日本応用動物昆虫学会誌
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28 巻 , 1 号
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  • 刑部 正博
    1984 年 28 巻 1 号 p. 1-4
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    カンキツとナシ寄生の各地産のミカンハダニについて,薄層ゲル電気泳動法で,β-ナフチルアセテートを加水分解するエステラーゼの活性を調べた。
    1) ミカンハダニのエステラーゼは6本の活性泳動帯として分離,検出された。
    2) 不休眠系統ではE1からE5までの各泳動帯が検出されたが,休眠系統ではE4, E5とE6泳動帯のみしか検出されなかった。
    3) 不休眠系統のE3泳動帯の活性は,カンキツ寄生のミカンハダニで高く,ナシ寄生の個体できわめて低かった。
    4) ナシ寄生のミカンハダニの不休眠系統をカンキツ葉で1世代飼育したところ,E3泳動帯の活性は顕著に高くなった。一方,カンキツ寄生のミカンハダニをナシ葉で2世代飼育したところ,E3泳動帯の活性は低下した。
  • 石井 象二郎
    1984 年 28 巻 1 号 p. 5-8
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    イラガMonema (Cnidocampa) flavescensの幼虫は非常に硬い繭をつくる。この繭から成虫が脱出できるのは,幼虫が繭をつくるときに,あらかじめ脱出孔の蓋となるところを溝状に傷つけ,繭の層を薄く弱くしておくからである。成虫は羽化に際し脱出孔の蓋を内部から押し上げて開き,そこからはい出す。溝状の傷は幼虫の胸部の肉角とその刺毛により繭の内側を圧迫してつけられたものであると考えられる。
  • 野口 洋子, 山口 邦友
    1984 年 28 巻 1 号 p. 9-13
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) ハスモンヨトウを異なった食草種で飼育し,アメリカシロヒトリCPVによる交差感染後の発病状況を調査したところ,発育期間を延長するような飼料価値の劣る食草種で飼育した場合は死亡率が著しく高まり,死亡時期も早まった。
    一方,カイコCPVに感染したアメリカシロヒトリやヒメシロモンドクガを異なった食草種で飼育し治ゆ経過を調査したところ,食草種を変えても治ゆ経過には影響が見られなかった。
    上記の調査における交差感染率は,食草種により明らかな差が認められなかった。
    2) アメリカシロヒトリやヒメシロモンドクガにカイコCPVを交差感染させ,治ゆ過程に入った脱皮期以後の各時期に,5°C 24時間飼育,絶食,Na-EDTA投与の処理を行い治ゆ経過に及ぼす影響を調査したところ,いずれの場合も新たな多角体形成は認められなかった。
    3) 以上の結果から,治ゆを伴わないが発病へい死を免れるような抵抗性は,宿主昆虫の生理条件に左右されやすいが,治ゆ現象はこれとは異なり,飼育条件等の影響を受けにくいことが明らかとなった。
  • 廿日出 正美, 山田 幸一, 飯塚 安彦
    1984 年 28 巻 1 号 p. 14-19
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ドウガネの累代飼育を行うため,3齢幼虫のある時期を一定期間低温処理したところ,卵から成虫までの発育期間は大幅に短縮された。なかでも,3齢になってから30日後に20°Cで30日間処理したものでは,発育期間は181日であり,無処理区より約70日間短縮した。この結果,年2回の成虫を発生させることが示唆された。
    ドウガネを周年を通して飼育する場合,冬期の成虫の餌が必要となった。そこで人工飼料を作製したところ,A飼料は成虫の寿命,産卵数,ふ化率ともに他の餌より優れていた。
    この幼虫飼育法と成虫に対する人工飼料Aを組み合わせれば,周年を通して累代飼育が可能である。
  • 葛西 辰雄, 尾崎 幸三郎
    1984 年 28 巻 1 号 p. 20-24
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    有機リン剤とカーバメート剤に複合抵抗性を示すトビイロウンカ野外個体群(T)をcarbarylまたはpropoxurで12世代連続淘汰してえられたRcおよびRp系統の各種薬剤に対する抵抗性レベルと抵抗性スペクトラムを親個体群(T)と比較した。
    Rc系統ではcarbarylのLD50値がT個体群より約4倍増大し,他のカーバメート剤でも2∼4倍の増大がみられた。この系統においては,diazinon, cyanofenphosとisoxathionのLD50値の変化はみられなかったが,dimethylvinphos, tetrachlorvinphos, monocrotophos, propaphos, fenthion, pyridaphenthion, EPN, disulfoton, malathion, dimethoate, phenthoateとmecarbamのLD50値は2∼4倍増大した。
    Rp系統ではpropoxurのLD50値がT個体群より5倍増大し,他のカーバメート剤に対するLD50値もRc系統とほぼ同程度に増大した。また,dimethylvinphos, propaphos, isoxathion, EPN, disulfoton, malathion, dimethoate, phenthoateとmecarbamのLD50値は2∼11倍増大したが,fenthion, fenitrothionとmonocrotophosでは変化がみられなかった。
    RcとRp系統はpyrethrinsと有機リン系殺菌剤(IBPとedifenphos)に対する感受性が多少低下した。Rc, Rp両系統とも親個体群(T)と類似の抵抗性スペクトラムを示した。
  • 山田 慎, 八木 繁実, 藤崎 憲治, 法橋 信彦
    1984 年 28 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    カンシャコバネナガカメムシCavelerius saccharivorus OKAJIMAの簡易累代飼育法を確立するために代用餌および人工的な産卵場所に関する実験を行い,以下の結果を得た。
    1) ソルガムを用いてふ化幼虫を飼育したところ,5齢まで発育した。また芽出しを与えた区は葉身を与えた区に比べ1齢期間が約3倍に延長した。
    2) 過去に寄主植物として報告されているトウモロコシを芽出しにしてふ化幼虫の飼育を試みたが,脱皮しないまま1週間以内にすべて死亡した。
    3) サトウキビの葉身を与えたところ少なくとも2世代の累代飼育が可能であった。また羽化率は第1世代で31.1%,第2世代で40%と梢頭部茎飼育の羽化率12.5%を上回った。
    4) パラフィン紙を細く折って与えたところそのすきまに産卵することが観察された。
  • 島津 光明, 串田 保, 片桐 一正
    1984 年 28 巻 1 号 p. 30-32
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Beauveria amorpha was isolated from the larvae of Anomala cuprea and Anomala costata reared in the soil collected from Nagano Prefecture. Its cultural and morphological characters were investigated.
  • 玉木 佳男
    1984 年 28 巻 1 号 p. 33-35
    発行日: 1984/02/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    A sex-attractant pheromone was found to be secreted by females of the soybean beetle. Anomala rufocuprea MOTSCHULSKY (Coleoptera: Scarabaeidae). The pheromone was collected on Tenax GC and Porapak Q and recovered with hexane. A laboratory bioassay method based on the orientation behavior of walking males in a glass tube was established.
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