日本助産学会誌
Online ISSN : 1882-4307
Print ISSN : 0917-6357
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19 巻 , 1 号
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原著
  • 眞鍋 えみ子
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_6-1_18
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    目的
    妊娠期のセルフケア行動に関するセルフモニタリング用チェックシートを作成し, 妊婦によるモニタリングの妥当性を検討する。
    対象と方法
    [調査1] 妊婦55名を対象に妊娠中の健康の維持・増進に関する体験や考えについて自由記述で調査を行った。
    [調査2・3] 妊婦31名 (妊娠週数19~38週) を対象にチェックシートによるモニタリングと歩行数・身体活動量の測定, 起床・就床時間, 入眠潜時, 食事内容の調査を7~8日間行った (調査2)。調査3ではモニタリング前後に不安, 抑うつの測定と個別面接を実施した。
    結果
    調査1から得られたデータをもとに, 睡眠状態, 胎動, 腹部緊満・出血, 体重, 食事, 運動, 生活, 気持ち (快適度), 母親イメージ, 胎児とのコミュニケーションの10のチェック項目と自由記述欄からなるチェックシート (デイリーマタニティチェック) を作成した。調査2・3では, (1) 1日の歩数と運動のモニタリングや入眠潜時と睡眠状態, 胎動, 腹部の緊満に関するモニタリングと関連があった。(2) 日中の日常生活動作, 腹部の緊満感や心理状態が睡眠に影響した。(3) 食事内容や自由記述内容とモニタリングの整合性が確認された。(4) セルフモニタリングにより妊婦の行動や感情を客観的に振り返ることができた。
    結論
    デイリーマタニティチェックを用いることにより, 妊婦への負担も少なく, 客観的なセルフモニタリングができることが確認された。
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  • 加藤 啓子, 横尾 京子, 中込 さと子
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_19-1_29
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    目的
    不妊女性にとっての体外受精―胚移植を繰り返すことの意味を明らかにする。
    対象と方法
    本研究デザインは, 帰納的記述的研究であり, 対象は, 体外受精―胚移植を3回目以上受けようとする, 今まで生児を得たことのない5名の女性であった。データ収集及び分析は, 不妊治療開始から現在までの思いなど, 半構成型面接を実施し, 構造化内容分析法を用い分析し, 体外受精―胚移植を繰り返すことの意味を抽出した。
    結果
    不妊女性にとってIVF-ETを繰り返す体験は, 「悩みながらIVF-ETを繰り返す体験」と「信念を持ってIVF-ETを繰り返す体験」の2つのパターンに分類できた。前者はIVF-ETを続けさせようとするものと, 思いとどまらせようとするものとの葛藤を体験しており, 後者はIVF-ETを思いとどまらせるものはなかった。
    「悩みながらIVF-ETを繰り返す体験」の3事例に内包された意味は「価値の変容化」であり, 「信念を持ってIVF-ETを繰り返す体験」の2事例に内包された意味は「治療目的の二次化」であった。
    結論
    「価値の変容化」とは, IVF-ETを繰り返しながら, 不妊である自分に対して医療化的視点でなく, 日常的視点から自発的に固有の価値を付与することである。「治療目的の二次化」とは, 本来, 合目的的で斉一な先端医療を, 女性自身が日常的視点から自己の人生に引き付けて固有の意味を付与したうえで, 治療を受けることと考えられた。
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  • 中川 有加
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_30-1_42
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    目的
    本研究の目的は, 正常に進行している仰臥位分娩において第4回旋終了後, 陣痛によって自然に肩甲が娩出されるのを待つという経験から学んだ方法 (A群) と, 教科書に記載されている積極的に児の肩甲を誘導し娩出させる方法 (B群) で, 助産師の手掌部にかかる圧力とその部位をそれぞれに同定し, 比較検討することである。
    対象および方法
    単胎妊娠で今回の妊娠・出産に影響を及ぼすような合併症がなく, かつ産科合併症がない産婦63名をリクルートした。研究に同意が得られた60名を対象とし, 結果として実施できたのは初産婦21名, 経産婦20名であった。測定用具には, 富士フィルム圧力測定システム「プレスケール」を用いた。両手にプレスケールを貼付した手袋を装着した助産師が, A群B群それぞれの方法で肩甲娩出を行い, 測定直後のプレスケールフィルムの発色濃度を圧力値に換算し, 両手掌にかかる圧力の程度と部位を比較した。
    結果
    肩甲娩出時, A群B群で助産師の両手掌にかかる圧力の部位が異なっていた。そしてA群と比較してB群の方が両手掌への圧力が高かった。A群の右手には0.25×10-2MPaから3.05×10-2MPaの範囲で圧力がかかり, 特に小丘が高く, 左手は0.2×10-2MPaから2.25×10-2MPaの範囲で, 特に母指が高かった。B群右手には, 0.05×10-2MPaから3.52×10-2MPaの範囲で圧力がかかり, 特に示指と中指の先, 小丘と小指の基節が高く, 左手は0.6×10-2MPaから4.29×10-2MPaの範囲だった。左手の中指先には今回の研究の中で最大の圧力がかかっていた。
    結論
    肩甲娩出時の圧力付加部位と概算値が, 助産師の手掌を通して明らかになった。その結果, 助産師の手の使い方への理解が深められた。
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資料
  • 片桐 麻州美, 福井 トシ子, 堀内 成子
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_43-1_51
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
  • 小川 久貴子, 恵美須 文枝, 安達 久美子
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_52-1_63
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    目的
    国内の10代妊婦に関する保健医療・看護領域の研究動向を明らかにするために, 文献の年次推移やエビデンスレベルに焦点を当てて検討する。
    方法
    本研究の検索範囲は, 10代で妊娠を継続し, 出産・育児に関連する対象と設定した。対象文献は, 医学中央雑誌刊行会『医中誌WEB:』 (1990年1月~2004年3月) と, 日本看護協会刊行『最新看護検索』 (1990年~2003年) を用い, キーワードは「未成年者妊娠, 若年初産婦, 10代妊娠, 思春期妊娠」を用い検索した。分析方法は, 文献の筆頭著者の所属機関・職種・文献数の年次推移, 研究主題のレベル別分析, さらに看護に有用なエビデンスレベルの高い文献の分析を行った。
    結果
    1) エビデンスレベル分類の結果, レベルIのRCTやレベルII―1のコホート研究などは皆無であり, レベルII―2の比較研究や症例集積研究は23件であり, エビデンスレベルの高い研究は少なかった。
    2) 対象文献の約6割が1990年から1993年の4年間に含まれ, 医師によるエビデンスレベルIIIの現状報告が多かった。
    3) 1996年以降の文献数は減少しているが, 心理・社会面に焦点を当てたインシデトスタディや質問紙調査等の研究が微増し, この分野の研究が次第に進展し始めている。
    4) 今後, 看護に有用なエビデンスレベルの高い研究を増やすために, 多様な研究方法を取り入れた量的研究を行うと同時に, 対象の複雑な社会・心理状況を考慮した質的研究によって, 10代妊婦の多面的な問題把握とその解決策に結びつく研究を発展させることが必要である。
    結論
    本文献調査より, 10代妊婦の多面的な問題把握とその解決策に結び付くような研究が必要なことが明らかになった。
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  • 五十嵐 世津子, 森 圭子
    19 巻 (2005) 1 号 p. 1_64-1_70
    公開日: 2008/02/29
    ジャーナル フリー
    目的
    不妊治療を受ける多くの女性は, 様々な思いを内面に抱えながらも, 時々に折り合いをつけながら対処し生活をしていると考える。この研究の目的は, どのように自分を納得させ対処しているのか, 彼女らの「語り」を通して知ることである。
    対象と方法
    研究対象者は, 婦人科クリニックで一般不妊治療を定期的に受けている女性4名である。非構成的面接を行い, 不妊であることに起因して自分の思いを語っている部分に着目し, 周囲からの圧力などに対し, 自分の感情・行動を納得させている, あるいはコントロールしている内容を, 不妊治療を受けている女性の『対処』と考え, 分析のデータとして抽出した。さらに類似の内容をまとめテーマをつけた。
    結果
    周囲から「聞かれる」けれども【聞き流す/言わない】, 「落ち込む」けれども【落ち込まないように】, 「深刻になる」けれども【深刻に考えないように】, 「自分だけ」と思うが【自分だけでない】, 「このまま・頑張る」けれども【できないかもしれない】という『対処』の仕方が見いだされた。
    結論
    【聞き流す/言わない】ことは, 日常の生活の中で人間関係に軋轢を生じさせないための方策の一つと言える。そして, 「落ち込み」「深刻」「自分だけ」と, 自分を追い詰めてしまいそうな孤独の中で, 【落ち込まないように】【深刻に考えないように】【自分だけでない】と思うことは, 自分自身の心の「均衡を保つ」対処であり, 「傷つかない」ための方策となっている。
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