害程度別基準80∼100%)して,こみあいすぎの影響が顕著に現れて初めて引きおこされる。この時,集団的移動と思われる現象も観察された。
    4) 分散の主体となるのは成虫期の個体によるものと推測された。
  • 大津 正英
    1978 年 22 巻 1 号 p. 18-21
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    山形県の中央部に位置する白鷹山(海抜994m)の東側山麓,標高560∼680mのスギ・アカマツ幼令人工造林地において,林床植生のススキ,雑草,雑木,ササ,およびクズが密生している林地を選定し,そこに生息している野ネズミを1974年5月から1976年4月までの2か年間,毎月1回,各回とも3晩連続して採集したところ,つぎの結果がえられた。
    (1) ハタネズミの採集数は,スギ・アカマツの幼令人工造林地では,その林床植生が雑草の所において最も多かった。
    (2) ヤチネズミの採集数は,スギ幼令人工造林地で,その林床植生が雑草の所において最も多かった。
    (3) アカネズミの採集数は,スギ幼令人工造林地にきわめて多く,しかも,その林床植生が雑木の所において最も多かった。
    (4) ヒメネズミの採集数は,スギ幼令人工造林地で,その林床植生が雑木の所において著しく多かった。
  • 宮島 成寿
    1978 年 22 巻 1 号 p. 22-25
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    家蚕細胞質多角体病ウイルスの精製,濃縮のために用いる適当な薬剤を調べるため,化学的処理すなわち,ethylenediaminetetraacetic acid (EDTA),塩化マグネシウム,四塩化炭素,クロロホルムおよびクロロホルム-n-ブチルアルコールによる各処理が家蚕細胞質多角体病ウイルス(CPV)の感染力におよぼす影響について検討した。
    (1) EDTA処理については,CPV液に最終濃度でそれぞれ0.1M, 0.01M, 0.001MになるようEDTAを加えて蚕児に接種しても,無処理のCPVと比較して感染力の差は認められなかった。
    (2) 塩化マグネシウム中の温度処理については,CPV液に最終濃度で1Mの塩化マグネシウムを加え,50°C, 60分間処理後蚕児に接種しても,無処理のCPVに比べて感染力の差は認められなかった。
    (3) 最終濃度でそれぞれ5%,10%, 20%, 40%になるようCPV液に四塩化炭素を加えるか,または10%, 20%, 40%になるようクロロホルム-n-ブチルアルコール(1:1)を加えて処理した後蚕児に接種すると,四塩化炭素処理ではCVPの感染力は低下しなかったが,クロロホルム-n-ブチルアルコール処理では感染力の低下が認められた。
    (4) クロロホルム処理では,CPV液とクロロホルムとを20:1の比で混合し,その遠心上清を蚕児に接種すると,2log以上の感染力の低下が示された。
    (5) 以上のことから,CPVはEDTA,塩化マグネシウム,四塩化炭素に対しては耐性であるが,クロロホルムおよびクロロホルム-n-ブチルアルコールに対しては感受性である結果が得られた。なお,これらの結果,は,CPVの系統(4角形の多角体を形成する系統TC,6角形の多角体を形成する系統HC)による感受性の差は認められず,TC, HCはともに同じ傾向を示した。
  • 松永 良夫
    1978 年 22 巻 1 号 p. 26-32
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    マシン油乳剤を温州ミカンに対して冬期に散布すると,高粘度のオイルは低粘度のものに比べて,葉内への初期移行量はより少なかったが,10日以上を経過すると,その残留量はより多くなった。
    温州ミカンの耐凍性はオイルの散布により低下する。低下の程度は,散布から低温処理までの期間が長いほど著しい。また,オイルの粘度が低いほど移行速度が早く,耐凍性は速やかに低下した。しかし,オイルの葉内への移行に十分な期間を経過した後では,オイルの粘度にかかわりなく,耐凍性の低下はほぼ同等であった。これらの結果は,耐凍性が葉内に移行したオイルの量によって支配されていることを示すものである。
    耐凍性低下の直接の原因は,主として葉内の可溶性糖の異常な消費による濃度低下のためと考えられた。オイルの散布後に発生した春葉には,オイルは全く移行しなかった。
  • 辻英 明, 藤田 勝大
    1978 年 22 巻 1 号 p. 33-37
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    殺虫剤抵抗性ツマグロヨコバイ(新和系)終令幼虫の虫体局所施用による殺虫力,および全身ホモジェネートChE活性の阻害力の両方で,ホルモチオンとMTMCとの共力作用は検出できなかった。しかし,混合粉剤としてポット植の稲に散布した場合の殺虫力では明白な共力作用が認められた。この共力作用は,一方の化合物を稲の茎の下方部分に局所施用し,他方を粉剤散布しても,あるいは両方の化合物を稲の茎に局所施用しても明らかにみられた。ツマグロヨコバイは元来稲の上部の葉を選好し,茎の下方には少なかった。従って,この共力作用は,化合物の植物体浸透性やガス化を前提とし,稲体を経てはじめて現われるものと考えられる。
    ホルモチオンとの組合せによる稲体局所施用での共力作用は,BPMC, MPMC, NACでも認められた。
  • 松本 要, 藤原 昭雄
    1978 年 22 巻 1 号 p. 38-39
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 杉本 渥, 小林 尚
    1978 年 22 巻 1 号 p. 40-43
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 中尾 舜一
    1978 年 22 巻 1 号 p. 43-45
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 久野 英二
    1978 年 22 巻 1 号 p. 45-46
    発行日: 1978/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
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