本稿は,教学マネジメントと在校生の教育認識との適合性を評価するデータ駆動型の手法を構築し,その有効性を検証することを目的とした.研究手法として,在校生の教育認識をもとに構築されたモデルを教師データとして活用し,大学の公式文書データと照合することで推論モデルと修正モデルを導出し,教学マネジメントの適合性を評価する新たな枠組みを提示した.さらに,クラスタリングされた日本の私立女子大学を対象に数値実験を実施し,評価手法の妥当性を検証した.数値実験の結果,教学マネジメントでは「国際的な学び」が最も重視される一方,在校生の教育認識では「国家資格の取得」が最も高く,両者の間に乖離があることが示され,評価手法の妥当性が証明された.また,実験では教員と学生の密接な関係が重視されなくなっていることや,サークル等の課外活動が教学マネジメントおよび在校生の双方で重要視されていることも明らかになった.