日本応用動物昆虫学会誌
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28 巻, 4 号
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  • 中尾 弘志
    1984 年 28 巻 4 号 p. 193-200
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
    キジバトは北海道では夏鳥で,長沼町での生息期間は3月下旬から11月下旬であった。調査期間中に,生息密度の大きな変動はなかった。
    繁殖期間は,4月上旬から10月下旬までであった。抱卵期間は14~17日(15.6±0.6日,n=126),育雛期間は14~19日(16.6±1.2日,n=126)であった。
    1978年までは,ダイズの発芽期と繁殖のピークがよく一致し,雛のいる巣が多く,ダイズの被害も多かった。しかし,ドイツトウヒの下枝の刈取りにより営巣環境が悪くなった1980年以後は,ダイズの発芽期に営巣数が少なく,雛のいる巣がほとんどなく,ダイズの被害は少なかった。孵化率は,8か年の平均で54%,巣立ち率は74%,繁殖成功率は40%であった。
  • 鷲塚 靖, 田中 秀俊
    1984 年 28 巻 4 号 p. 201-208
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    筆者らは1983年2月から10月まで大分県臼杵市で,クロマツ,スギ,ヒノキ,タケ,の各人工林でリンとBHCの分布を調査した。比較として,同じ地域の自然林(針葉広葉混交林)と長野県燕岳山麓中房温泉のヒノキ林で同様の調査を行った。これらの結果を要約すると次のようになる。
    1) クロマツ,スギ,ヒノキの各林分でのリンの分布はほとんど同じ値を示したが,タケ林はこれに比べてリンの含量がやや少なかった。
    2) 各林分で,食物連鎖が進むに従って,リンの生物濃縮がみられた。
    3) 人工林と自然林でのリンの分布は人工林の土壌の含量が自然林のそれに比べてやや高く,自然林のアカネズミのリンの含量は人工林のそれよりやや高かった。
    4) BHCの分布はリンとまったく異なり,L層のBHCの含量が最も高く,ついで樹木類の葉のそれであった。樹木類の葉では針葉樹のBHCの含量が高く,その順位はヒノキ,スギ,クロマツと低くなり,タケに含まれるそれは著しく低かった。
  • 1984 年 28 巻 4 号 p. 208a
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 1984 年 28 巻 4 号 p. 208b
    発行日: 1984年
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • II. パン粉を餌に用いた場合の発育について
    新穂 千賀子
    1984 年 28 巻 4 号 p. 209-216
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    タバコシバンムシの発育に及ぼす温度の影響について,パン粉を餌に用いて調べ,昆虫飼料Iの結果と比較考察した。実験は20∼30°Cまでの5温度区で,湿度70%,照明16L-8Dの一定条件下で,個体別飼育の方法で行った。
    1) 全発育日数は30°Cで平均57日,27.5°Cで63日,25°Cで81日,22.5°Cで94日,20°Cで217日であった。低温では発育速度は低下し,死亡率が増加した。
    2) 全発育期の発育速度の回帰直線はY=0.0013X-0.0192となり,発育零点は15°C,計算によって求めた発育有効積算温度は781.9日度であった。
    3) 幼虫の脱皮回数は低温になるほど多くなり,22.5∼30°Cでは4回,20°Cでは5回のものが最も多く出現した。
    4) 終齢幼虫の頭幅は,高温よりも低温で,より大きくなり,25∼22.5°Cで最大となった。幼虫頭幅の成長比は多齢型では低くなり,成長比の平均は4齢型1.54, 5齢型1.43, 6齢型1.34であった。
    5) 営繭率は平均93.7%と高く,蛹の羽化率も平均98.0%と高い値を示した。
    6) 成虫生存日数は低温で長くなり,20°Cでは最大136日も生存した。また,雄より雌のほうが長命であった。30°Cの高温でもその差は約10日であった。
    7) 昆虫飼料Iに比較すると,パン粉の場合は発育速度がかなり遅く,頭幅成長比も低いが,営繭率,蛹の羽化率が昆虫飼料Iに比して非常に高かった。
  • 安田 弘法
    1984 年 28 巻 4 号 p. 217-222
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    愛知県北設楽郡の放牧地において,1982年5月下旬より11月上旬まで,設置後1, 2, 3日と経過したふん内に見られる食ふん性コガネムシ類成虫の種数および個体数を調査した。
    1) 採集個体数は2科4属51,225個体であり,個体数の多い種はフチケマグソコガネ(46.3%),マグソコガネ(22.1%),カドマルエンマコガネ(21.7%)の順で以上の3種で全採集個体の約90%を占めた。
    2) 種により主としてふんの直下の地中に生息する種とふん内に生息する種とがあったが,両種とも6月中旬から7月中旬にかけて出現のピークがみられた。この出現ピーク時に,地中で生息する種ではふん設置後の経過日数とともに個体数の減少傾向がみられたが,ふん内で生息する種ではこのような傾向はなかった。
    3) 比較的個体数の多い12種について,成虫の出現パターンをWHITTAKER (1952)のpercentage similarityを用いて調べたところPS=0.65で三つのパターンにわけられた。また,PS=0.5ではあるが春と秋に出現し,出現パターンの等しいオオフタホシマグソコガネとマグソコガネを一つのグループとすると次の四つのパターンにわけることができた。
    春・秋出現型(マグソコガネ,オオフタホシマグソコガネ),初夏出現型(コマグソコガネ,オオマグソコガネ),春から秋にかけて出現・秋ピーク型(フトカドエンマコガネ,クロマルエンマコガネ),夏出現型(フチケマグソコガネ,オビマグソコガネ,コスジマグソコガネ,ウスイロマグソコガネ,ツノコガネ,カドマルエンマコガネ)
    4) 個体数の多いフチケマグソコガネ,マグソコガネ,カドマルエンマコガネ,オオマグソコガネでは成虫出現のピークが異なっていた。
  • I. 豆のサイズと雌成虫の堆積穀層への侵入度
    渡辺 直
    1984 年 28 巻 4 号 p. 223-228
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    A pile of legume seeds (25ml) were placed in a test tube (2.2cm in diameter). Five pairs of the adults were released in the test tube. After all the adults had died, number of eggs deposited on the surface of seeds were counted. This test was done for five kinds of seed of different sizes, (Pisum sativum>large Vigna angularis>V. unguiculata>normal V. angularis>V. radiata) respectively. In P. sativum both species of beetle (C. chinensis and C. maculatus) distributed their eggs evenly on each seed. While in the pulses having relatively smaller size of seed, C. maculatus could deposit their eggs much more deeper than C. chinensis. The measurement of the length, width and thickness of the body indicated that C. maculatus had apparently slimmer and flatter body than C. chinensis. This might enable C. maculatus to creep into the pile more easily than C. chinensis.
  • 近藤 栄造, 石橋 信義
    1984 年 28 巻 4 号 p. 229-236
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ハスモンヨトウSpodoptera lituraの成虫,蛹,前蛹および幼虫に対する昆虫寄生性線虫Steinernema feltiae (=Neoaplectana carpocapsae) Mexican系の感染性と昆虫体内での発育・増殖を調査した。成虫には濾紙上での接触法と餌混入法のいずれでも感染し,生体重1mg当りの線虫数は接触法で約530頭,餌法で約620頭となり成虫で最も多かった。蛹への感染は蛹のエイジによって著しく異なり,蛹化後24時間以内の蛹の約半数は感染したが,蛹化後72時間以降の蛹にはまったく感染しなかった。生体重1mg当りの線虫数は,蛹で最も少なく,しかも蛹化後1∼2日に感染した蛹においては,線虫は脱出できずに死亡するものがあった。前蛹で感染したものはほとんどが蛹化したが,蛹型は異常で大形軟弱となり,感染後48時間以内に死亡した。この死亡蛹から分離された線虫数は,蛹1頭当り約68,000頭,生体重1mg当り約280頭で,幼虫体感染とほぼ同じであった。5齢幼虫には,接種後30分以内に感染した。線虫は2日以内に成虫へ発育し,接種後5日目には,感染態3期幼虫が出現した。幼虫体からの線虫の遊出は,虫体が小さいほど早く,遊出のピークは接種後10∼13日に認められた。ハスモン幼虫の生体重とハスモン1頭当りの線虫遊出数には,+0.957の高い相関があったが,幼虫生体重と1mg当り遊出線虫数には,+0.281であった。
  • 塩見 正衛, 廣崎 昭太
    1984 年 28 巻 4 号 p. 237-243
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ある地域の害虫の発生量を予測する重回帰式を推定するために,次のような2段サンプリングを行う:(1)地域内の圃場をいくつか選定し,(2)各圃場内に複数個のプロット(あるいは枠)を置いて,そこに生息する害虫の密度を推定する。このようなサンプリングに基づいて,目的変数(害虫密度)yに対する説明変数(発生要因)x1, x2, x3, …, xp, xp+1, …, xqの重回帰式を推定したい。ここに,x1, x2, …, xpは各圃場内では共通の値を取るが圃場間では異なる値をとる説明変数,xp+1, xp+2, …, xqは圃場内のプロットごとにも異なる値をとる変数である。
    重回帰式の計算においては,まず残差平方和を最小にする方法か予測平方和を最小にする方法による説明変数の選択を,第1段のサンプリングに対応した説明変数x1, x2, …, xpに対して行い,モデル
    y01x(1)2x(2)+…+βrx(r)+z (1)
    の推定を行う。ここに,x(i)x1, x2, …, xpのなかのいずれかに対応している。同様に,説明変数の選択をxp+1, xp+2, …, xqに対して次のモデルのもとで行う:
    z0'r+1x(r+1)r+2x(r+2)+…+βr+sx(r+s)+ε, (2)
    ここに,(1), (2)式におけるβは母偏回帰係数,zは平均0,分散σ12の正規分布に,またεは平均0,分散σ22の正規分布に従う残差とする。また,pr, q-ps, σ12≥σ22となる。(1)式はσ12の推定値で,(2)式はσ22の推定値で検定される。そのため,まったく同じデータから導かれる1段の重回帰式の推定値とは異なった結果を得る。
    具体例として,ヤノネカイガラムシ第1,第2世代の雌成虫数の予測を行った。
  • 古田 公人
    1984 年 28 巻 4 号 p. 244-249
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    トドマツオオアブラムシの生活史と個体数の季節的変化を関東地方で調査した。その結果,以下のことが判明した。
    1) 3月にふ化し,5月下旬∼7月中旬に有翅虫が出現し,12月に産卵した。1雌成虫当り平均産卵数は約7個と推定された。
    2) 1年間に最大9世代を経過した。
    3) 密度は6∼7月と9∼10月にピークをもつ2山型の変化を示し,樹高25∼50cmのシラベ1本当り最大で100∼150頭に達した。8月には一時的ながら,大幅に密度は低下した。
    4) ほぼ全期間にわたりトビイロケアリが共生した。天敵類は5∼6月と11∼12月に樹上に見られたが,密度を低く抑えるうえで有力なものは見当らなかった。
    5) 以上,トドマツオオアブラムシは関東地方で高い密度で発生し,その環境条件は本種に好適なものと考えられる。
  • 高田 肇
    1984 年 28 巻 4 号 p. 250-253
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ダイコン葉を餌として飼育したモモアカアブラムシの幹母の卵巣小管数と産子数を調べた。
    1) 幹母の卵巣小管数は10∼18本,平均14.7本(n=50)であった。第3世代無翅単性雌では,1個体が9本であったほかは,すべて10本(n=50)であった。
    2) 幹母の1匹当り産子数は,20±1°C, 15L-9Dの恒温室では61∼185匹,平均112.8匹(n=6),野外条件下では23∼138匹,平均72.1匹(n=29)であった。このうち4個体は,単性雌の推定最多可能産子数:120匹より多い130匹以上の子虫を産出した。
    3) 幹母の4日間当り最多産子数は,恒温室では23∼33匹であった。33匹/4日という産子率(2個体)は,同条件における単性雌のこれまでの最高産子率:28匹/4日より高い。
    4) 幹母とその後世代の単性雌間の最多可能産子数や産子率の違いは,卵巣小管数の違いに起因すると考えられる。
  • 後藤 哲雄
    1984 年 28 巻 4 号 p. 254-259
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ハダニ亜科の休眠性と寄主植物のフェノロジーとの関係を検討する目的で,ミズナラに寄生するオウトウハダニの生活環を調査した。
    1) 本種は,6月上旬から10月中旬まで活動し,ミズナラの展・落葉時期によく適応していた。この活動期間中に4世代を経過したと推定された。
    2) ハダニとイチレツカブリダニの個体数は,単峰型の変化を示したが,発生は相互に依存関係が認められなかった。
    3) 18°Cにおける臨界日長は14.0hrと14.5hrの間にあった。休眠誘起時期は8月下旬であり,臨界日長で予測される時期とかなりよく一致した。
    4) 休眠雌は11月中旬以降に採集した個体から産卵を始めたが,産卵までの日数は徐々に連続的に減少したので,休眠消去時期を特定できなかった。加温後に産卵した雌の比率は季節の進行につれて増加したが,100%に達しなかった。
    以上の結果を,リンゴおよびミズナラでの報告と比較して考察した。
  • 井上 晃一
    1984 年 28 巻 4 号 p. 260-268
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミカンハダニのamitraz抵抗性の現象を集団遺伝学的に解明するため,連続選抜による抵抗性の発達程度とその遺伝様式ならびに抵抗性と適応度の関係を分析した。
    1) amitraz連用ほ場から採集し,その後室内でamitrazによる選抜を20回行った選抜集団(R)と,非選抜集団(S)との間にはamitrazに対する感受性レベルに大きな差異が認められ,R/S比はLC50値で最大158を示した。
    2) 抵抗性系統と感受性系統を用いた交雑実験の結果,ハダニの卵のamitraz抵抗性は不完全優性の単一主働遺伝子によって支配されるものと推定できた。
    3) 起源が同じ愛媛県産のamitraz抵抗性系統と感受性系統を用いて,各遺伝子型個体間の生存率,出生率(産卵数)および増殖率の差異を種々の環境条件下で調べたが,一部の条件(25°C)を除けば,ほとんど差がみられなかった。また,両系統の混合集団を約32世代にわたって薬剤に接触させない環境で飼育を継続したが,この間,amitraz感受性は当初と比べ大きな変化はなかった。以上の結果から,抵抗性個体(RR, RS)の適応度は感受性個体(SS)とほぼ同等であることが考えられた。
  • III. 繭の組成と硬さ
    石井 象二郎, 井口 民夫, 金沢 純, 富沢 長次郎
    1984 年 28 巻 4 号 p. 269-273
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    イラガMonema (Cnidocampa) flavescens WALKERの幼虫は非常に硬い繭をつくる。その硬さは物理的な構造と化学的な組成に由来する。
    繭層は異質の4あるいは5層からなる回転楕円体で,繭層率は20%を越えるものが多い。繭層には蛋白質が約34%含まれ,その蛋白質は絹糸蛋白と,吐出液に含まれる蛋白質である。後者は絹糸の網目に塗り込まれる。営繭の当初淡褐色であった繭は時間の経過に伴って濃褐色となり,硬化する。硬化した繭層の蛋白質にはβ-アラニンの含量が高い。繭の硬さは化学的には硬化された蛋白質がおもな要因で,それが絹糸の網目にきっちりと詰まっているのである。
    繭層にはカルシウムが多く含まれるが,それはシュウ酸カルシウムとしてマルピーギ管で生成されたものであり,主として繭の白斑部に局在している。カルシウム含量が高いことは,繭の硬さに直接の関係はないであろう。
  • 粥見 惇一, 桐谷 圭治, 下畑 次夫, 安田 弘之, 都築 仁, 浅山 哲
    1984 年 28 巻 4 号 p. 274-281
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    イネミズゾウムシ個体群密度の制御機構と平衡密度について検討した。
    1) 越冬後成虫の産卵は1ポット当り2頭をこえると密度効果が認められ,1ポット当り8頭以上では産卵数の減少が著しかった。
    2) 経時的密度調査の結果より生存曲線を作成した。卵から成虫までの生存率は主として卵から若齢幼虫までの期間の生存率に支配されていること,またこの時期の死亡率は卵密度に正の依存性を示した。老齢幼虫から土繭形成までの期間の死亡率も密度依存的に変化することがみられた。
    3) 沿海部平坦地,内陸部平坦地,山間地の3地帯における年次別密度調査の結果では,発生後ほぼ4年目で平衡密度に達した。これらの地域別増殖曲線にロジスティク式をあてはめ平衡密度を計算したところ,沿海部平坦地では低く,山間地で高かった。
  • 北村 實彬, 小山 重郎
    1984 年 28 巻 4 号 p. 282-283
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The mating behavior of Plusia agnata was observed in the laboratory under a 14L-10D photoperiod regime at 25°C. The female protruded her pheromone gland and fanned her wings as she settled on the upper wall of an observation vessel. The male, fanning his wings, came from the lower part of the vessel, stopped behind the female and touched her abdomen with his antennae. After several seconds the male moved alongside the female, then the female curved her abdomen toward the male and copulated with him. Mating was observed most frequently around two hours before light on.
  • 中田 圭亮
    1984 年 28 巻 4 号 p. 284-285
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Mean range length and population size on the quadrat increased in the order of three, four, five night trappings. Estimates of population density based on three night trappings were practically reliable since they were not very different from those derived from data of four, or five night trappings.
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