日本応用動物昆虫学会誌
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32 巻, 4 号
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  • 松浦 邦昭
    1988 年 32 巻 4 号 p. 245-251
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    マツノマダラカミキリの後食予防剤フェニトロチオンをマツ枝に塗布し,その施薬量と後食量および致死日数の関係を調べた。施薬量が0.3μg/cm2での5日間の後食量は無処理でのそれの約半分であった。施薬量0.44μg/cm2以上では,3日間に全供試虫が死亡し,後食量は雌雄とも15分の1以下であった。枝に施用されたこの薬剤の接触毒性,ガス作用は低いことから,その致死作用の発現は後食時に外樹皮とともに経口的にこの薬剤が取り込まれることによっていると思われた。虫体内へのこの薬剤の平均取込み量は施薬量が0.44∼3.0μg/cm2の範囲内では0.06∼0.18μg/頭と推定され,雄,雌の1日間の平均経口致死薬量の推定値,0.16μg/頭および0.18μg/頭を得た。この薬剤の枝での後食抑制および致死作用についての効果的な施薬量は0.44μg/cm2以上と思われた。
  • 鷲塚 靖, 飯島 美夫, 西村 正英
    1988 年 32 巻 4 号 p. 252-259
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    大分県の森林生態系(高度50m,日本文理大学構内,クロキ,サカキ,ヒサカキ混交林,赤迫,ヒノキ,スギの各単純林,アカマツ,クヌギ混交林;高度300m,御所峠,クヌギ単純林;高度820∼850m,鶴見岳,広葉混交林,ヒノキ単純林,針葉広葉混交林;高度1,050∼1,150m,鶴見岳,広葉混交林)における栄養塩類(P, N, K, Ca, Mg, Na, Al)の分布を調査した。試料は土壌のL, F, H層,植物,昆虫類,アカネズミ,ヘビ類であった。おもな結果はつぎのとおりである。
    1) L層のCaの含量とF, H層のAlの含量は高度
    が高くなるにつれて減少し,反対にL層のMgの含量は増加した。
    2) 樹木類のCaの含量は高度が高くなるにつれて減少した。
    3) 昆虫類のKの含量は高度50mの地点でもっとも高かった。
    4) アカネズミのCaの含量は高度が高くなるにつれて減少した。
    5) 活火山(阿蘇山),休火山(鶴見岳),非火山(越百山)の高度による6元素(Alを除く)の分布を比較すると,活火山はK, Mgが多かった。
    6) 休火山は樹木類のPの含量が多かった。
    7) 非火山はL, H層のP, K, Naの含量が多く,腐肉食性昆虫のNaの含量と樹木類のCaの含量が多かった。
  • 孫 緒艮, 真梶 徳純, 天野 洋
    1988 年 32 巻 4 号 p. 260-265
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    千葉県北部のナシ園でミカンハダニの休眠性系統の発生している八千代市と非休眠性系統の発生している白井町において両系統の発生経過を調査した。
    休眠性系統は9月中旬ころから越冬卵(休眠卵)をナシ枝上に産卵し始め,10月下旬∼11月上旬に急激に増加した。越冬卵のふ化は4月中旬より始まり,最盛期は4月下旬であった。休眠性系統はナシ樹上だけで1年間の世代を完結することができた。
    一方,非休眠性系統が枝上に産卵した卵は1月末までにふ化してしまい,翌春ナシが発芽するまでナシ樹上に生存するものはなかった。非休眠性系統のナシ樹上における発生は常緑樹からのナシへの侵入によって始まるものであることが示唆された。
  • 神田 健一
    1988 年 32 巻 4 号 p. 266-271
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    アワヨトウ幼虫の生息部位を草地,鉢植の牧草,ガラス管内で観察するとともに,摂食活動の日周性,明暗条件の選択性,走触性,ふ化幼虫の生息部位とクモによる捕食の関係について調査した。
    1) オーチャードグラスでは1齢幼虫は昼夜の別なく半展開葉内や葉鞘内に生息した。イタリアンライグラスでは葉鞘内に幼虫は見られなかった。2齢幼虫は昼間,株元に潜伏したが,鉢では半展開葉内にも認められた。また,夜間は葉縁に生息した。3∼6齢幼虫は昼間,繁茂度の低い草地で株元に,繁茂した草地では草冠内側のうっ閉部の葉や茎上に生息した。
    2) 3齢幼虫は日中潜伏し,日の入時刻後から徐々に葉上に現われたが,夜明けの照度0.3ルクスの時点で約33%,日の出10分後(200ルクス)に約91%の個体が株元に隠れた。
    3) 摂食は若齢幼虫は暗期に盛んであるが,明期にも認められ,齢期の進行とともに暗期に集中していく傾向が顕著となった。
    4) 1・2齢幼虫は明部を選好したが,3齢以後は齢期の進行とともに暗部を選好する傾向が強まった。5) 幼虫は体が入る程度の間隙に潜入する習性(正の走触性)が認められ,この点はとくに若齢期に顕著であった。
    6) 相接する葉の間に生息するふ化幼虫はクモによる捕食を免がれる率が高かった。
    7) 幼虫の生息部位は植物の形態,繁茂度,および照度への反応,摂食行動,走触性,体の大きさなどが複合して決定されると考えられた。
  • 尾崎 研一, 鎌田 直人, 吉田 成章
    1988 年 32 巻 4 号 p. 272-276
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    エゾマツの新芽にゴール(虫こぶ)を形成するエゾマツカサアブラムシが,エゾマツ幼齢造林地に侵入し,定着していく間のゴール数の変動と分布を調べた。
    1) ゴール初認時期が異なるにもかかわらず,九つの調査区のゴール密度は,1981年まで急増しその後は安定するという共通のパターンを示した。
    2) 調査木間のゴール分布は強い集中分布であった。一方,地域的なゴールの分布は,さほど集中していなかった。
    3) 寄生木の樹高と樹高生長量は,非寄生木に比して有意に高かった。
    4) 単木当りのゴール数は,エゾマツの樹高生長にかかわる生理的状態や系統の違いだけでなく,有翅成虫の分散の有無による,産卵虫数の単木的な集中にも影響されると考えられる。
  • 河野 哲
    1988 年 32 巻 4 号 p. 277-282
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ホソヘリカメムシを乾燥ダイズ子実により26°C, 16L-8D条件下で飼育し,その増殖とそれに及ぼす密度の影響について検討した。
    1) 発育日数に及ぼす密度の影響はほとんどみられず,26°Cの各齢期間はおおむね卵7日,1齢2.5日,2齢および3齢各3日,4齢4日,5齢5日,羽化まで24.5日であった。
    2) 生存率は高密度ほど早くから低下し'各密度区の平均寿命および最大生存日数はそれぞれ,2卵区117.17, 280日,5卵区110.00, 242日,10卵区62.90, 209日,20卵区50.79, 201日,40卵区37.33, 122日であった。密度は最大産卵日数,雌の最大生存日数および雄の体重との間に高い相関があり,このことから,空間および食物の量・質の豊かさが生存に好適に作用していると推察された。
    3) 産卵は4∼5日間の産卵前期間を経て産下後25∼28日目から始まり,齢別産卵数は各区とも急に多くなり,増減を繰り返しながら,2卵区は119日,5卵区は89日,10卵区は77日,20卵区は56日,40卵区は53日で終息した。
    4) 各密度区の1世代当り純増加率および日当り増加率は,それぞれ2卵区186.33, 0.1174, 5卵区214.26, 0.1206, 10卵区92.12, 0.1046, 20卵区34.68, 0.0937, 40卵区15.35, 0.0721で,密度が高くなると日当り増加率は低くなり,両者の関係は5%水準で有意であった。
    5) 日当り増加率は,雄成虫の平均生存日数および産卵数と1%水準で有意な相関関係があり,産卵数と雌体重ならびに雄の最大生存日数の3要素の日当り増加率に対する寄与率(R2)は0.996であった。
  • 普後 一, 黄色 俊一
    1988 年 32 巻 4 号 p. 283-290
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    カイコガ除脳蛹の発育におよぼすイミダゾール化合物投与の影響について実験を行い,以下の結果を得た。
    1) 正常なカイコガの化蛹直後にKK-42あるいはKK-62を投与すると,成虫化は遅れ,とくにKK-42の投与は成虫化を約3倍遅らせた。また,KK-42処理蛹の卵巣発育は未熟であった。
    2) 化蛹直後除脳した蛹にKK-42あるいはKK-62を投与したところ,ほとんどの蛹は永続蛹となった。また,イミダゾール化合物は塗布するよりも注射したほうが効果が高かった。
    3) KK-42を除脳蛹に25μg以上与えると,その個体は永続蛹となった。また,KK-42を注射後遅くとも5日以内に除脳すれば成虫化は完全に阻止されることが判明した。
    4) KK-42処理除脳蛹は外的20-HEに対して常に反応し成虫化した。しかし,KK-42処理除脳蛹のPTTHに対する反応性は処理後6日目以降から認められるが,それ以前の投与は無効であった。
    これらの結果から,イミダゾール化合物処理除脳蛹は,PTTHの生物検定用蛹として供試できることが示唆された。
  • XVI. ナスおよびピーマンの株内における部位別存在割合
    河合 章
    1988 年 32 巻 4 号 p. 291-296
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) ナスおよびピーマンの株内におけるミナミキイロアザミウマの部位別の存在割合を明らかにするために,それぞれ4段階の密度区を設定し,葉・花・果実数およびそれぞれの部位での虫数を調べた。
    2) ナスでは,調査部位当りの虫数をみると成虫は葉に,幼虫は葉と果実に多く,この傾向は密度の違いによって変化することはなかった。また,密度にかかわらず株全体の虫数の99%以上は葉に存在し,花・果実に存在する割合は1%以下であった。
    3) ピーマンでは,調査部位当りの虫数をみると成虫は花に,幼虫は果実に多く,密度の違いによって存在部位が変わることはなかった。また,密度にかかわらず成虫では株全体の虫数の約50%,幼虫では約80%が葉に存在しており,花・果実に存在する割合は成虫で約50%,幼虫で約20%であった。
  • 永井 一哉, 平松 高明, 逸見 尚
    1988 年 32 巻 4 号 p. 297-299
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミナミキイロアザミウマに対しキチン合成阻害剤であるbenzoylphenylurea系殺虫剤のflufenoxuronが優れた殺虫活性があることを,浸漬試験と圃場試験により明らかにした。
    1) flufenoxuron剤5%乳剤1,000倍液に浸漬したナス葉をミナミキイロアザミウマの1齢と2齢幼虫に与えたところ両発育ステージともに次の齢に脱皮,変態せずに死亡する個体が多く,高い殺虫活性を示した。しかし,成虫に対する殺虫活性は見られず,産卵数に対する影響も見られなかった。
    2) 雨除け栽培のナスにflufenoxuron 5%乳剤1,000倍液を9月17日と9月24日の2回散布したところ,散布直後の成虫密度の低下はみられなかったが,幼虫密度が低下し,その結果として成虫密度も低くなった。
  • 永井 一哉, 平松 高明, 逸見 尚
    1988 年 32 巻 4 号 p. 300-304
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミナミキイロアザミウマの天敵としてのOrius sp.の有効性を明らかにするため,ミナミキイロアザミウマが発生するポット栽培のナスにOrius sp.を放飼し生息密度に及ぼす影響を調査した。
    1) ミナミキイロアザミウマのみ発生がみられるナスにMPP乳剤を散布した場合,ミナミキイロアザミウマの生息密度は'無散布区と比較してやや抑制された。しかし,Orius sp.とミナミキイロアザミウマを放飼したナスにMPP乳剤を散布し,Orius sp.の生息密度を低下させると,無散布区に比較してミナミキイロアザミウマの生息密度はきわめて高まった。
    2) ミナミキイロアザミウマが葉当り約60匹発生する本葉7.5葉展開したナスの育苗ポットにケージを被せ,そのなかにOrius sp.の成虫1匹と老齢幼虫5匹を放飼すると,ミナミキイロアザミウマの生息密度は放飼6日後から低下し始め,13日後には無放飼の60分の1に当たる葉当り0.3匹まで減少した。
    3) 以上の結果,Orius sp.は,ミナミキイロアザミウマの生息密度を低下させることができる有力な天敵のひとつであると判断された。
  • 本間 健平
    1988 年 32 巻 4 号 p. 305-309
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) キボシマルトビムシ(Bourletiella hortensis FITCH)の食性をテンサイ7品種と他の植物12種に対する摂食試験および顕微鏡による消化管の観察によって検討した。
    2) 本種はキウリの子葉には多数の食痕をつけ,コマツナ,ハツカダイコン,スカシタゴボウ,ハコベはわずかに食害したが,テンサイの稚苗はほとんど食害せず,ホウレンソウ,ニンジン,シュンギク,レッドクローバ,タニソバはまったく摂食しなかった。
    3) 消化管の観察の結果,本種の食物の範囲はかなり広く,顕花植物の稚苗の他に,花粉,菌糸,菌の胞子,蘚類などを含むことが判明した。
    4) 以上の結果から,本種はウリ類やアブラナ科野菜の害虫になる可能性はある。しかしテンサイに対しては,他の害虫による食痕を拡大するような二次的な加害を除いては,健全な組織を積極的に食害する可能性は少ないのではないかと考察した。
  • IV. 殺菌と抗原性の保持について
    冨田 健夫, 岩下 嘉光
    1988 年 32 巻 4 号 p. 310-316
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    数種りん翅目昆虫の中腸細胞で増殖するEnterobacter sp.ならびにカイコ軟化病由来のS. marcescensの殺菌と抗原性の保持について検討し,次の結果を得た。
    1) 30分間の紫外線照射で両細菌ともに死滅したが,抗原性は12時間照射後においても残存した。
    2) 超音波処理(20kHz, 10分間)は出力50Wの場合,両細菌の生菌数への影響はみられなかったが,100W以上では生菌数が減少し,Enterobacter sp.は150W, S. marcescensは200Wで死滅した。しかし,抗原性はいずれの処理によっても消失しなかった。
    3) 両細菌ともに60°C 5分間の加熱処理で死滅した。また,Enterobacter sp.の抗原性は70°C 10分間の温水処理,90, 80°C 10分間,70°C 60分間の乾熱処理では失活しなかった。
    4) 凍結融解の生菌数に対する影響は8回以上半復すると両細菌ともに生菌数が減少した。
    5) 両細菌ともpH 2, 3, 12, 12.9では水素イオン濃度の影響により生菌数が減少したが,抗原性は消失しなかった。pH 1.2ではともに死滅し抗原性も消失した。
    6) 次亜塩素酸ソーダ,フェノール,水酸化ナトリウムによって両細菌ともに死滅し抗原性も消失した。昇汞,エチルアルコール,過酸化水素,ホルマリンは両細菌を死滅させたが抗原性には影響を与えなかった。メチレンブルー(Enterobacter sp.のみ),クリスタルバイオレット(Enterobacter sp.のみ),酢酸,水酸化カルシウムは生菌数を減少させた。
    7) Enterobacter sp.はテトラサイクリンに,S. marcescensはストレプトマイシンに最も感受性であり,ペニシリンに対しては耐性であった。
  • II. 有機リン剤抵抗性ネダニの抗アセチルコリンエステラーゼ剤に対する交差抵抗性パターン
    桑原 雅彦, 羽生 健
    1988 年 32 巻 4 号 p. 317-320
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    感受性(S)系統と有機リン剤抵抗性(R)系統とのF1雄成虫を連続してS系統に戻し交配し,その後代をdisulfoton, dimethoateおよびfenitrothionでそれぞれ淘汰して3系統の有機リン剤抵抗性系統を育成した。そして,これらの系統とS系統の薬剤感受性を比較し,交差抵抗性スペクトルを明らかにした。
    1) 各抵抗性系統の有機リン剤,カーバメート剤に対する感受性スペクトルには類似性が認められ,この傾向はカーバメート剤でとくに顕著であった。これは各抵抗性系統において有機リン剤,カーバメート剤に対する共通した主要な抵抗性機構が関与していることを示唆している。
    2) 各抵抗性系統では,供試したすべての有機リン剤感受性が低下しており,カーバメート剤でも,オキシムカーバメート(methomyl, oxamyl, OK-135)とナフチルカーバメートのcarbarylを除けば,いずれも感受性が低下していることから,これらの薬剤はdisulfoton, di-methoate, fenitrothionの各抵抗性と交差していると考えられた。
    3) 交差の程度は薬剤の化学構造と密接に関係しており,ある程度類型化することができた。
  • 久場 洋之, 添盛 浩
    1988 年 32 巻 4 号 p. 321-324
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Mating frequencies and hatchability of eggs laid by females which had mated once were investigated using a wild strain (W) and a laboratory strain (L) (ca. 20 gen.) of the melon fly, Dacus cucurbitae. The hatchability of the eggs laid by the L-females whose copulation was interrupted artificially at various times and remating intervals of these females were investigated also. Mean mating frequencies of the L- and W-males were 0.391 and 0.141/day, respectively, while those of the L- and W-females were 0.054 and 0.031/day, respec-tively. Mean remating intervals of the L- and W-females were 18.2 days and 26.4 days, respectively. The hatchability of the females which had mated once in both strains began to decrease at 40 days after the 1st mating. In this experiment, the mean copulation duration was 10h 40min. The mating interruption experiment showed that a copulation lasting more than 30-min was needed to produce fertile eggs, and more than 80-min to maintain a high hatchability of the eggs. Most of the females which copulated for 0-160-min remated in their 1-2 days after the 1st mating, while the females in which the copulation had not been interrupted remated at ca. 13 days after the 1st mating. Thus, it is concluded that a certain length of the copulation duration may be necessary to inhibit the remating of female melon flies.
  • 吉田 成章, 前藤 薫
    1988 年 32 巻 4 号 p. 324-327
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The total dry weight of leaves of Picea spp. defoliated by a larva of C. isshikii was estimated at 1.4g. The theoretical developmental zero and the total effective temperature for the feeding period of the larvae were 7.2°C and 271.7 day-degree, respectively.
  • 神田 健一
    1988 年 32 巻 4 号 p. 327-329
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 若村 定男
    1988 年 32 巻 4 号 p. 329-331
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Approximately 45% of the newly hatched larvae of Spodoptera exigua developed to adults on a simple artificial diet. The fecundity of these adults was higher than that of the wild adults derived from the 5th instar larvae collected in the Welsh onion fields.
  • 福井 昌夫, 高田 肇
    1988 年 32 巻 4 号 p. 331-333
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The fecundity, oviposition period and longevity of Diaeretiella rapae (=Dr) and Aphidius gifuensis (=Ag) were examined under a 20±1°C, 15L-9D regime. Single newly emerged and female adults that had already mated were provided with 20 second or third instar larvae of Myzus persicae and honey droplets daily throughout their life. The aphids were then dissected to count the number of eggs deposited. The mean total number of eggs deposited per female was 238.7 (range 152-322) in Dr and 531.5 (290-865) in Ag. The mean oviposition period and the mean longevity of the female adults were respectively 11.1 and 14.7 days in Dr. The corresponding figures were respectively 14.9 and 17.6 days in Ag.
  • XVII. ナスおよびピーマンにおける密度と交尾率
    河合 章
    1988 年 32 巻 4 号 p. 334-336
    発行日: 1988/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ナスおよびピーマンにおけるミナミキイロアザミウマの密度と交尾率の関係を解析するために,それぞれにつき4段階の密度条件を設定し,性比に及ぼす影響を調べた。ナス,ピーマンとも密度が低下するにつれ雌率が低下し,ナスでは葉当り成虫数(x)と交尾率(y)の間にy=1-exp (-17.98x)の,ピーマンでは花当り成虫数(x)と交尾率(y)の間にy=1-exp (-23.70x)の関係式が得られた。
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