日本助産学会誌
Online ISSN : 1882-4307
Print ISSN : 0917-6357
18 巻 , 2 号
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  • 宮中 文子
    2004 年 18 巻 2 号 p. 1
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 堀内 成子
    2004 年 18 巻 2 号 p. 2-3
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 保田 ひとみ
    2004 年 18 巻 2 号 p. 9-20
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    第2子誕生後1か月時における母親のとらえた第1子の反応について, 母親が第1子のどのような感情の表れであると理解しているかについて明らかにする。
    対象および方法
    妊娠36週以降に健康な第2子を出産した母親15人に対し, 産後1か月健診以降2か月未満の時期に, 半構成的面接を行い質的に分析した。
    結果
    第2子誕生後1か月時における母親のとらえた第1子の反応は,【第2子への反応】,【母親・親密な人への反応】および【第1子自身の反応】の3つの対象別に分類された。【第2子への反応】には,[いたわる存在であることの理解困難な言動],[かわいい・気になるという感情などに伴った興味・関心],[恪気] の3つの反応が,【母親・親密な人への反応】には,[離れることへの不安],[ぴったりくっついていたい言動],[気を引く言動] の3つの反応が,【第1子自身の反応】には, 第1子自身に [成長的行動] の1つの反応が抽出された。
    結論
    母親は実によく第1子を観察し, 理解しようとしており, 第2子への興味・関心を単に好意的だと判断せず, 第1子が示す攻撃的な反応も, 第1子の年齢や立場を理解した上で当然な反応だと肯定的にとらえていた。よって, 母親への攻撃的な反応も, 第1子もこれまでどおりに母親に甘えたいのだと理解できれば, 母親は戸惑いを感じることがなく, さらに, 第1子も, 自己の成長的な行動により, 褒められ, かつ, 望めば母親が手伝ってくれると安心すれば, 健康的な母子関係を育むと考える。
  • 亀田 幸枝
    2004 年 18 巻 2 号 p. 21-33
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    出産教育の効果を測定する概念モデルを作成し, その有用性を検証する。
    方法
    本研究の概念モデルの構成は, 構造変数として「自然な出産観と産痛の受容」,「主体的な取り組み」,「出産に対する夫の関心と協力」など個人の属性3変数を, 出産教育による介入変数として「出産に対するSelf-Efficacy」と「出産準備感」の2変数を, さらに, 出産教育の成果変数として「出産コントロールと満足感」および「自己成長感」の2変数を設定した。対象は, 北陸の産科施設の外来で健診を受け, 経膣分娩で健常な児を得た初産婦とした。調査方法は, 妊娠36週~41週までと産後4~7日目の2時期に同一対象から自己記入式質問紙調査を行い, 199名の回答を得た。分析は, 概念モデルからパスモデルを作成し, モデル内の変数間の関係性と説明力およびモデルの適合度を分析した。
    結果
    1) 個人の属性3変数のうち「主体的な取り組み」は,「出産に対するSelf-Efficacy」と「出産準備感」に最も強く影響していた (β=,23, p<.001; β=.43, p<.001)。
    2)「出産に対するSelf-Efficacy」と「出産準備感」は, 正の相関関係を示した (r=.61, P<.001)。
    3)「出産コントロールと満足感」に対して,「出産準備感」は影響していた (β=.28, P<.01) が,「出産に対するSelf-Efficacy」はほとんど影響していなかった (β=.05)。
    4)「自己成長感」に対して,「出産コントロールと満足感」は最も強く影響しており (β=.46, P<.001),「出産に対するSelf-Efficacy」は直接効果 (β=.23, P<.01) を示し,「出産準備感」は「出産コントロールと満足感」を介して間接効果 (β=.13) を示した。
    5) このモデルで設定した出産教育の効果を測るための「出産コントロールと満足感」と「自己成長感」の説明力はそれぞれ10%, 32% であった。
    6) 適合度は, GFI (Goodness of fit index)=.962, AGFI (Adjusted goodness of index)=.849, CFI (Comparative fit index)=.935, AIC (Akaike's information criterion)=69.065であり, モデルとして良好であった。
  • 相川 祐里
    2004 年 18 巻 2 号 p. 34-43
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究は, ソーシャル・サポートにおけるポジティブ・サポートとネガティブ・サポートという概念を用いて, 周産期の女性が体験した医療者とのかかわりをポジティブ・サポートとネガティブ・サポートに分け, その構成要素を明確にし, 比較検討する。その結果から, 医療者のかかわりがポジティブ・サポートになるために必要な要素は何であるかを明らかにすることを目的とする。
    対象と方法
    対象は, 研究承諾の得られた病院主催の母親学級に参加し, 妊娠合併症や, 妊娠によって増悪するような基礎疾患をもたないという条件を満たす者6名。データ収集には, 半構造化面接法を用い, 妊娠32週, 産後5日目, 産後1か月の3時点で実施した。得られたデータは, 面接内容を逐語録としてデータ化した後, 内容分析を用いて帰納的・記述的に分析を行った。
    結果
    分析の結果, 周産期における医療者からのポジティブ・サポートとしては,〈共感に基づいたかかわり〉,〈スクリーニング的なかかわり〉,〈「母親モデル」の提示〉,〈専門家に相談でき, また仲間と集える場の提供〉などが抽出された。また各時期におけるネガティブ・サポートとしては, 1) 妊娠期は〈対象者不在の情報提供〉,〈共感の欠如したかかわり〉, 2) 出産期は〈一方的な医療行為〉,〈気持ちを表出できない雰囲気〉, 3) 入院期は〈個別性が排除されたかかわり〉,〈医療的正義の押し付け〉,〈自己判断力を奪うような情報提供〉, 4) 産後1か月間は〈対象者不在の情報提供〉,〈共感の欠如したかかわり〉というカテゴリーが抽出された。
    結論
    周産期の女性と医療者との間でも, ソーシャル・サポートの一側面であるネガティブ・サポートが発生していることが明らかになった。そしてネガティブ・サポートとポジティブ・サポートを比較すると, 医療者のサポートが意図した効果をもたらすには, そのサポートは受け手が必要としているサポートであるか, 医療者が自身の発する影響力を考慮しているかが大きく関与していることがわかった。
  • 中込 さと子, 堀内 成子, 伊藤 和弘
    2004 年 18 巻 2 号 p. 44-62
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究は, 遺伝的特質を親から子へ引き継ぐことの意味を探ることを中心に据えて, 遺伝性疾患をもつ女性Fさんにとって子どもを産み育む体験を記述することを目的とした。
    対象および方法
    1) 協同研究者: 軟骨無形成症をもち, 既婚で, すでに1人以上の子どもを得ており, 現在妊娠していない女性Fさんである。
    2) 研究方法: 研究デザインは質的帰納的記述研究とした。研究方法は, Giorgi, A.の提唱した現象学的アプローチとし, Heidegger, M.の存在論を前提立場とした。分析は, 第1に協同研究者の語りから生きられた体験 (lived experience) を統合的に記述し, 第2に記述された体験をHeidegger, M。の存在論に基づき研究者が解釈を加えた。データ収集は, 非構成的面接を2002年8月~11月に行った。
    結果
    Fさんは新生突然変異で出生し, 他の家族に同じ特質の人がいない環境で育った。Fさんは,「障害」と認めたくない母親から, 何事も同級生たちと同じように取り組むことを期待され努力し続けた。しかし高校卒業時より, 社会での自立に向かう過程でさまざまな障壁があり屈辱的な思いもした。しかし, 身障者の人びととの出会いや身障手帳を取得した以降, 社会的に「正当に」評価されたと感じ精神的に安定した。娘が同じ病気だと知って, 娘に対して, Fさん自身が親から育てられた方針とは逆の,「頑張らなくてよい」というこの身体的特質に対する正当な考え方を教えた。そして娘の身体だけでなく, その時々で感じる辛さも理解し, それに対応できるよう先々に準備をした。
    またFさんは, 親の会活動に参加し親や当事者たちを支えた。Fさんは「軟骨無形成症」をもった当事者の声を発信する活動と, 当事者としての自分自身の「個人史」を書き始めた。この活動を通して「骨無形成症者」が社会に広く理解されることを願っている。
    Fさんの体験の中心的な意味は,「自分の人生をかけて, 娘とすべての当事者を慈しむ」として理解された。中心的意味を形成する事柄として, 1) 他者評価を超えて, 自己を正当に評価する, 2) 生きてきた体験をもとに, 子どもの人生に関与する, 3) 子育てを通じて, 自己の存在の意味が明確になっていく, 4) ありのままの自分たちを受け入れ, 形のないものを志向する, が確認できた。
    結論
    子どもに遺伝的特質を引き継いだ体験は, 病の体験を引き継ぐ辛さではあったが, 自分の体験をもとに子どもの人生に関与し, わが子の存在によって自己の存在の意味を明確になっていった。またこの遺伝子がこれからも引き継がれるという観点から, 自分たち親子だけにとどまらず, 地域社会の未来の平和に対する志向の拡がりが確認できた。
  • 立岡 弓子
    2004 年 18 巻 2 号 p. 63-70
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    プラスティック食器容器の原材料であるポリカーボネイト樹脂・ポリスチレン樹脂から, 内分泌撹乱物質の一つである, ビスフェノールA (以下, BPAと記す) が溶出することが問題になっている。BPAは, 日常生活においてごく微量ながら食生活を通して体内に取り込まれている可能性が高いが, 母乳汚染に関する研究は行われていないため, 授乳する母親の食生活でのBPAの摂取状況との関連を明らかにする。
    出産後3日目の授乳婦102名を対象に, 初乳検体を採取した。食器包装容器の質問紙調査では, ポリカーボネイト製耐熱容器・ペットボトル飲料水・コンビニ弁当・カップめん・缶コーヒー飲料について, 使用状況を調査した。抗BPA抗体を用い, 96穴マイクロプレート上にてELISA法により, 研究者自身が102検体の初乳中BPA濃度を測定した。
    初乳102検体 (100%) からBPAが抽出された。初乳中BPA値は3.41±0.13 (m±SD N=102) ng/mlであった。そして, BPAが溶出する食器包装容器を使用した頻度の多い授乳婦から分泌された初乳中BPA濃度が, 高い傾向を示した。
    内分泌攪乱物質であるBPAは, すべての初乳検体から検出された。普段の食生活において, BPAの摂取経路を絶つことが母乳哺育を行ううえで大切なことであると考えられた。
  • 横尾 京子, 村上 真理, 中込 さと子, 藤本 紗央里
    2004 年 18 巻 2 号 p. 71-77
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 勤務場所別に電動式搾乳器の使用に関する看護者の認識について分析し, ハイリスク新生児の母乳育児を支えるための電動式搾乳器活用上の課題を明らかにすることとした。
    対象は, 2002年12月から2003年3月までに開催された学会や研修会に参加した看護者とし, 一部自由記載を設けた構成型質問紙を用いて調査を実施した。1,000人に質問紙を配布し, 403人から回収した (回収率40%)。そのうち, 学生, 搾乳指導未経験者, 教育管理系看護者の計118人を除いた285人を分析対象とした。データは記述的に分析した。
    1) 285人中, ハイリスク新生児のケアに従事する新生児系の対象は157人 (55%), 母親のケアに従事する助産系の対象は128人 (45%) であった。2) 新生児系および助産系とも, 電動式搾乳器をハイリスク新生児の母親に勧めたくないとの回答は60%で, その主な理由は「圧調整が不可能」や「カップ部への強い圧」であった。3) 条件が整った電動式搾乳器でも勧めたくないとの回答は, 新生児系18%, 産科系21%で, その理由は「用手に対する情緒的肯定」「電動式搾乳器の機能や操作に対する否定的評価」「経済的負担」であった。
    調査結果から, ハイリスク新生児の母親に対する電動式搾乳器活用上の課題として, 新生児系, 助産系に限らず, 適切な助言ができるよう, 電動式搾乳器についての系統的な学習の機会が必要であることが考えられた。
  • 岸田 泰子, 大村 典子
    2004 年 18 巻 2 号 p. 78-86
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 小西 清美, 吉留 厚子, 宮崎 文子, 神代 雅晴
    2004 年 18 巻 2 号 p. 87-93
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
  • 前田 尚美, 佐藤 泰子, 大隅 香, 八重 ゆかり, 堀内 成子
    2004 年 18 巻 2 号 p. 94-106
    発行日: 2004/12/31
    公開日: 2010/11/17
    ジャーナル フリー
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