日本応用動物昆虫学会誌
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38 巻, 4 号
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  • 小山 重郎
    1994 年 38 巻 4 号 p. 219-229
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • ROFFの理論の検証
    藤崎 憲治
    1994 年 38 巻 4 号 p. 231-244
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/03/31
    ジャーナル フリー
  • 棚原 朗, 桐原 成元, 垣花 廣幸
    1994 年 38 巻 4 号 p. 245-250
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    To evaluate the effect of chilling on mass-reared melon fly, Bactrocera cucurbitae COQ., groups of adult flies were exposed to 3, 0.5, -2.2 and -3.5°C for 6, 12, 24 and 48h. The recovery and longevity of adult chilled for less than 24h at about 0.5°C was not adversely affected. A special container for chilled flies, which was able to keep the temperature below 10°C for 4h, was designed for their long-distance transport. The longevities of flies using aerial distribution by helicopter and hand release on the ground using the chilled transport container were compared with direct release from an emergence box without chilling at Miyagi Island in Okinawa Prefecture. There were no significant differences in longevity between the three release methods.
  • 加藤 達也, 天野 洋, 真梶 徳純
    1994 年 38 巻 4 号 p. 251-254
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ネギ属作物を加害するネダニ亜科の2種ロビンネダニ(Rhizoglyphus robini CLAPARÈDE)とゴミコナダニの一種(Caloglyphus sp.),をラッキョウに単独および同時に放飼し,ラッキョウ上および内部に寄生する個体数を経時的に計数した。その結果,2種ともに初期放飼数が多いとその後の総個体数も増加したが,個体数の増加率は高密度放飼区より低密度放飼区において高かった。ロビンネダニは指数関数的増加を示したが,ゴミコナダニの一種はロビンネダニに比べて増加率が低く推移した。
    初期放飼数10匹以下の区ではゴミコナダニの一種の増加率はロビンネダニより高かったが,50匹以上の区では後者が高くなった。また,2種を同時に放飼すると,単独に放飼した場合よりも増加が抑制され,種間競争の可能性が示唆された。
    ラッキョウ内部の分布は,単独放飼の場合,2種ともラッキョウの中心部に多かったが,同時放飼の場合にはゴミコナダニの一種が外側部分に,ロビンネダニが中心部分に寄生する傾向がみられた。
  • 江崎 功二郎
    1994 年 38 巻 4 号 p. 255-259
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    マツノマダラカミキリの捕食性天敵として知られるウバタマコメツキの幼虫について生息場所や発育などを調査して,天敵としての重要性と脱皮の意義について考察した。
    1) 生息環境の野外調査により,本種の幼虫は枯死してから1年以上経過したマツ類の幹の下部に,おもに生息することが明らかになった。これはマツノマダラカミキリの幼虫の生息環境とは異なり,密度軽減に影響する天敵としての役割りはほとんど果たしていないと考えられた。
    2) 幼虫の飼育を継続して行った結果,体重や体サイズの増大をともなわない脱皮を行うことが明らかとなり,脱皮は体重や体サイズの増大以外の意義があることが示唆された。
  • 上宮 健吉
    1994 年 38 巻 4 号 p. 261-273
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    昆虫の自発的な連続飛翔における全体的な活動量を自動的に測定する方法と,外的刺激に対する瞬時的な反応の飛翔力を物理的な絶対量として数量的に測定し,さらに刺激に対する逃避飛翔の行動型を図形的に把握して立体的に表示する方法を考察した。
    1) 固定飛翔測定法を発展させ,ストレイン・ゲージを応力歪みセンサとし,飛翔行動をアナログ/デジタル変量として連続的に検出する飛翔行動量測定システムを開発した。
    2) ゲージセンサの組み立ての違いによって,単一式水平板バネと分力直交式垂直板バネの2つの構成から,垂直方向の検出と前後左右の検出によって,単純な連続飛翔の個体ごとの総飛翔行動量の比較を行い,また,外部刺激に対する瞬間的な反応飛翔力の絶対値および逃避飛翔における立体的な行動型(前進,上昇,下降,旋回,非同期翅振動)を検出する方法を開発した。
    3) 飛翔の行動型を,実際の飛翔観察とその時記録した波形変化を対比して類型化することによって,波形のみから行動型が一般化できることを明らかにした。
    4) 通常の長時間連続飛翔の測定では,A/D変換によりデータの取込み,統計処理,結果表示をパソコンあるいは専用器によって制御し,自動的な測定を可能とした。
    5) 立体的な飛翔行動を把握するため,前後の検出と左右の検出センサを個別にオシログラムとして表示する方法と,両センサを同期掃引してリサージュ図として表す方法によって飛翔行動の変化を強さ,方向,時間経過の3次元要素を同時に行動軌跡として測定比較する方法を提案した。
  • III. セジロウンカ幼虫による吸汁加害の定量化
    渡邊 朋也, 寒川 一成
    1994 年 38 巻 4 号 p. 275-281
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    セジロウンカの吸汁加害の水稲生育に及ぼす影響を,ポットに栽培した分げつ期から幼穂形成期の水稲に,0∼200頭のふ化幼虫を放飼することにより調査した。
    1) 放飼から11∼12日後に回収したセジロウンカ短翅雌成虫の1頭当り乾物重は,放飼密度が高くなるにつれて減少した。雌の短翅率は分げつ期には放飼密度とともに低下したが,幼穂形成期には密度にかかわらず低かった。
    2) 放飼終了後の水稲の乾物重,葉面積はセジロウンカの乾物生産が増加するにつれて減少した。
    3) 葉身の重量比および放飼期間中の葉身への乾物分配率は,セジロウンカ乾物重の増加とともに増加した。
    4) 水稲乾物重の減少割合は,セジロウンカ乾物1mg当り32.3mgと計算された。
    5) 分げつ盛期における最上位展開葉の光合成速度およびSPADによる葉色値は,セジロウンカ乾物重が増加すると急速に低下した。
    6) セジロウンカのふ化から成虫羽化直後までの,総乾物吸汁量は約7mgと推定された。この値はセジロウンカ単位乾物重当りの,水稲の乾物減少量の約22%であり,吸汁加害は直接的な乾物収奪以外に,水稲の乾物生産過程への阻害作用を引き起こしている可能性が示唆された。
  • 近藤 章, 田中 福三郎
    1994 年 38 巻 4 号 p. 283-287
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ニカメイガの少発生地域と局地的多発生地域において,性フェロモントラップの配置の仕方を検討した。
    1) 少発生地域では,総誘殺数や被害の変動幅が小さく,100ha程度の面積であれば1台のトラップで発生動向の把握が可能と考えられた。
    2) 越冬場所(果樹園などに使用される敷きわら)が混在する局地的多発生地域では,越冬場所からの距離によって総誘殺数や被害が大きく変動するため,発生時期の予察は越冬場所から400∼600mの地点に1台のトラップを設置することで可能であるが,発生量の予察を行うには越冬場所から100m以内の場所にトラップを配置する必要があると考えられた。
  • 人工飼料育における発育特性
    霜田 政美, 上和田 秀美, 木口 憲爾
    1994 年 38 巻 4 号 p. 289-294
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    甘藷の食葉性害虫であるエビガラスズメを実験昆虫化する目的で野外より導入し,人工飼料を用いて約3年間の累代飼育を行った。その飼育個体群について,個体飼育および集団飼育における発育過程の概要とその特徴を明らかにした。27°C, 16L-8Dの光周期条件下では孵化後12∼14日で5齢幼虫に脱皮,21∼26日で蛹化,36∼41日で羽化した。5齢幼虫は最大で体重11∼12g,体長8cmに達した。幼虫脱皮,蛹化,羽化いずれにも日周性が認められ,それぞれの発育ステージに固有の時間帯に脱皮した。また,欧米で実験昆虫として多用されているタバコスズメガと比較し,本種がタバコスズメガとほぼ同様の経過で発育することを明らかにした。本種は安定した通年累代飼育が可能で,今後タバコスズメガに匹敵する実験昆虫として幅広い利用が期待される。
  • 中村 克典, 高橋 史樹
    1994 年 38 巻 4 号 p. 295-297
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    A simplified small apparatus for extracting nematodes was designed and its extraction efficiency was tested using Bursaphelenchus xylophilus in dead Pinus densiflora wood. The extraction efficiency of the simplified apparatus was not significantly different from that of an ordinary 9-cm diameter BAERMANN funnel when the sample amount was appropriate. The simplified apparatus is small (ca. 3cm×3cm×10cm) taking up about 5% of the space required by the 9-cm BAERMANN funnel. It is expected to be useful when extracting nematodes in a small chamber or when treating large numbers of samples at one time.
  • II. 分光反射特性を利用した若齢幼虫の加害量の隔測評価
    樋口 博也, 山本 晴彦, 鈴木 義則
    1994 年 38 巻 4 号 p. 297-300
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 浅野 真一郎, 佐々木 潤, 伴戸 久徳, 飯塚 敏彦
    1994 年 38 巻 4 号 p. 300-302
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 安田 慶次, 川崎 建次郎
    1994 年 38 巻 4 号 p. 302-304
    発行日: 1994/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    The mating behavior of the eggplant fruit-borer was observed in the laboratory under natural light conditions. Copulation occurred around 04:40 and the duration was 73 minutes. Virgin-female traps captured males both in a large-field cage, and in an eggplant field. Males were trapped between 04:00 and 05:00 in the field. This result coincided with the time of copulation observed in the laboratory.
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