日本応用動物昆虫学会誌
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41 巻 , 4 号
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  • 浅野 昌司, 岩佐 智子, 関 昭広
    1997 年 41 巻 4 号 p. 187-194
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Bacillus thuringiensis (BT)製剤の品質管理を目的としたカイコ検定は1973年に発表された飼料混入法が現在も利用されている。この従来法に比べ,検体と飼料をより容易に混合する方法として,本報では粉末飼料,検体および2%寒天液を一定の割合で液状態で混合する方法を考案した。この新しい飼料調製方法を用いて飼料の水分含量の影響,幼虫の齢期や発育時期とBT剤感受性の関係,投与日数と致死活性の関係などについて調べた。その結果,飼料中の水分が多すぎると幼虫発育が抑制され,BT剤感受性にも影響すること,影響の少ない飼料水分含量は75%であること,幼虫のBT剤感受性は齢期によって異なり,2∼4齢で高く,1齢および5齢で低く,また,同じ齢期内では発育経過(給餌時間)に伴って感受性が低下すること,投与後の致死の発現は2日後からみられたが,致死率は投与日数やBT剤の種類によっても異なることが示された。
  • 伊賀 幹夫
    1997 年 41 巻 4 号 p. 195-199
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1989年に台湾より導入したコナガ幼虫の寄生蜂Diadegma semiclausumを室内で増殖し,1991年から3年間,同一キャベツ畑で放飼した。1回当たりの放飼数は,雌100頭とした。1回のみ放飼した1991年では,寄生率は20∼30%であった。10日間隔で4回放飼した1992年では,放飼30日後に50%, 50日後70%に達した。また前記2年より1か月早くから8回の放飼を行った1993年は,放飼30日後に70%に達したがその後は60%台に止った。1991年における本種の羽化成虫の性比は,放飼後10日目までほぼ0.5であったが,その後約0.25まで低下した。次世代成虫による寄生率は,数%上昇したのみであった。D. semiclausumの寄生率の推移と同時に他の土着寄生蜂4種の寄生率を調べたところ,1993年に行った早期放飼による高寄生率下では全種の寄生率が低下した。
  • 安田 慶次
    1997 年 41 巻 4 号 p. 201-207
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    1) イモゾウムシの要防除被害水準を設定するため,生育中のサツマイモ茎における幼虫による被害茎率と収穫時の被害塊根率を13か所のサツマイモ畑に設けた慣行防除区と無防除区について調査した。
    2) 被害茎の発生の早い畑および収穫時の被害茎率が高い圃場の収穫時の被害塊根率は高かった。
    3) 被害塊根率(Y)と植付後75日目の被害茎率(X)の間にY=20.83+0.95X (r=0.639*)の回帰式が求められた。
    4) 慣行防除における収穫時平均被害塊根率13.6%を被害許容限界とした場合,植付後75日以前であれば被害茎率5%を要防除被害水準として農薬散布の決定に用いることができるだろう。
    5) 生育中の被害茎率5%を要防除被害水準として薬剤散布を行ったところ,2回の防除で慣行の3回防除と同等の防除効果を得た。
  • 和田 綾子, 堀 浩二
    1997 年 41 巻 4 号 p. 209-216
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    野外より採集したエゾアオカメムシの雌成虫の産卵場所の選択性を実験室内のケージと野外の網室において調べたところ,野外で寄生が確認されている数種の植物上に選択的に産卵することはなく,飼育ケージの網などにも多数の産卵が認められた。産卵が認められた5種の植物とインゲンマメ(対照区)で若虫を飼育したところ,ヤナギを与えた若虫は若齢のうちにすべて死亡した。成虫羽化までの生育期間は最も短かったナナカマドと最も長かったクローバの間に約60日の差があった。成虫羽化時の体重はナナカマドで約100mg,クローバ約90mgであった。2齢から5齢の若虫の歩行能力について調べたところ,若齢若虫ほど活発に歩く傾向が認められた。以上より,エゾアオカメムシの雌成虫は,若虫の生育に好適な場所へ必ずしも選択的に産卵をせず,生育に不適な場所で孵化した若虫は歩行によって寄主植物へ移動する戦略を取ることが示唆された。
  • 植松 秀男, 森川 亮一
    1997 年 41 巻 4 号 p. 217-223
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    農家のキャベツ圃場で採集したコナガの蛹を20°Cの恒温器内で羽化させ,雌雄の羽化消長を比較した。雌の蛹の羽化までに要した日数の中央値は雄の蛹のそれより1∼2日小さかった。15°C, 20°Cおよび25°Cの三つの恒温条件下でキャベツを餌として120頭ずつ個体飼育し,雌雄の発育の経過を比較した。卵期および幼虫期には雌雄差は認められなかったが,蛹期には雌雄差が認められた。この結果,卵∼羽化までの発育期間には雌雄差が認められた。11月10日(第1グループ)と11月30日(第2グループ)に産下されたコナガの卵を圃場内の百葉箱内で個体飼育したところ,第1のグループは1月5日∼1月18日に,第2のグループは2月13日∼2月27日に羽化した。変温下でのこの二つの飼育試験でも蛹化までの発育期間には雌雄差は認められなかったが,羽化時期に関しては雌雄差が認められ,雌は雄より2∼3日早く羽化した。これらの結果からコナガは雌性先熟を示す昆虫であると考えられた。コナガの雌性先熟の適応的意義は明らかでないが近親交配の回避をもたらす可能性が考えられた。
  • 片山 晴喜
    1997 年 41 巻 4 号 p. 225-231
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    ミカンキイロアザミウマをキクの小花または葉を餌として恒温条件下で飼育し,発育および増殖に対する温度の影響を検討した。
    1) キクの小花を餌とした場合,産卵から羽化までの発育期間は,15, 20, 25, 30°Cの各飼育温度で,それぞれ34.2, 19.2, 12.1, 9.5日であり,発育零点および有効積算温量は9.5°C, 194日度と推定された。
    2) キクの小花を餌とした場合,15, 20, 25, 30°Cの各飼育温度における雌成虫の生存期間は,それぞれ37, 46, 64, 99日と比較的長く,総産卵数は飼育温度による大きな差はなく,230∼250卵程度であった。
    3) キクの葉を餌とした場合,幼虫および蛹の生存率および発育期間は小花を餌とした場合と同じであったが,成虫の生存期間は短く,特に産卵数が低下した。
    4) キクの小花は本種の増殖にとって好適であり,日当たり内的自然増加率は温度の上昇とともに増加し,30°Cで最も高く,r=0.198であり,1か月当たり増加倍率は377倍であった。
  • 入村 信博, 浅賀 宏昭
    1997 年 41 巻 4 号 p. 233-236
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
  • 篠川 貴司
    1997 年 41 巻 4 号 p. 237-239
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Soil desiccation increases egg floating and floating eggs have a higher hatching rate than sinking eggs
  • 舟山 健
    1997 年 41 巻 4 号 p. 240-242
    発行日: 1997/11/25
    公開日: 2009/02/12
    ジャーナル フリー
    Comparative chlorpyrifos susceptibilities were examined in male adults and 5th-instar larvae between resistant and susceptible populations of the Summer Fruit Tortrix, Adoxophyes orana fasciata. The susceptibilities were similar and parallel in both stages in each population. Monitoring of chlorpyrifos resistance is possible by treating male adults captured in sex-pheromone traps using a bodydipping method.
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