目的:本研究は看護系大学の4 年生の学生を対象とし訪問看護への進路志向と訪問看護への関心やイメージ,実習体験との関連を明らかにすることを目的とした.
研究方法:看護系大学4 年生の377 人に無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は,研究対象者の概要,訪問看護への進路志向,訪問看護実習の体験,訪問看護に対するイメージ,就職活動の状況である.分析は,訪問看護の就職希望の有無を従属変数とした多重ロジスティック回帰分析を実施した.
結果:回答者数は324 人,有効回答数314 人(有効回答率83.3%)であった.多重ロジスティック回帰分析の結果,訪問看護への進路志向に影響する要因は,実習前の訪問看護への関心(OR = 2.7,95% CI:1.37〜5.28),実習後の訪問看護への関心(OR = 16.9,95% CI:8.30 〜34.49)であった.
考察:看護系大学4 年生の訪問看護への進路志向には訪問看護実習前の訪問看護への関心の高さと実習後の訪問看護への関心の高まりが関連していた.
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