まえがき
第30回日本外傷学会総会・学術集会のパネルディスカッション1「わが国における外傷センターとは? 」では, 普段の学会では聴くことのできないような自由闊達かつ本音の議論が行われ, 会場の参加者からも「有意義であった」, 「楽しかった」などの好評をいただくことができ, 司会としましてはひとまずその任を果たせたものと思っています.
さて, せっかくの建設的な議論を会場にいた学会参加者のみでしか共有できないのは誠に残念であります. パネラーの先生からも記録に残したいとの提案がされ, 学術集会会長の大友康裕先生とも相談をしましたところ, ぜひとも外傷学会雑誌に記録として残して欲しいとの指示がありました. そこで今回は, 「パネルディスカッション1 : わが国における外傷センターとは? 」の総括報告を掲載させていただきます. 本報告は, 各6人のパネラーの発表内容をproceedingとしてまとめた後に, ディスカッションでの主張を整理したものです. 学会員諸氏には, 会場での熱気を感じ取っていただき, わが国における外傷センターの理想像を想い, それに向かって精進いただければ嬉しく思います.
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